インドの列車で女1人が一晩を明かすとどうなるのか?

2014.08.14 12:00 
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インドで列車といえば、旅人の重要な足ですが、車内での痴漢や睡眠薬強盗の噂が後を絶ちません。私は一体どうなってしまうのでしょうか?

 

こんにちは。世界一周アラサー女子のYUNAです。私は今、インドを回っています。

今回私が列車に乗った区間は、インドの「バラナシ」から「ハリドワール」までです。地図でいうと、こういう感じです。

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インドの長距離列車には、7種類のクラスがあります。インドで電車に乗ると聞くと、安全面や衛生面、人の多さ、席の取り合い等……様々な不安が頭をよぎります。

そんなインドで、下から2番目に安いクラス「SLEEPER(寝台)クラス」に女1人で乗ると、何が起こるのか……実際の様子をご報告します。

 

到着遅延は当たり前??

バラナシからハリドワールまで、約800km、所用20時間、朝8:30出発、翌日朝4:30到着予定です。
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インドでは、どこの駅でもそうですが、必ず誰かが寝ています。時々、頭まで布を被って寝ている人を見かけるので、「生きているのかな?」とドキッとすることが多々あります。
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20時間の長旅です。乗り込む前にリンゴを購入しました。おじさんには、「もっと買え、もっと買え」とすすめられました。
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出発予定時刻は8:30でしたが、列車が来たのは10時頃です。インドの旅中に出会った人の経験では、列車の到着が12時間遅れたそうです。1時間半の遅れは早い方でしょうか?
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入口には今にも飛び降りんばかりに、人が群がっています。そんなに、焦って降りなくても……と思ってしまいます。
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プラットホームには、ポーター(赤い服)もたくさん居ます。器用にたくさんの荷物を持っています。お金持ちのインド人や荷物の多いインド人は、利用している人が多かったです。
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座席探しは一苦労

インドの列車は車両数が多いです。20両近くある場合もあります。車両に乗り込む際も、もちろん勢いが大切?です。
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自分の席を探して座ります。チケットには、車両番号、席番号まで書いており、それぞれの席にも小さくですが、番号が振られています。確認して席を確保です。
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SLEEPER(寝台)クラスと言えども、昼間は座席のまま座ります。窓際を勝ち取れれば、ラッキーです。時々、先に座っている人が居ますが、自信を持って自分の席を主張しましょう。
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予定より2時間遅れ、10時半に出発しました。
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予想以上に無関心

列車に乗る前は「観光客目当てでインド人に取り囲まれるのではないか……」と不安と期待?を抱いていましたが、案外みんな無関心で話しかけて来ません。
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途中から乗り込んで来て、隣の席になったご夫婦の旦那さんは英語が少し話せるようで、色々な話をしました。インド人によく聞かれる質問は、①家族構成②仕事について③結婚について、が多かったです。
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20時間の移動と言えども、新幹線のスピードを予想してはいけません。区間快速くらいでしょうか?(笑)時々、快速のスピードを感じました。

車窓風景は大変のどかです。サリーを着て田植えをしています。
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途中、面白い看板も見かけます。「マッチョ」って世界共通ですか?
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駅の表示がロンドンの地下鉄の表示と酷似しているのは、イギリス植民地時代の名残でしょうか?
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車内販売は多彩

長い旅なので、何度も物売りが乗り込んで来ます。チャイ屋さんや、お菓子屋さん……
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軽食屋さん等。
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インド人が美味しそうに食べていたので、トライしましたが、豆ともやしの間の様な味の野菜を生で食べている感じでした。インド人の味覚、恐るべしです。20ルピー(約30円)
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乗り込んで8時間程経過した頃に、おじさんが切符を切りに回ってきました。「それまでに降車した人はどうなるんだ?」と思いつつ、素直に切符を渡します。
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夜は意外と安眠

SLEEPERクラスは、このように1人1つのベッドを使用出来ます。2段ベッドや3段ベッドがたくさんあると思って下さい。
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私も、このように全ての荷物をベッドに上げて寝ます。盗難の心配も無く、近くに扇風機もあるので意外と安眠する事が出来ます。
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夜になっても、近くの家族連れはゲームをしたり、
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通路で遊んでいたりと、至って平和でした。
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無事目的地に到着

朝6時頃、ハリドワールの駅に到着しました。
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私は、このまま「リシュケシュ」と言う街を目指して、バスに乗り継がなくてはいけません。電車で話したご夫婦がオートリキシャをつかまえて、40ルピー(66円)で行けるよう交渉してくれました。感謝です。
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列車の席が近くだった家族連れも、同じオートリキシャで途中の街まで一緒に行きます。
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乗る前までは不安の大きかった列車ですが、乗ってしまえば、平和で優しいインド人にも出会える楽しい旅でした。

インドに滞在した際は、皆さん一度トライしてみてはいかがですか。

 

文・写真:YUNA

 


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YUNA

YUNA

1985年大阪生まれ、大阪育ち。理学療法士として5年間働いた病院を飛び出し、世界を回ろうと決断。社会人として、アラサー女子として、関西人として、色々な事を柔軟に吸収したい!海外の面白ポイントにツッコミを入れたい!と思って旅しています。

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