コロンビアのコーヒー豆が「世界一」と称される理由が、コロンビアのオーガニック農園の通称「ドン」に会って分かりました。
みなさんお久しぶりです!カップルで世界一周から帰ってきた水島早苗です。私たちは今、新しい生活を始めるためにようやく引越しを終えました!
「旅行中、どこのコーヒーが美味しかった?」と聞かれることがあるのですが、私はコロンビアだと答えています。
日本でも多くのコーヒーショップがこの国のコーヒーを高く評価しています。そんなコロンビアに訪問したとき、オーガニックにこだわったコーヒー農園を見学する機会がありました!
コロンビアのコーヒー豆は15年ほど前、害虫による壊滅的な被害により、産出量は世界第3位に落ちてしまいました。しかし、味は世界一!とも称されており、その理由に迫りたいと思います!
私たちが向かったのはコロンビアのキンディオ県。ここのコーヒーはコロンビア国内のみならず、国外でも品質の高いコーヒー産地だと言われています。そんなキンディオ県のサレントという町にあるドン・エリアス農園です。
サレントはこの辺り
サレントの中心部からジープタクシーで向かうか、歩いて30分程度です。農園のガイド料はコーヒー1杯付きで300円程度でした。
コーヒー農園に来たのになぜかバナナの木がたくさん植えられています。ここで働くとバナナがたくさん食べられるなー!なんて考えながらガイドさんのところへ向かいます。このバナナの深〜い意味について、このときは知る由もありません。
この農園では4月ごろと10月ごろの2回収穫時期を迎えるそうです。品種にもよりますが、コロンビアは年に2回収穫できるという、コーヒーにとって絶好の気候なんですね。
ここにも入り口で見たようなバナナの木が植えてあります。他にもアボカド、オレンジ、パイナップルなどなど・・・。こういうフルーツを植えるスペースを、コーヒーの木に代えて生産量をもっと増やしたらいいのに!
ガイドのお兄さんがこの理由について教えてくれました。
完全無農薬にこだわってコーヒーを育てると、どうしても生産量への懸念材料になるのが害虫です。
敢えてこういう木を近くに植えることでそちらに害虫を引き寄せ、コーヒーの豆を守るために植えられたものなんだそうです。入り口で見たバナナもそのためのようで、ここに植えてあるフルーツは人間は食べません。
そんな手法でオーガニックを実践しているんだ!目からウロコでした。
コロンビアの豆が世界一だと言われる理由についてドン(写真下)に尋ねることにしました。ドンは世界第1位・第2位のブラジル、ベトナムを引き合いに出して話してくれました。
「コーヒーの木は放っておくと5メートル以上にもなるから剪定が必要なんだけど、ブラジルでは木を高めに残すんだ。うちの農場では手摘みにもこだわっているから、2メートル以上は伸ばさない。ブラジルの木は高く残す分、豆はたくさん実るけど、味は落ちるだろうね。
それにコーヒー豆には標高も重要だ。コロンビアは標高の高いところで育てているから、日照時間が長くて甘みが増すんだ。」
ベトナムについて尋ねると…
「あぁベトナムか。あそこは話にならないな。ロブスタだから。」
コロンビアではアラビカ種というコーヒーの木を育てているのに対し、ベトナムではロブスタ種という木を育てています。
ロブスタコーヒーはアラビカコーヒーのような他の主要なコーヒー種よりも管理しやすく生産量も多いため、比較的低コストでの生産が可能である。
一般的にはロブスタコーヒーよりもアラビカコーヒーのほうが口当たりがよく高級品と考えられ、ロブスタコーヒーは低品質なブレンドコーヒーの量増しのために混ぜられたり、インスタントコーヒーの原料に用いられる
wikipediaより引用
ベトナムに世界第2位の座を譲ったものの、全く意に介さないドン。かっこいいです!!
世界一と呼ばれるコーヒーを育てる人のプライドを見た気がしました。
コロンビアのコーヒーが美味しい理由は、恵まれた地形・気候だけでなく、育てる人々のこだわりにあるんですね!
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