強風も死因になるリアル風の谷「コッパーキャニオン」に行ってきた【メキシコ】

2017.12.20 07:00 
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規模がグランドキャニオンの4倍とも言われるメキシコのコッパーキャニオン(バランカ・デル・コブレ)。今思えば、あのロープウェイには…乗るべきじゃありませんでした。

 

グランドキャニオンの4倍の規模「コッパーキャニオン」

お酒と音楽とおねーさんをこよなく愛するアラフォーバックパッカー、ナシオです。

今回はメキシコ北部に広がる峡谷地帯、コッパーキャニオン(バランカ・デル・コブレ)に架かるロープウェイを紹介したいと思います。

スペイン語での名称「バランカ・デル・コブレ」は英語で「コッパーキャニオン」と呼ばれ、アメリカのグランドキャニオンの4倍の規模に広がるとも言われる峡谷地帯です。

 

バランカ・デル・コブレ(銅峡谷、Barranca del Cobre)は、メキシコ合衆国チワワ州にあるタラウマラ山脈の6つの峡谷からなる峡谷地帯である。フエルテ川上流部に当たる6つの川によってつくられている。英語での呼称であるカッパー・キャニオン(Copper Canyon) と呼ばれることもある。個々の峡谷はアメリカ合衆国のグランド・キャニオンより小規模であるが、峡谷地帯全体の規模ではグランド・キャニオンを上回る。

 

いざコッパーキャニオンへ

以前紹介したチワワ太平洋鉄道で途中下車したディビサデロ駅の目下に広がるバランカ・デル・コブレ、今回は宿泊したクリールの街からバスに乗って日帰りで訪れる事にしました。

目指すは絶景をまたぐように走るロープウェイがあるという、「Parque De Aventura Barrancas del Cobre」です。

 

 

クリールの街からディビサデロは鉄道でなくバスを使って移動しました。

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60ペソ、およそ360円。

 

1時間ほどでディビサデロの鉄道駅のあたりに到着しました。

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おみやげ物屋が並ぶエリアの先には…

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コッパーキャニオン(バランカ・デル・コブレ)の絶景が待っています。

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ここで観光を終えても良いのですが、今回はロープウェイ乗車が目的なので先に進みます!

 

命の危険すら感じた吊り橋

ディビサデロの駅を離れてすぐ、比較的新しいと思われる吊り橋を発見!

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この吊り橋を渡らなくても先に進めるのですが…

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怖いもの見たさ?で渡ってみる事に。

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距離の短さや吊り橋を通らなくても先に進める事で感じたのは…

これ、アトラクション感覚で作っちゃったのか?!

という事でした(笑)

 

崖にそびえる謎の突起

吊り橋を越え林の中の道を突き進んでいくと…

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絶壁から張り出す何かを発見!

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展望台らしいのですが…

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足元は透けて見えちゃうし、これは絶対に景色を楽しむ事よりも人をビビらせに来てる!(笑)

てな感じで、目的のケーブルカー乗り場までの道のりも楽しませてくれます。

 

こんなところでカツアゲ…?

けれども注意したい点が一つ。

image1

 

入場ゲートなども見当たらないのですが、この辺りで係員が入園料(20ペソ・120円ほど)を徴収してきます。

この自然公園の維持管理費に回されるそうですが、係員らしい格好もしていないのでちょっとびっくりしました。

 

揺れるロープウェイで悶死寸前…

ディビサデロの駅からおよそ30分弱でロープウェイ乗り場へ到着!

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「teleferico(テレフェリコ)」、これがロープウェイを意味するスペイン語。

チケットはこの殺風景な外観のレストラン内部で購入します。

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往復250ペソ、日本円で1500円ほど。

 

今回乗る事になったロープウェイ!

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内部は中々広々としていました。

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係員が風速や乗車人数などを無線で確認したのち発進!!

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安全確認をしたあとでの発車だったので安心していたのですが、発車直後にこの揺れ!!

 

nastyさん(@nassio76)がシェアした投稿

 

 

動画のこの揺れ、どうですか?

一瞬、この世とお別れするのかと思ってしまいましたよ(笑)

 

現地の少数民族の方も乗ってる

けれど荒野、峡谷をまたぐロープウェイからの眺めは爽快

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この辺りに住む少数民族、タラフマラ族の人々も乗車していました。

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伝統的な生活を続けているというタラフマラ族からしたら、観光の為に作られたこの近代的なロープウェイにはどういう意見を持っているのでしょうか…。

ちょっと気になってしまいました。

 

メキシコのグランドキャニオン、いやコッパーキャニオンを感じる

およそ10分弱のロープウェイの空中散歩を終えて反対側の駅へ到着です。あたりを散策してみると…。

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お土産を売るタラフマラのおばさんの姿や…

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また人を怖がらせるかのように存在する展望台の姿もありました(笑)

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道中で見て来たものとはまた一味違った峡谷の景色が広がっていました。

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川に浸食された様子がよくわかる場所に…

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不思議な形に仕上がった岩々の山。

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グランドキャニオンに負けてはいないこの景色!

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と言いたいところですが、アメリカのグランドキャニオンを見た事はありません! ごめんなさい(笑)

 

帰りのロープウェイで係員さんがまさかの一言

帰りの便は1本やり過ごして次の便に乗る事にしました。

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他に乗客も居らず、暇そうな係員さんがある場所を指さし面白い事を教えてくれました。

 

指さす方向を見るとただの崖なのですが…

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「あそこは大昔にタラフマラの人が住んでたんだよ。」

 

一瞬耳を疑いましたが…、赤線で囲んだ辺りに横穴があったらしく、そこにタラフマラの人々が住んでいたそうです。

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こんな所に居を構えるとはタラフマラ族、すさまじい生命力です!

 

そして始発駅に着こうかという頃にまたびっくり

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行きの道中は見逃していましたが、チケットを買ったレストランのある建物はとんでもない場所に建っていたのです!

 

こうして絶えず驚きを与えてくれたロープウェイの旅はこれにて終了。

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実はロープウェイ乗り場の横には「世界最長」とも噂されるジップラインもあるんですけどね。

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1人でやるのも寂しいし、お値段日本円でおよそ6000円と高額だった事からやりませんでしたが…(笑)

今後どなたか挑戦された方のレポートを期待しています!

今回移動したクリール~ディビサデロ間のバスは本数が少ない上に早い時間に終了してしまうそうです。

私と同じようにクリールから日帰りでディビサデロのロープウェイに行かれる方は最新の時刻表を現地で聞いてください。

以上、1人でロープウェイじゃなくて、おねーさんと2人で観覧車にでも乗りたいナシオがお伝えしました!

 


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ナシオ
1976年生まれのアラフォーバックパッカー。様々な職を経たのち深夜特急の世界に憧れ30歳から旅を始め、二度の長旅で20数か国を訪れた。40歳を目の前にし一時は落ち着く事も考えたが、現在は5年ぶりに海外に出て中南米旅のまっ最中。▶Blog ▶Facebook ▶Instagram  

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