夫婦で世界一周中に訪れたラオス。3つのトラブルが嫁から笑顔を奪い去りました。
こんにちは。フリーでwebクリエイターをしている masuyama です。
アジア最後の桃源郷・ラオスのルアンパバーン
"Phou si Luang Prabang Laos プーシーの丘 ラオス・ルアンプラバーン DSCF6777" by 松岡明芳 – 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.
ルアンパバーンは町自体が文化遺産として世界遺産に登録されており、人々はとてものどかに暮らしている印象を受けます。割と簡単に行けるのに、タイなどに比べると行く人が少ないので、手っ取り早く東南アジアでツウぶりたかったら、ラオスに行っておけば間違いありません。
そんなラオスに嫁と訪れた
僕はラオスに以前にも訪れていて、この田舎町には何もないけど、おだやかな人々の暮らしや時おり住宅から聞こえてくる家族の笑い声など、人が生きるのに必要なものが全てある気がしていたので、嫁さんにもこの風景を一緒に見てもらいたいなと考えておりましたが…らしくないことをすると、面倒なことになりました。
嫁が心をなくした出来事1
ルアンパバーンにはタイのチェンマイから向かいました。
チェンマイからラオスの国境までバスで移動します。僕ら二人以外は現地のおばさんしかいなかったのですが、そのおばさんも途中で降りて貸切状態に。「これはラッキー」と、そこそこの冷房が効いてるバスで30分ほど居眠りして起きてみると、とてつもない尿意が僕を襲います。
次の停留所までは当分、止まらなさそうなこのバス。自慢ではないけれど、20歳過ぎてから「大」はそこそこ漏らしてきたけれど「小」に関してはまだ一度も漏らしていませんでした。そんな、ささいなプライドを守るため、密室 (嫁はいるけど) 、ペットボトル (ちょっぴり水はあるけど) があるこの状況は、偶然ではなく必然なのかもしれません。
まさか、30過ぎてちょっと引いてる嫁の前で、バスの中でなみなみとおしっこをペットボトルに入れると思いませんでした。
今考えると、あの時にしたり顏で「バスとおしっこは急に止まれない」と嫁に言ったのがいけなかったのかもしれません。
嫁が心をなくした出来事2
国境付近で船に乗り、また長距離バスを乗り継いで、18時間ほどかけてやってきたルアンパバーン。
ルアンパバーンのバスターミナルに着くと、土砂降りの雨が僕らを歓迎してくれました。前日から長距離バスで疲れ気味の嫁は、さらなるハードルとしてバスを降りた瞬間、重めの生理にも見舞われます。
今考えると、あの時にすました顏で「雷雨と生理も急に止まれない」と思っていたのがいけなかったのかもしれません。
嫁が心をなくした出来事3
土砂降りの雨の中、ほぼ一言も話さない嫁とトゥクトゥクに乗り、安宿まで向かいます。一刻も早く宿に着いて休みたいのですが、このトゥクトゥクが、片手で傘をさしてよそ見運転しているおばさんの原付と軽く接触事故を起こします。もう作りたくもない思い出でお腹いっぱいです。
やっと、安宿に着いたら、部屋は薄暗い、飯はいまいち、この後すぐに長距離バスに乗って移動しないといけないという三重苦を背負った嫁からついに笑顔が消え、心がなくなりました。
嫁の心を取り戻すために
僕らはすぐさま、安宿からホテルへ移りました。食事も観光客向けのレストランにして、翌日には長距離バスではなく、バンコク行きの飛行機を手配しました。次の日にバンコクに着いて、さっそく日本食をいただいたら、嫁も心を取り戻し笑えるようになりました。
今、考えると、あの時に神妙な顏で「ラオスで離婚はちょっとツウすぎるだろう」と思ってすぐに行動したのがよかったのかもしれません。
最新記事 by 増山 友寛 (全て見る)
- スーダンで殺意を抱いた24の夜 - 2016/06/19
- テンション低めの人間がモンゴルに行くとこうなる - 2016/05/31
- テンション低めの人間でもアマゾン河に行くとこうなる - 2016/05/09
- 失われた4時間 - 2016/04/26
- イケてる旅人の話 - 2016/04/12