葉巻の産地として有名なキューバ。そんなキューバのオルギンの街で見かけた葉巻専門店でゆったりと葉巻を愉しんできました。
お酒と音楽とおねーさん、そして煙草も愛する時代遅れのナシオです。
キューバのお土産と言えば、ハバナクラブに代表されるラム酒や葉巻が挙げられるのではないでしょうか?
けれどもどうやって愉しめばよいのか分かりにくい葉巻…。
今回はそんな葉巻をゆったりと愉しめるスポットを紹介します。
今回訪れた葉巻専門店のあるオルギンの街は市民たちの憩いの場である公園が数多くあって、「公園の街」とも呼ばれているそうです。
そんなオルギンの街の中心にあるのが「Parque Calixto García(カリスト・ガルシア公園)」です。
この広い公園を囲むように建物が建っているのですが、葉巻専門店はその建物の一つにありました。
この「Tienda La Campana」の中に入ると、「TABACO RON CAFE(葉巻・ラム酒・コーヒー)」と書かれた扉がありました。
私の大好きな嗜好品たちが並んだ名前を見て、その扉を開けずには居られません!
扉を開けて中に入ってみると、重厚な作りの店内に短パン・Tシャツという軽装の自分が場違いな気がしてしまいました…。
葉巻にラム酒にコーヒーと、看板に偽りなしの品ぞろえです。
お店の奥には厳重に管理された葉巻の姿がありました。
店員さんに話を聞いたところによると葉巻が乾燥によってひび割れてしまたり高湿でカビが生えてしまう事を防ぐために、葉巻の保管庫は専用に設けられることが多いそうです。
店内に飾られた葉巻を咥えるチェ・ゲバラの写真を見ていると…
彼のように格好良く葉巻を吸いたいのと同時に、葉巻の違いの分かる男になりたい!という思いがふつふつと湧いてきて、葉巻の購入を決意する事になりました。
しかし奥深い葉巻の世界。ブランドも値段もピンからキリまであって選びきれません…
キューバの街角で売っている1本1CUP(5円弱)の葉巻しか吸った事がない事を店員さんに伝えると、「Aroma(香り)」の違いが分かるから良いものを試してみなさい!と有名ブランドの葉巻を値段共に紹介してくれました。
購入する葉巻を決めた所、「ここで葉巻を吸っていったら?」と店内の横にある別室に案内されました。
革張りの椅子にシャンデリア‼こんな豪華な部屋に通されるだなんて‼
ここは何と葉巻を愉しむ為の専用室でした。そこに店員さんがおススメする葉巻を持ってきてくれました。
「COHIBA(コイーバ)」と言う高級ブランドの「PANATELAS(パナテラス)」と言う1本でした。
葉巻の下にあるのは、閉ざされた吸い口の部分をカットする為の専用のカッターです。
このCOHIBAはキューバ葉巻を代表するブランドの一つでWikipediaによるとこんな解説がありました。
酒類で言えば高ブランドのシャンパンのような扱いで「数多くある葉巻の中でも代表的なブランドであり、最も知名度の高い葉巻」と認識される場合が多く愛好者も多い。Wikipediaより
この葉巻は6.85CUC(およそ750円)と、1本10~20CUC(およそ1100円から2200円)の葉巻が並ぶ中では比較的安く高級ブランドを味わえる葉巻のようです。しかも箱売りでしか売っていない葉巻も多いので、1本だけで買う事が出来る高級品としても嬉しい1本でした。
チェ・ゲバラを意識しながら高級葉巻をふかしてみると…
1本5円の安い葉巻と違って煙が柔らかい!そして何より鼻から抜けていく煙の香りが良い!
そうなんです。葉巻は普通の煙草と違ってその煙を肺まで吸い込む事はせず、一度口に含んだ煙を鼻や口から出して愉しむのだそうです。
まぁ嗜好品なので愉しみ方は十人十色でしょうが。
店員さんの勧めでコーヒー(0.5CUC、およそ50円)も注文したのですが、豪華な喫煙室で濃い目のキューバコーヒーと柔らかな葉巻の2つの香りを交互に味わっていると「これは大人の愉しみだな」と感じました。
良いラム酒と共に葉巻を味わうのも良いそうです。
そんな「大人の愉しみ」に理解を深めようとこの葉巻専門店に何度か通う事になりました。
「少し強い香りのものを」と店員さんにリクエストして、出てきた葉巻がこちら。
確かに前述のCOHIBAに比べるといささか辛味を感じた「BOLIVAR(ボリバール) No.3」(4.1CUC、およそ450円)。
と、ちょっと気取りましたが、お目当ては美人な店員さんと言う理由もありました(笑)
箱の中に入った葉巻から良い状態のものを探してくれたり、吸い口をカットしたり火を着けてくれたりと至れり尽くせりな日もありました。
そしてキューバ人の葉巻愛好家ともお友達になったりもしました。
写真の彼女曰く…
私は葉巻が大好き、コーヒーと一緒に味わうのがね。でも煙草や葉巻の煙を嫌う人も居るのだから、愉しむ場所を間違えてはダメよね。
当たり前のことなのですが、どこでもスパスパ煙草や葉巻を吸うキューバ人が多い中ではかなり大人な意見を持つ方でした。
こうして数日間滞在したオルギンの街で葉巻の魅力に引き込まれた私のキューバ土産はもちろん葉巻。
左からシガーカッター(吸い口をカットする道具)、真ん中2本は「ROMEO Y JULIETA(ロミオとジュリエット)」と言う可愛らしい名前のブランド品、右端は1本5円の安い葉巻です。
葉巻は1本2~30分で終わるものから1~2時間もの間を愉しめるものがあるそうです。喫煙室で煙をくゆらせた時間を振り返ると葉巻やコーヒーの香りを愉しむ事はもちろんの事、何より葉巻の煙をぼんやり見つめるゆったりとした時間と言うものが素晴らしい物に思えました。
葉巻の違いが分かる男になれたかどうか分かりませんが、葉巻を愉しむ時間の良さは分かったナシオがお伝えしました!
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