イグアスの滝で長年問われてきた「ブラジル側とアルゼンチン側、どっちから見ればいいの?」という議論。両側から違いを徹底検証し、その答えを探してきました。
こんにちは。世界をゆる〜く放浪中のカイです。
南米観光のハイライト・イグアスの滝に行ってきました。
二つの国にまたがるイグアスの滝をどっちから見たらいいか迷っている旅人さんへ。この記事が一つのヒントになれば幸いです!
イグアスの滝(イグアスのたき、スペイン語: Cataratas del Iguazú [kataˈɾatas ðel iɣwaˈsu]、ポルトガル語: Cataratas do Iguaçu [kataˈɾatɐʒ du iɡwaˈsu]、グアラニー語: Chororo Yguasu [ɕoɾoɾo ɨɣʷasu])は、南米大陸のアルゼンチン (80%)とブラジル(20%)の二国にまたがる世界最大の滝。イグアス (Iguazu) とは先住民のグアラニ族の言葉で大いなる水 (Y Guazú)という意味。Wikipedia「イグアスの滝」参照。
南米はブラジルとアルゼンチンの二つの国にまたがるイグアスの滝。
国境にある滝なので、両方の国にそれぞれ独立した「イグアスの滝国立公園」があります。
そこで旅行者の間でしばしば議論のネタになるのが「イグアスの滝をどっちから見たらいいのか論争」。
どちらから滝を眺めるかで、かなり違った景色を楽しめるイグアスの滝。
ただし入場料が安くはないので両方行こうとするとかなりの出費。
そこで、節約旅行者たちの間で「どっち派」論争が活発になったというわけです。
もちろん節約旅行者の筆者ですが、好奇心に勝てず両サイドから滝を見てきたので、筆者なりに両者を比較した結果をお知らせしたいと思います。
比較の前に大前提として覚えておかなければいけないのがビザ問題。
2017年6月現在、観光目的での入国に際してアルゼンチンはビザ不要ですが、ブラジルはビザの取得が必要です。
日本で取得する以外に、周辺国(アルゼンチンやパラグアイなど)で即日〜2、3日で取得することができますが、日本円で1万円程度のビザ代がかかります。
2016年までパラグアイのある町では3000円程度で申請できましたが、2017年に入りビザ代がどの町でも一律になってしましました。
ビザ申請の手間等、今回は考慮に入れないでアルゼンチン・イグアスの両公園を比較検討したいと思います。
まずはアクセス方法についてから比較開始してみたいと思います。いくら魅力的な観光地でも行き方が不便だと腰も重くなりますからね。
1)アルゼンチン側は長距離バスターミナルから直通バスあり
アルゼンチン側のイグアスの滝へは、拠点になる町(プエルトイグアス)の長距離バスターミナルから国立公園行きの直通バスが出ています。
プエルトイグアスへはアルゼンチン国内や周辺国から多くの直通バスが離発着しています。
イグアスの滝へは朝の7時から夜の7時まで20分起きにバスが出ているで好きな時間に起きて行けばまず間違いなくバスに乗ることができます。
2)ブラジル側は空港からバスで10分と好立地
ブラジル側の国立公園も拠点の町(フォスドイグアス)の短距離バスターミナルから直通バスが出ています。フォスドイクアスには短距離用と長距離用の二つのバスターミナルがあるので注意です。
ブラジル側の国立公園はフォスドイグアスの滝からバスで10分と好立地。ブラジルは国土が広いので、バスよりも飛行機の方が割安なんてこともしばしば。
飛行機を使ってフォスドイグアスに向かう旅行者はイグアスの滝へ直行することも簡単(荷物用の大きなロッカーが公園入り口にあります)
比較結果:アクセスはどちらも簡単。
続いて入場料。一番気になるところですね。
アルゼンチン側:500ペソ(約3500円)
ブラジル側:64.3レアル(約2270円)
※どちらも2017年6月の価格
上記が両サイドの国立公園の入場料です。
こうみるとアルゼンチン側が1000円以上高いですね。
ちなみにこれは乾季のハイシーズンの値段で、実はアルゼンチン側は雨季シーズンになると350レアル(約2450円)に下がります。
アルゼンチン側のチケット。
ブラジル側のチケット表。外国人価格・ブラジル以外の近隣南米人価格・ブラジル人価格に分けられていました。(この分け方はアルゼンチン側も同様)
