たしかに無料でしたが…。僕が払った2つの代償とは!?
ひと際しつこかったタクシー運転手
初めまして。旅するライターになりましたせつんです。大学4年生を休学して世界一周旅行をしています。
カイロの空港で「俺のタクシーに乗れ!」と僕を誘うタクシーの運転手達。その中でも「無料で乗せる」と言い放ち、ひと際しつこかった運転手のおじさん…。半信半疑で乗り込んだ僕が、目的地にたどり着くまでの道のりです。
無料で乗せてくぜ!
おじさん:無料でカイロの中心部まで乗せてってやるぞ!
僕:無料…?
立ち止まる僕。お金がないバックパッカーは無料という言葉に弱いです。
おじさん:免税店で俺の代わりにタバコを買ってくれるなら無料で乗せてくぜ!
普通に考えたら100%詐欺のパターンなのですが、なんとなくこのおじさんは嘘をついていないような気がしました。でも完全には信用できないので、おじさんの携帯電話を僕に預けてもらうことを条件におじさんのタクシーに乗ります。
photo by David Evers
用無しのぼくは捨てられる運命なのか!?
かなり混雑した道路でも車線変更はギリギリ…。何度かぶつかりそうになりつつも、免税店に到着しました。すると…
おじさん:大きいバックパックはタクシーに置いておくように
信用していない僕はもちろん持っていきます。
免税店では、おじさんがタバコ3箱となぜかお酒2本を次々とカゴに入れてレジに向かいます。
おじさん:じゃあパスポートを見せてくれ
勝手に追加されたお酒には気づかなかったことにして、レジのお姉さんにパスポートを渡して免税価格にしてもらい、おじさんがお金を払って任務完了。
用無しの僕はここで捨てられるのかな…そう思っていると、
おじさん:じゃあカイロの中心部まで行こうか。
よかった、見捨てられなかった…。
photo by Michel Colin
結局カイロまでは行ってくれなかったけど…
おじさんはふいに、タクシーを停めました。そして地下鉄の駅を指差して言いました。
おじさん:ここから地下鉄に乗ったらカイロの中心部まで行けるぞ!
やっぱり用無しの僕を、カイロの中心部まで送ってくれる訳なかったな…。でもまだ地下鉄の駅まで連れていってくれるだけマシか。
そう思いながら、タクシーを降りると…
おじさん:これで乗れるぞ。
そう言って、地下鉄代の1ポンド(約15円)をくれたのでした…。
色々あったけど優しいおじさん
お酒を追加されたり、途中で降ろされたりしたものの、なんやかんやで優しかったおじさん…。エジプトに来て初めて出会った人に優しくしてもらって嬉しいせつんでした。
ちなみにおじさんは、普段は観光バスの運転手をしていて、お小遣い稼ぎのために休みの日はタクシーの運転手をしているらしいです。…どこまで本当か分からないですけどね笑
ホームページ:それでも地球は回ってる。
Twitter:せつん@世界一周中


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