[海外iPhone盗難]アゼルバイジャンで7時間たらい回しにされた話

2016.01.23 15:17 
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初めて訪れたアゼルバイジャンで到着早々iPhoneを失くした僕を待っていたのは、7時間にも及ぶ警察署巡りでした。

 

1年で盗られたiPhoneは3台

こんにちは!世界一周休止中の極貧バックパッカー植竹智裕(うえたけともひろ)です

2014年4月に日本を飛び出してからたった1年間でiPhone5Sを3回盗まれるという不名誉な伝説を残した僕。これまで2回に渡って愛機との別れのエピソードを面白おかしく綴って来ましたが今回は3回目、遂に最終回です(たぶん)。

 

1回目:マレーシア(盗難に遭った時にするべき事も載せています)
2回目:バングラデシュ

 

事件の舞台はアゼルバイジャン

さて、僕が3台目のiPhoneを盗まれたのはアゼルバイジャン。首都バクーでした。

アゼルバイジャンは南コーカサスに位置する共和制国家。バクー油田など豊富な天然資源があり、国内の経済を急速な勢いで成長させている。

 

事件発生…。盗難対策が裏目に

事件は空港から市内へ向かうバスから降りた直後に起こりました。バスの中ではiPhoneを眺めていた僕ですが、乗客が一斉に降り出して、そこが終点だと分かると、大慌てで荷支度をしました。

ちなみに前回、バングラディシュで現地人と一緒に写真を撮った直後に強奪・逃走された教訓を活かして、iPhoneと手をこのようなにストラップで繋いでいたのですが、この時は慌てていたのでストラップを垂らした状態でズボンのポケットに入れてしまいました。
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そして降り立った事件現場がこちら。バスを降りてから荷物を整理して、いざ移動しようと思った時には既にiPhoneはありませんでした。ストラップを引っ張って抜き取られたんだと思いますが、全く気付かず。
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警察官と衝撃的なドライブへ

翌日の午後6時過ぎ、ポリスレポート(保険金申請に必要な被害証明)を貰いに近くの警察署に行きましたが、管轄が違うらしく、車で盗難現場最寄りの警察署に連れて行ってもらう事に。しかし、この時運転していた私服の青年(警察官なのかは不明)のお陰でまさかあんなに衝撃的なドライブになるとは思いもしませんでした。

 

・衝撃1 運転中に自撮り

運転中に突然スマホを取り出したかと思いきや、なんと自撮りし始めました……!インスタグラムに投稿するらしく、タグ付けしたいからと名前を聞かれてその場でタグ付けされたのですが、後で検索しても見つからず……さすがにやり過ぎたと思ったんでしょうか。ええやり過ぎですよ!

 

・衝撃2 ディスコに行こうと誘われる

運転中に友達に電話をかけ始めたかと思えば、お友達と通話させられ、挙句の果てには「一緒にディスコ行こう♪」と誘われました。まずは前を見て運転して警察署に向かってください……。

 

・衝撃3 マニアックなエロ動画を見させられる

極め付けはこれです。運転しながらスマホをいじっては動画を見せて来るのですが、全裸・うつ伏せでベッドで寝ている女性のお尻(の穴)からテニスボールが何個も出て来るなど結構きわどいパロディ動画の数々。いくつか動画を見させられましたが、傾向としては「爆乳」「お尻の穴」関連が多かったです。図らずも彼の性的嗜好が垣間見えてしまい言葉を失いました。

警察官だって人間ですから、ちょっとぐらいプライベートな話したっていいとは思うんです。思うんですけど、ちょっとやり過ぎだろ!(笑)日本だったら一発で懲戒免職レベルの事を次から次へとやってのける警官の行動のお陰でiPhoneを失った悲しみは吹き飛びました。

 

本当の悪夢は警察署で…

その後、警察署2軒、盗難現場で現場検証、別の警察署……とたらい回しにされ、行く先々で一から事情を説明して、納得はしてくれるんですが、次の場所に行くと、何も伝わっておらず説明のやり直し。ただ警察官相手に愚痴って周っただけでした。

ようやく調書を書き始めたかと思えば真っ白な紙に全て手書き(下写真)。そりゃあ時間もかかります。隣では帰って来たばかりのゴツい警官が普通に拳銃から銃弾を抜いて引き出しにしまってるし……!
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警察官が出払った後の取調室。
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ようやく調書が書き上がったと思ったら「通訳」と名乗る男性が現われ、調書に間違いが無いかの確認をされました。間違いなんてないですよ、僕が英語で伝えたものを英語が話せる警官がそのまま書いてただけなんですから!しかも、あろう事か書き上がった書類はただの捜索願いだったらしく、お願いしていたポリスレポートは貰えませんでした。

そして「報告を受けていないから」という理由でもう一度現場検証。こちらから頼んでおいてこんな事言うのも忍びないんですが、もう好きにしてください!結局、車で中心街に送り届けてくれた時には時刻は既に午前2時。最初の警察署の門を叩いてから7時間近く経過していました。

 

iPhoneが見つかった!?

事件から1週間が経った頃、紛失・捜索モードに設定していたiPhoneの位置が検知されました!これはもしや手元に戻って来るかも!と期待を胸に、調書を書いてくれた警察官にチャットで色々な縮尺でiPhoneの所在地図を送って見たところ、"We find it(見つけるよ)"とだけ返ってきました。その後もうじき1年経ちますが、続報は届いていません。さようなら僕のiPhone。
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保険金下りました

気になる保険金ですが、さすがに同じiPhone5Sの64GBを3回目となると、怪しまれそうなものです。しかも今回もポリスレポートは貰えず。ですが、予め保険会社に電話で状況を伝えていたのと、提出する保険金請求書に、警察署内で休憩中に撮っておいた調書の写真を同封したら……保険金無事に下りました。めでたしめでたし。
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スマホはパンツの中に入れておこう

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この時アゼルバイジャンで買ったiPhoneを今も使い続けています

 

いかがでしたか?世の中には皆さんが思っている以上に皆さんのiPhoneを狙う輩が居るものです。これからは財布・パスポートに加えてスマホもなるべく人目につかないようにパンツの中に隠しておきましょう。世界一周中にiPhoneを盗まれたエピソード最終話でした(最終話だと願ってます)

 

文・写真:植竹智裕
HP:週刊!植竹智裕の気ままに世界探検ブログ

 


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植竹 智裕
1986年、東京都多摩市生まれ。会社を辞めて早5年、世界一周・旅行記出版を夢に俳優業など手を出しつつゆるやかに資金を貯めてきた植竹、ついに日本を飛び出し世界から色々な体験記をお届します! 帰国後のお仕事のご相談もお待ちしております!旅のオフショットはインスタで。ブログTwitter

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