[インドのサドゥー]まるで仙人のような写真27枚

2013.12.27 18:00 
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来年に向けて旅の虫が疼いてしょうがないおばんどーです。今日はインドの苦行者サドゥーについて書いてみます。目た目は仙人、手荷物一つの自由人サドゥーにはシヴァの神様が宿ると言われています。ガンジス川のほとりバラナシでサドゥー達と触れ合ってきました。

 

苦行者・サドゥーとは?

あらゆる欲求を放棄し肉体に様々な苦行を課すことや、瞑想により、ヒンズー教における「解脱」を得ることを人生の目標としている。インドやネパールに400万〜500万人もいるといわれている。ちなみにインドの法律上ではサドゥーは死亡者とみなされています。

 

サドゥーの奇妙な修行の数々

サドゥーは決まった住所を持たず、各地のヒンズー寺院をはじめ、街角や河川敷、村はずれや森の中などあらゆる場所に小屋を立てたり、野宿したりしながらさまざまな修行を行って毎日を過ごします。

・一生、髪の毛を切らず、洗わない

・僅かなバナナだけで山中に籠もる

・転がりながらインドを横断する

 

・鋭いイバラの中に身を横たえる

・1973年からずっと右腕を上げ続ける

wikipediaより引用

 

サドゥーにガンジス川で出会った

ガンジス川沿いを歩いていれば必ず、サドゥーと出会います。彼らは決まってオレンジ色の衣をまとい、首には数珠を下げ、杖をつきながら、堂々と歩いています。
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サドゥーの多くの髪型は苦行の証であるドレッド。そして伸ばされ続けた髭。宗教的意味があるのかパッと見では判断できない様相です。
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インド人は口で語らず目で語るとよく言いますが、サドゥーはことさら目で何かを訴えかけてます。目と目が合ってしまうと目をそらしたくなりますが、彼らは目をそらそうとは決してしません。
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日頃の苦行が手にとるようにわかる体つき。狭い路地裏を颯爽と通り過ぎていきました。
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サドゥーは手荷物ひとつでインド、ネパール各地の聖地を巡礼しています。ヒマラヤ山脈もヒンドゥー教の聖地でもあるため彼らを発見することがあります。旅慣れた後ろ姿からはただならぬ雰囲気を感じてしまいます。
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一心不乱にガンジス川を目指すサドゥー。人一倍早く歩く彼を駆り立てるものはやはり、聖地に早く行きたいという想いなのでしょうか?
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サドゥーは出家をした時から、法的には死者となるようです。定職には就かず、お布施だけで食いつないでいるようですが、バラナシでは観光客相手に商売をしている者もいます。聖職者であり続けることは決して楽ではないのでしょう。
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チャイ屋を営むサドゥー。けれど眼光はするどい。
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ガンジス川には定住しているサドゥーもいます。ガンジス川沿いでは火葬が行われ、その灰が粉塵のように舞い上がりとても誇りっぽく、人糞尿の臭いが充満する環境であり健康被害を心配してしまいますが、サドゥーは好き好んでこの地に根を張っているようです。
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目を細めてガンジス川を眺めるサドゥー。彼らの目に聖地はどのように映っているのでしょうか?
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川沿いで小銭を稼ぐサドゥーが広げた風呂敷の広さは半畳ほど。近寄る人もほとんどいない。肩身の狭い存在なのかもしれません。
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ほとんどのサドゥーはガンジス川沿いでのんびりと時が経つのを待っているようです。20

 

一般人と和むやたらと態度が大きそうなサドゥー
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とても優しそうな目をしたサドゥー。厳しい日常があるから人に優しくできるのでしょうか。
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サドゥー達は、僕ら観光客と出会うと決まってこんな格好で迎えてくれます。
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朝日とともに映るサドゥーはまるで仙人が現れたのかと思うほど神秘的でした。
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ガンジス川に集まるサドゥー達は威風堂々と振る舞い、厳しさや優しさを身体をもって示してくれました。その風貌は異質に見えるかもしれませんが、彼らの身体に深く刻み込まれた苦行の証をこの目で見ると、魂がこもった人生を送っていることは一目瞭然です。ただ、僕はここがヒンドゥー教の聖地であっても、神様と出会うことはできませんでした。

 

文・写真:おばんどー

 


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おばんどー

おばんどー

徳島出身。一眼片手に、心のおもむくままに、世界を放浪するジャーナリスト志望。いつか民族、社会問題に鋭く迫りたいと思っている。中国絶賛放浪中。

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