ちなみに、チケット購入の際にブラジル側ではクレジットカードが使用可能(パスポート提示必要)でしたが、アルゼンチン側はキャッシュオンリーでした。
チケット売り場の横にATMと両替所はあります。
比較結果:時期を選ばず行ける点で値段の面ではブラジル側がお得。
続いて景色比較。ぶっちゃけ見える景色にどれくらいの違いがあるのか、気になるとこですね。
滝を間近で眺められて一日中楽しめるアルゼンチン
アルゼンチン側の景色の特徴は何と言っても150〜300ほどある滝を真上や真下からかなりの至近距離で眺められること。
イグアスの滝の最大の見所である「悪魔の喉笛」も近すぎちゃってどうしようってほどに間近から眺めることができます。
イグアスの滝はアルゼンチン側が8割、ブラジル側が2割を占めているので、アルゼンチン側のイグアス国立公園の方が圧倒的に巨大。公園内にはいくつか遊歩道があり、その道中、さまざまな滝をさまざまな角度から楽しめるのが見所。
ジャングルの中をハイキング気分で回ることができるので、一日中楽しめること間違いなしです。
「これぞイグアスの滝!」な写真がとりたいならブラジル
続いてブラジル側。こちらはアルゼンチン側ほど公園自体も大きくはないので、半日あれば十分見て回れるボリュームです。
ブラジル側はアルゼンチン側と違って、イグアスの滝を少し遠くから俯瞰して眺めることができるので、滝の全体像を把握しやすい。アルゼンチン側とはまた違った大きなスケールでの景色を楽しむことができます。
「悪魔の喉笛」もその全体像を写真に収めることができので、まさしく「イグアスなう!!!」的な写真が取れます。
乾季であれば虹もでやすく、悪魔の喉笛と虹のコラボレーションを楽しむことも。まさに、SNSにぴったりの写真ではないでしょうか!
比較結果:どっちがいいかは人による。様々なタイプの滝を楽しみならアルゼンチン、写真好きならブラジルがおすすめ。
国立公園内には様々なアクティビティが用意されていて、旅行者を楽しませてくれます。
アルゼンチン側の大人気アトラクション:滝へ突っ込むスピードボート
アルゼンチン側の大人気アクティビティはなんといってもスピードボートに乗って滝へ突っ込むアクティビティ。もちろんずぶ濡れです。
わたしは体験しませんでしたが、ボートのチケットは園内のブースや、ブエルトイグアスのバスターミナルでも購入することができました。一人450ペソ(約3150円)値段は多少はりますが、園内のブースはボート待ちの人でごった返していました。
ブラジル側のおすすめはサファリツアー
ブラジル側の人気アトラクションはサファリツアー。ガイドに従って9kmほどジャングルの中をツアーでまわります。国立公園内には場所によってはかなり深いジャングルが広がっていて、運が良ければ野性の肉食獣なんかも見られることも。
しかし、ブラジル側はアルゼンチンほどアクティビティが有名ではなさそう。流れに静かなところでのカヤックなんかもあるみたいです。
比較結果:アクティビティなら断然アルゼンチン!
アクセス・料金・景色・アクティビティの面で比較してきましたが、筆者のおすすめとして以下の意見を述べさせていただきます。
・時間とお金節約派:ブラジル側がおすすめ
・じっくり楽しみたい派:アルゼンチン側がおすすめ
あまり時間もお金はないけれど、さくっとイグアスを楽しみたいなら、とりあえずブラジル側に行っておけばいいのではないかと思います。
まさにイグアスの滝に来たぜ!感を少ない時間で存分に味わうことができるでしょう。(ただしブラジルビザを持っているorこれからブラジルにいくのでどっちにしろビザが必要な人に限る)
アルゼンチン側は全部見るのに丸一日はかかるし、アクティビティを含めたら7000円以上の出費になるので、「せっかくここまで来たんだから存分に楽しんでやる」という気概がある人におすすめです。
個人的にもアルゼンチン側はイグアスの滝全体を余すとこなく楽しめたので大満足でした。
ブラジル側とアルゼンチン側のイグアス国立公園。
自分の時間と資金、プライオイリティに鑑みて、自分に合った方を選んでみてください。
筆者のおすすめとしては、楽しみ方が全く違う二つですので時間とお金に余裕があれば両方行くことをおすすめします。(結局身も蓋もない意見。すみません。)
以上、イグアスよりカイでした。
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