インドでは何でも売り物になるそうですが、さすがにこれは衝撃的でした。素手で拾われ、天日干しにされる手形付きの牛のうんこ。ちなみに牛のうんこにも、品質の差というのが存在するみたいです。
※排泄物等に抵抗のある方は閲覧注意です。
インド留学中のいのうえです。
現在私が住んでいるシャンティニケタンという村で目撃した不思議な光景。牛の足元で黙々と作業するインドのおばさん…。よく見てみると牛のうんこを手でわしづかみしていたのです…。インドの文化というのは重々承知ですが、日本人の私には衝撃的な光景でした。
アクセス:インド・コルカタのハウラー駅から電車で約3~4時間
いつもスケッチをしている場所で、牛の周りをうろうろしているインド人女性がいました。牛追いとはちょっと違う様子…
初めはゴミの中から何か使えそうなものを拾っているのかと思っていました。そんな風に考えていたある日、私は衝撃的な事実に直面したのです…
なんと、ゴミではなく牛のうんこを拾っていたのでした。しかも素手。インドに来て道端にゴミやうんこが大量にある環境には慣れたと思っていたのですが、この光景は許容範囲を超えました。
うんこを拾った後は丁寧に袋詰めしていました。でもなんでうんこ?
インドの宗教で一番メジャーなヒンドゥー教で、牛は神様。その神様である牛がされたうんこは神聖なものとして扱われています。牛のうんこはお金になるのです。ちなみに200グラム87円でインドのアマゾンでも売られています。
インドなど南アジアでは、コブウシやスイギュウの糞を円盤状にして天日乾燥させ、自家用の燃料などにする風習が広範囲で見られる。Wikipedia 牛糞より。
採取した後の牛のうんこは、壁や木などにひっつけて乾かして商品になります。主に神様へのお供え物、燃料や畑の肥料などになるそうです。
こうやって丸めて壁に貼り付けるのも、もちろん手作業。手形がしっかりと残っていますね…。
ちなみに下痢うんこは商品になりません。質は言うまでもなく悪いですし、何より手で取りにくいですもんね。
もしインドで本当にお金に困ってしまった時は、試しにやってみるのもいいのかもしれません…。でも、日本人の私にとっては、何か超えてはいけない一線を越えてしまいそうで「やっぱり私にはできそうもないな…」と思った、インドならではのお仕事でした。
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