こうして海外でiPhoneを盗まれた。バングラ編

2015.12.02 10:58 
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1年の海外旅行で3回もiPhoneを盗まれた男の告白、待望の第2弾!ハンカチをご用意してご覧ください。

 

事件の舞台はバングラデシュ

こんにちは!極貧バックパッカーの植竹智裕(うえたけともひろ)です。人生楽あれば苦ありとは言いますが、それは旅の最中だって例外ではありません。今回は13ヶ月の間に3回もiPhoneを盗まれた僕が、2回目の盗難の一部始終を明るくご紹介します!(1回目はこちら

 

バングラデシュとは?

「南アジアにあるイスラム教徒主体の国で、首都はダッカ。世界で7番目に人口が多い国であり、都市国家を除くと世界で最も人口密度が高い。かつて「黄金のベンガル」と称された豊かな地域であったが、インフラの未整備や行政の非能率から、現在はアジアの最貧国に属する」(Wikipediaより引用)

 

僕は疲れ果てていた

バングラデシュと言えば、以前、バングラデシュでのスターな日々まとめでも書いた通り、外国人が一歩外に出れば写真撮られまくり、話しかけられまくりのフレンドリーな国。初めは方々に愛想を振りまいて楽しんでいた僕ですが……
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空気を読まずにグチャグチャな英語で言葉の壁をグイグイよじ登って来る彼らにも、自分の部屋とトイレの中しかプライベートが無い生活にも疲れ果て、入国から1ヶ月で逃げるように隣国インドへ脱出することに。
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事件は駅の待合室で起こった

僕が向かったのは北部にあるブリマリというインドとの国境の街。鉄道に飛び乗って向かったはいいものの……
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ブリマリの駅に着いたのは23時。駅員に身振り手振り相談してみると、待合室で朝まで寝かせてくれる事に。内側からはベンチでバリケードを作り(下写真)、外側からは南京錠で鍵をかけて貰い、セキュリティばっちりな状態で就寝。
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しかし、待合室の格子付きの窓には鍵が無く、開け放題。そしてここはバングラデシュ、人が寝ていようと次々に窓を開けては写真を撮ったり話しかけてきます。
叫び声がして窓を見ると青年が「フォト!フォト!」と言ってくるではありませんか。「またか」とは思いつつ、撮り納めだと思ってiPhoneで一緒に写真を撮り、写真を見せた次の瞬間……青年の腕がさっとiPhoneを掴み、そのまま闇夜へ走り去って行きました……。追いかけようにも窓には格子が付いていて、ドアも外から施錠されています。部屋には悲痛な叫び声だけが響きました。
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懸賞金をかけるも…

翌朝、ある作戦を思いつきました。もしこの近隣の悪ガキの仕業だとしたら誰か心当たりがあるかも知れないと思い、メモ書きに「iPhoneを見つけてくれた方には100ドル払います」と英語で書いて駅に居た人達に見せてみましたが、みんなニコニコして見つめるばかり。ああ……英語伝わってないんだ。素直に警察署に行って、保険金請求の為のポリスレポート(被害証明書)を貰う事に(写真はブリマリ駅)。
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警察暑へ行くのも一苦労

列車で警察署がある隣の駅へ。精神的ショックと寝不足でこの世の終わりみたいな顔していた僕にすら写真をせがんでくる現地人。やっぱり空気読めない人だらけ!だけど憎めないから撮ってしまいました。
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駅の近くに居たバイク青年に「ポリス」と言ったら、連れて行ってくれたのはなんと宿。改めてピストルをぶっ放すジェスチャーや手錠をかけるジェスチャーをしたらようやく警察署まで連れて行ってくれました。
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現場検証開始

警察署でも英語は通じませんでしたが、どうやら「駅で携帯を盗まれた」という肝だけは分かってくれたようです。バングラデシュ人相手に言葉の壁を越える力なんて僕には残されていないと思っていましたが、やればできるもんです。
約1時間ほど待つと捜査官が出勤してきました。彼の名前はエムラン。ありがたい事に英語ペラペラです。彼を含め謎に6人ぐらい警察官を乗せたトラックに便乗してブリマリ駅へ戻り、現場検証。
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まさかの管轄外だった…

現場検証と取り調べを終えて、いよいよポリスレポートを貰えるかと思いきや……なんと管轄部署が違うらしく、100キロ以上も離れた街に行かなければならないとのこと(じゃあ今までの現場検証は何!?)。
困っていたらエムランが「後日メールでお送りしますよ」と言ってくれたのでお言葉に甘える事に。その後は再びトラックに便乗して国境まで送ってもらい、エムランとメールアドレスを交換してバングラデシュを後にしたのでした。
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警察官までフレンドリー

アドレスを交換した際、ちゃっかり「プライベートでもメールしていい?」と言われ、その後2通ほどプライベートなメールが来ました。警察官とてバングラデシュ人はバングラデシュ人、とってもフレンドリー。しかし、送ってくれるはずのポリスレポートは一向に届かず、2週間が経って催促してみたところ、それ以降エムランからの返信が来る事はありませんでした。

 

盗難対策のはずが……

その後、藁にもすがる思いでガンジスで一人で厄払いをしたのが功を奏したのか、インドから一時帰国して保険金請求(事情を説明したらポリスレポート無しでも大丈夫でした)・新しいiPhoneを購入して再び旅路に戻りました。
同じ過ちを繰り返さない為にもiPhoneにはストラップを装着。これで簡単には奪えないはず!
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しかし、このストラップが半年後、新たな悲劇を生む事に……。立て続けに盗難の話をしても僕も皆さんも暗くなっちゃいそうなので、またそのうち第3回目もご紹介します!お楽しみに(!?)

 

 

バックパッカー・世界一周者10人の持ち物はこちら

 

 

 


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植竹 智裕
1986年、東京都多摩市生まれ。会社を辞めて早5年、世界一周・旅行記出版を夢に俳優業など手を出しつつゆるやかに資金を貯めてきた植竹、ついに日本を飛び出し世界から色々な体験記をお届します! 帰国後のお仕事のご相談もお待ちしております!旅のオフショットはインスタで。ブログTwitter

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