途上国に行くと路上にゴミが目立つ光景に出くわしますが、インドはコルカタの路上にて、ゴミがなくならないシンプルな理由に行き当たりました。
おばんどーです。今回は以前インドに行ったときのネタを。
安宿で暑さに参りまくるボク。
インドを旅行する際、首都デリーと並ぶ起点として挙げられるのが、第二の都市コルカタです。
コルカタにはバックパッカー御用達の安宿街・サダルストリートがあります。幹線道路から一本入った通りで、車は一歩通行です。
例によって物乞いと出くわし、
路上で寝る人を見ます。
熱々のチャイが旅行者の喉を潤してくれます。
路肩にあるオムレツ屋さん。パンに卵を浸して、鉄板で焼くのがインド流。
日用品を取り扱う商店がたくさんあります。
他のインドの街と同じように、サダルストリートの路上にもゴミを目にします。
インド人は何のためらいも無くゴミをポイ捨てします。彼らにゴミに対する責任感みたいなものはないようです。そして旅行者も、そんなインド人を見て後ろめたさを感じながらポイ捨てすることでしょう。
そんな、サダルストリートですが、朝にはゴミ1つない風景に変わります。早朝、サダルストリートを掃除する男たちに出会いました。
チャーイのコップや野菜、ゴミ袋などで満載です。スコップを使っているあたりが並のゴミではないことを表しています。
気がつけば、ゴミを集めた男性達がどこからか集まってきて、同じ方向を目指します。
彼らが目指した先には、巨大なゴミ捨て場がありました。
ここでは、ポイ捨てをするインド人とゴミを拾い集めるインド人が共存しています。
ある日、僕が「ポイ捨てはしたくない」と掃除の男性に訴えたら、彼はこう言いました。
「それは、impossibleだ、我々が失業する!」
なるほど……。 日本では掃除以外にも仕事はありますが、オジさん達にはこの仕事しかないのかもしれません。
途上国の路上からゴミがなくならない理由は、案外こんなところにあるのかもしれません。
文・写真:おばんどー
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