ガーナまで遠距離恋愛中の彼女に会いに行った話

2015.09.04 13:37 
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「時差がある恋愛しか遠距離恋愛とは呼ばせない!」…10日かけてガーナまで彼女に会いに行った僕を待ち受けていたのは…想定外のアフリカと、最大のライバルと、かけがえのない時間でした。

 

グデ〜!(ガーナ南東部で使われている「こんにちは」の意味。Good eveningの略らしい)
「世界の恋愛」をお伝えるする、へむりです。

 

日本から10日かけてガーナに着くまでの前編はこちら

 

感動のご対面!

アクラ空港を出て、彼女と…

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ご対面!
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僕らは首都アクラの宿で、ガーナの空気に慣れるまで数日過ごしました。

 

「アフリカ」という国があるわけではない

実際にガーナに来てみると、「アフリカ」のイメージ通りの風景とイメージとは違う風景が交差しています。

 

まさに、なんとなくイメージしていた風景。頭の上に荷物を載せて…。

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雑然としたマーケット。でも、エビと小魚が売っていて日本の市場のような香りがしました。

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レストランにてアフリカ柄の布を使った服をばりっと着こなす現地の人。

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スーパーマーケットは、欧米とほぼ同じような品揃え。

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ベルギーに負けない値段のワッフルがありました!(前編参照)

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当たり前ですけど「アフリカ」という国があるわけではなく、それぞれの国が別の個性を持っています。日本に馴染みのない地域は「すべて同じ」で見てしまいがちですが、やはり実際行ってみるというのはすごく大切ですね。

 

彼女はガーナで何をやっているのか?

ところで、日本から遠く離れたガーナで、彼氏を日本に置いて彼女は何をやっているのか?
それは、青年海外協力隊です。

 

「海外ボランティアでしょ?」、「電車の吊り広告で見たことがあるけれど、何をやっているのかわからない」、「途上国で井戸か何かを掘ってるんだろ」と言われる謎の仕事です。
僕も2008年〜2010年に参加していました。(青年海外協力隊をもっと知りたい方は、【「給料はいくら?」etc…。元青年海外協力隊の僕がよく聞かれる10の質問】をご参照ください)

簡単に言うと、原則2年間途上国に滞在して現地の人たちと協力し、自身の経験や知識を活かした活動をするボランティアです。

彼女の場合、ガーナの南東部アカチ郡に赴任し、「青少年活動」という職種で、教育事務所(日本でいう地方の教育委員会)のスタッフと共に、コンピューター教育のサポートをしています。(ガーナでは小学校の教科に「コンピューター教育」があります)

 

彼女が働く町へ

では、いざ彼女が働く町へ!アカチは隣国トーゴとの国境の近くにあります。

 

首都から「トロトロ」というワゴン車を利用した交通機関で約3時間です(満員になるまで出発しません)。

IMG_3891

 

アカチに着いて、彼女の後をついて行きます。案内されたのが…

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彼女が働く教育事務所。

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彼女の職場訪問

中はこんな感じ。
訪れた8月は、ちょうど夏休み(「夏」と言っても、ガーナは赤道近くのため四季はないのですが)。学校の授業こそありませんが、教育事務所は動いています。

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彼女の同僚に挨拶すると「ウェゾ!(ようこそ!)」「ヨー(どうもどうも)」と現地語(エヴェ語)で返してくれるのですが、彼女が「旦那です」と僕を紹介するやいなや、スタッフ達のウェルカム度数が急上昇!

「なんてこった!そうなのか!!ようこそ!!だから、アクヴィ(彼女の現地での呼び名)は上機嫌なんだな!おめでとう!!本当にようこそ!!」と、めちゃくちゃ嬉しそうに歓迎してくれます。ガーナ人の人柄もあるのでしょうが、彼女の日々の活動の賜物なんだろうなって思いました。

 

彼女の仕事仲間に、日本からのお土産をプレゼントしたら大喜び!

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5日に一度のマーケット。村の人たちは彼女を見かけると、現地語で会話してきます。

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彼女に求婚している最大のライバル登場

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そして、テンションの高い男がバイクに乗って事務所に現れました。

彼はニヤニヤしながら一言。

「お前は、俺の最大のライバルだ!」

 

彼女から「毎日、結婚しろと迫ってくる同僚がいる」と聞かされていました。

「君の彼は、ガーナまで来ない。彼のことは諦めて僕の妻になるんだ」と。

それが彼です。でも…

 

「待ってたんだぜ。ようこそ!会いたかった!俺たちは親友だ」

どこからどこまでが本音かわかりませんが、ハグと握手の嵐!

ちなみに、彼は教育関係の仕事をしながら、飲食店も経営しているとのこと。

初日だけで「お前は俺の最大のライバルだ!」と14回は聞かされました。今も会うたびに言われます。まったく!妻子持ちなのに!

 

大切な人と過ごすという「夢」

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そんなライバルには申し訳ありませんが、8月18日は僕の誕生日!西アフリカの伝統柄で作った甚兵衛(写真)をプレゼントしてもらいました。嬉しい!

「海外で過ごす誕生日って良いですね!」と言ってもらえるのですが、それよりも何よりも、「大好きな人と過ごす誕生日」が一番の僕の幸せです。

 

「何かを叶えること」や「達成すること」は素晴らしい「夢」です。しかし見落とされがちですが、「大切な人たちと過ごす時間」というのも「夢」ではないでしょうか。

僕にとって大好きな彼女と共に過ごす誕生日は、「夢が叶った!」と思える、かけがえのない時間でした。

ただ、あまりに浮かれたせいか、誕生日の前日から咳と鼻水と熱が出始め…3日間、寝込んでましたけど!

 

あなたにとって大切な人は誰ですか?その人と過ごす時間は、旅で得られる感動以上のものがあるかもしれま・・・へ・・・へ・・・へっくしょん!

 

 


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へむり
生まれも育ちも大阪人なのに、よく関空で止められる。留学でイギリスに、NGOでフィリピンに、青年海外協力隊としてシリアに、と訪れていくうちに、日本の「普通」に馴染めなくなっているのに、なぜかキャリアセミナーの講師を各地でしている。2015年夏より、協力隊でガーナに行った彼女に会いに行き、そのままアフリカと中東を周る旅へ。 サイト:idea journey〜 世界の「生き方」「働き方」を伝える旅

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