鉄子の私がイタリアをたった1万円で縦断できた理由

2015.04.30 21:00 
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みなさん、こんにちは!長期旅行中の水島早苗です。突然ですが、ヨーロッパを鉄道で旅するって素敵ですよね!

 

イタリア8都市を1万円で移動

イタリアは有名観光スポットがあちこちにあり、いろいろな都市を巡るのがイタリア旅行の醍醐味ではないでしょうか。我々も南から北へ、8都市滞在しました。シチリア島・パレルモからスタートし、ナポリ、バーリ、ローマ、フィレンツェ、パドヴァ、ヴェネツィア、ミラノの8都市です。

ナポリ・バーリ間はバスを利用した以外は全て鉄道で移動しました。ヴェネツィアは宿が高かったので、パドヴァという近くの街に滞在し、パドヴァ・ヴェネツィア間は往復しました。その費用の合計は1万円ちょっとです。この値段でイタリアの有名な観光都市を周遊できるのです!

そんなイタリア縦断の旅。安さの秘訣とイタリアの鉄道事情について報告します!

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安さの秘密

ヨーロッパの移動は早めに買うとお得な場合が多いのですが、イタリアも例に漏れずイタリア国鉄のサイトを見ると安く買えます。時間帯・鉄道の種類によって50数ユーロするチケットが19ユーロなど、半額以下で買えるチケットもあり、思っていたより安く縦断できることがわかりました。これはチャンスだと思い、2ヶ月〜1ヶ月半前くらいにチケットをほぼ全て買い揃えました。

このサイトはイタリア語の他に英語と中国語に対応しています。なお、クレジットカードで問題なく買うことができました。8都市周遊にかかった費用は、1回のバス移動を含め1人分11218円(2015年3月当時)でした。

ちなみに、rome2rioというサイトで各都市の移動にかかる時間や費用などがおおまかにチェックできるのですが、そのサイトで安いものを選択しながら計算してみると、ほとんどが鉄道よりバスの方が安く、安いバス移動を選択しても22220円もかかってしまうようでした。鉄道の旅を味わえただけでなく、約半額で移動できたということになります!

 

列車で海を渡る?!驚きの移動に遭遇

まずはシチリア島・パレルモからイタリア本土のナポリを目指しました。我々が乗った列車はローマまで行くようでした。

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インターネットで購入したものをプリントアウトしたチケットです。二人で一枚のチケットです。

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海辺の車窓を楽しみながら本土を目指しシチリア島最後の駅・メッシーナ駅を過ぎたあと、列車がしばらく停車し、車両を切り離すなど、妙なことが始まりました。窓からの眺めはこちらです。ここはどこなんでしょう・・・?

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鉄道に乗るまで知らなかったのですが、鉄道は島から本土まで通っているものの橋がないんですね。そういうわけで列車ごと船で移動するようです。

 

船に乗った列車。

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船が出発すると、列車から降りることもできます。すぐそこに本土が見えるのですが、船旅は20分程度と海をゆっくり眺めることも十分にできました!

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イタリアの高速鉄道は色でランク分け

イタリアにはfreccia(フレッチャ)という高速鉄道があります。日本の東海道・山陽新幹線がのぞみ・ひかり・こだまと分かれているように、速い順にrosso(イタリア語で”赤”の意味)、argento(同様にシルバー)、bianca(同様に白)と分けられているようです。名前だけでなく、ボディーも名前の通り色分けされているのがイタリアらしくかっこいいと思いました!

こちらがフレッチャ・ロッソ、赤を基調とした高速鉄道です。車両には会議室まで設けられているようで、イタリアを行き来するビジネスマンの強い味方なのではないでしょうか。一番速い鉄道なので、割引率も小さく残念ながら乗れませんでした。

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2番目に速いフレッチャ・アルジェント。こちらも名前の通りシルバーを基調としています。

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アルジェントの車内はブラウンで統一され、落ち着いた雰囲気です。車内誌もついています。日本の新幹線よりもかなり揺れが気になりました。日本の新幹線ってやっぱりすごいんだな、と改めて日本の技術の高さを感じることができました。

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こちらは、白色の3番目に速いフレッチャ・ビアンカです。

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車内の様子です。こちらはネイビーとグレーが使用されてシックな雰囲気です。写真のように対面席が多いのもイタリア鉄道の特徴でしょうか。おしゃべり好きのイタリア人にはこのような席がたくさん必要なのでしょう!!

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2番目に早いアルジェントに比べて遅いせいか、こちらは揺れもさほど気にならず、パソコン作業も難なくできました。

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荷物置き場が車両の真ん中に…

イタリアではスリ・置き引きに注意しなければいけないことも重要です。古い車両だと荷物置き場が車両の端、出入り口のそばに設置してあることが多いのですが、その荷物入れは多くの人が利用せず、置いたとしても列車が停車するたびに荷物のそばに行って荷物を監視している人もいました。旅行者ではなく、明らかに地元の人もそのように対応していたので、本当にイタリアの鉄道はスリ・置き引きが多いんだなと痛感しました。

そのため、新車両では写真のように車両の真ん中に荷物置き場が設置されており、さらに仕切りが透明なので自分の座席からも荷物を確認することができます。こういう安心感は大事ですよね。

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旅行者には厄介なストライキ

夢のようなイタリア鉄道の旅…なのですが、気をつけなければならないことがあります。それはストライキの存在なのですが、なんと2〜3ヶ月に1回は行われるというのです。国民の不満を最小限にするために週末に行われることが多いようですが、旅行者は週末も何も関係ありません。
我々もストライキの日に移動日となってしまいました。遭遇した日のストライキは小規模だったようで、幸いにも乗る予定の列車は運行し時間通り出発し、到着しました。高速鉄道は運行することが多いようですが、近郊鉄道はことごとくキャンセルとなっており、足止めを食らっている乗客で駅はいっぱいでした。

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安さに飛びついただけで、正直言うとイタリアの鉄道に期待はしていなかったのですが、さすがファッションの国です。鉄道ファンである私は高速鉄道にドキドキしました!それだけではなく驚きや焦りもありましたが…。
またイタリアに行ったら鉄道の旅を楽しみたいと思っています!みなさんもいかがですか?

 

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水島早苗
ドイツでパン修行のあとヨーロッパ一人旅をし、帰国後は再就職。自分のお店を持ちたい!という夢を持ち、世界のあさごはんとケーキを巡る旅に再出発。そこでウィーンのザッハートルテに魅せられカフェ修行をしました。帰国後の夢はウィーン風のカフェを作ること!あさごはんを巡る旅も続けます! ブログ:Da bin ich! -わたしはここにいます- facebookページ:みんなのあさごはん!

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