「その岩は今まさに丘を転がり落ちそうな状態に見え、あたかも重力を否定しているかのようである」(Wikipediaより)。ミャンマーの落ちそうで落ちない謎の巨石「ゴールデン・ロック」を拝んできました。
みなさんこんにちは、世界一周という10年来の夢を実現するために先日会社を辞めてしまいました、三矢です。
落ちそうで落ちない謎の巨岩「ゴールデン・ロック」があるチャイティーヨー・パヤー寺院は、ミャンマー最大の都市ヤンゴンから約200km北東にあります。
より大きな地図で チャイティーヨー・パゴダ を表示
まずはヤンゴンのダウンタウンからバスターミナルへ。節約のためタクシーではなくローカルバスで向かいます。タクシーだと約6000~7000Ks(600〜700円)かかるところバスだとたったの200Ks。
車内でどこか懐かしい雰囲気を感じると思ったら……
日本語発見!日本のバスが再利用されているようです。
ボタンを押してみましたが、鳴りませんでした……。
ミャンマーでは日本の中古バスが多く走っているようです。神奈中バスもほぼそのままの姿。
そんなこんなでバスターミナルに着きました。
まずは腹ごしらえを。焼きそばのような料理(1500Ks)。思いのほかさっぱりした味で朝食にちょうどいい。
ここからチャイティーヨー寺院まで約5時間、料金は8000Ks(約800円)です。
バスの中は思っていた以上にしっかりしています。5時間くらい余裕そうです。
このようないい感じの道を走り続け、
窓の外にはのどかな風景が広がっています。
4時間半かかってチャイティーヨー寺院への入り口、キンプンの町に着きました。
女性や子供が顔に塗っているのは「タナカ」と呼ばれる化粧で日焼け防止、保湿、殺菌など様々な効果があるそうです。
ひとまずビールで乾杯(1800Ks)
ここからチャイティーヨー寺院まではなんと、このトラックで行くみたいです……。こんな軽トラに毛が生えたようなトラックの荷台に乗って山を登るなんて!無事たどり着けるのかかなり不安です。
すし詰めになりながらいざ出発!
トラックは急な山道を猛スピードで登っていきます。
道が悪いので体感スピードはかなり速い!カーブで対向車が来たらどうするんだ!と思いますが、なんとかなってしまうんですよね。
一時間強爆走し……チャイティーヨー寺院の入り口にたどり着きました。
外国人はここでチケットを購入します。
これがチケット($6)
チャイティーヨー寺院の門が出迎えてくれます。この先にゴールデン・ロックがあるみたいです。
ここから土足禁止。敬虔な仏教徒の国ミャンマーでは寺院などに入るときは素足でなければなりません。
ゴールデン・ロックの上に建てられているパゴダ(仏塔)の中にはブッダの遺髪が納められていると言われ、ミャンマーでは3番目に重要な巡礼地のようです。そのため、外国からの観光客だけでなく多くのミャンマー人が訪れているのです。
巡礼に来た僧侶も多く見かけます。
そしてついに……ゴールデン・ロックのお出ましです。
ほんとに……傾いています。神秘的……。
ゴールデン・ロックに向かって一心不乱に祈りを捧げる人々。
女性は立ち入り禁止のところも多くあります。仏教に詳しい友人いわく、上座部仏教が信仰されているミャンマーなどは大乗仏教の日本よりはるかに戒律が厳しく、修行のために結界を張ることがしばしばあるそうです。
この先は裸足どころか靴やサンダルも持っては入れません。それだけ神聖な場所なのです。
上座部仏教ではブッダ=金のイメージがあるらしく東南アジアでは多くの仏像が金色をしています。仏像などに金箔を貼る行為は徳を積むことにあたり、お布施のような意味合いがあります。
金箔を貼ることが許されるのも男性のみ。女性は男性に頼んで金箔を貼ってもらいます。ミャンマーの人々はこのようにして少しずつ徳を積んでいくのです。
ゴールデン・ロックと下の岩の接地面はこんな感じ。
ゴールデン・ロックの上のパゴダ(仏塔)に納められているブッダの聖髪がバランスをとっているためこの岩は落下しないと言い伝えられています。
下から見ると、この岩がいかに絶妙なバランスを保っているのかがよくわかります。本当に不思議であるとともに、今にも落ちてきそうで恐ろしい。
いざ行ってみると岩が落ちそう落ちそうでないと言うこと以上に信仰とは何か、宗教とは何か、仏教とは何かという事を改めて考えさせられました。普段無宗教な僕ですがこうやって一心不乱に祈っている場面に直面すると、「神様って本当は存在するのかも」などと考えてしまいます。
ゴールデン・ロックは信心深いミャンマー人の大切な聖地でした。
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