ベネズエラの居心地が良すぎて移動したくない、世界一周中のmiaです。日本を出発してから1年11ヶ月が経過しており、直近の1ヵ月半は南米ベネズエラで過ごしています。
バナナを揚げる・焼く・茹でる
今回は南米に来たら避けられない食べ物、「バナナ」についてご紹介したいと思います。日本では、手軽に食べられる甘いおやつとして定着しているバナナが、南米では食事としても定着しているのです!
そんなバナナの知られざる一面をもっと知って頂きたい! と思い立ち、「揚げる・焼く・茹でる」方法で調理にチャレンジし、勝手においしい順にランキングしました。
南米のバナナ料理ってどんなの?
副菜の扱いでバナナが皿の端に並べられていますね。バナナをぶつ切りにしてから揚げ、ぺったんこにつぶしたものです。甘くなく、塩で味付けされています。日本で食べられる黄色いバナナとは別の、「プランテーン」という調理用の品種の熟していないもの(=本記事では青プランテーンと表記)を使っています。
こちらも副菜としてバナナが! 縦にスライスされ油と一緒に焼かれています。こちらは「プランテーン」の熟したもの(=本記事では黄プランテーンと表記)を使っています。
そうです、奥に横たわるのがバナナです。副菜なのか主食なのかもはやわかりません。こちらは青プランテーンを茹でています。
南米には3種の調理バナナがある
上で紹介した2つ(青、黄プランテーン)以外に、日本で食べられているバナナの全く熟していないもの(以下青バナナと表記)が、南米では調理用に売られています。日本では港、バナナ追熟センター、市場にありますが、スーパーにはまず置いていないと思います。
まとめると、南米では青バナナ、青プランテーン、黄プランテーンが調理用として使われており、それぞれに合ったレシピがあり、地元の人は素材によって調理法を使い分けているのです。
八百屋へGO
バナナは南米の八百屋に必ずあります。日本では、ほとんどの場合、その日食べることができるくらい熟してあるバナナが売られていますよね。一方南米では、前述したように、青いものから真っ黒なものまで置かれています。また日本のようにきれいにパッケージに包まれてはいません。ブランドもありません。写真のように裸の状態で実が痛まぬよう吊してあります。
別の八百屋でもこの通り! 様々に熟し吊されたバナナは、南米の風物詩と言えましょう!
さっそくこれから調理に使うバナナを購入。ベネズエラでは、青果は計り売りするのが一般的です。
こちらが実際に購入したもの。青プランテーン(左)、黄プランテーン(真ん中)、青バナナ(右)です。
それでは、個人的感想で順位付けした3つの調理法を簡単にご説明します。
第3位「煮る」
青バナナのスープ
材料:青バナナ、玉ねぎ、にんにく、香草、水、牛乳、チーズ、塩こしょう。ちなみにこのバナナは、生で食べることは出来ません。青プランテーンでも代用可能ですが、青バナナの方がきめの細かい食感になります。
ただ煮るだけではわかりにくいバナナの潜在能力を引き出してやろうと、スープレシピを選びました。
青バナナって、手で皮はむけないんですね。親指でポキッと折りたくともビクともしません。これは強者です。この段階では生のジャガイモみたいな味がします。生で食べては危険です。
まず、玉ねぎとにんにくを弱火で炒めてから、水を入れ沸騰させたところで、角切りバナナを投入します。
投入された角切りバナナが柔らかくなったら、チーズも入れて軽くマッシュしましょう。
牛乳と香草を投入。そして軽く煮立てたら塩こしょうをして完成です。
出来ました! 見た目がドロッとしています。バナナは加熱され、青臭い苦味がほとんどなくなりました。しかし個人的に、バナナ特有の味と食感がスープになっていることに慣れることができません! まあまあと言ったところでしょう!
第2位 「焼く」
黄プランテーンの焼きバナナ
材料:黄プランテーン、チーズ、油少々
これは「焼き」バナナの定番レシピと言えましょう。皮が真っ黒になるまで熟したプランテーンバナナですが、剥いてみると意外と白くてツルツル。えぐみが強いですが、甘くて普通のバナナのように生で食べられないこともないです。焼くとどのように変身するか楽しみです!
バターか油を少量塗った実に、切り込みを入れチーズを挟みます。熱したオーブンで加熱するのがベストです。わたしはオーブンがないのでフライパンで調理。焦がさずに中まで火が通るように蓋をしましょう。火が通ったら完成!
完成です。焼いて甘さ倍増! 焼き芋みたいです。チーズがしょっぱくてアクセントに。オーブンではなくフライパンだったため、中が水っぽくなってしまうのがちょっと残念でした。
第1位 「揚げる」
青プランテーンの揚げ団子
材料:青プランテーン、中の具用のチーズ、お好みのスパイス(わたしはクミン)、塩、油
「揚げる」だけのバナナも食べたことがありました。それもおいしかったのですが、さらにひとひねりしようとこちらのレシピを選びました。
青プランテーンを切り、そして皮を剥きます。バナナというよりキュウリみたいな匂いがします。シコシコする手触りの液体が出てきて、なんとなく手が痒い!
切った実を油で揚げます。スポンジのごとく油を吸います。これは太る予感がします。味見したところほんのり甘くなっているようでした。
次にマッシュし、塩とスパイスをふります。そして団子にする前に中にチーズを詰めるのですが……チーズを他の2つの料理に使い切り、全てなくなってしまったというアクシデントが! 急きょ、塩をふったアボカドで代用することにしましたよ。
丸く団子になったものを、再度カリッとさせるために数分揚げて完成です。こちら青プランテーンの揚げ団子の完成図です。サクッとしていて塩っ気があって、自然と甘くて良いおやつです。チーズの代わりに使ったアボカドとも相性が良かったです。
バナナ御膳完成
バナナだらけの食卓です。これが今日のお昼ご飯。ご想像の通り、副菜として切ったアボカド(写真左奥)のリフレッシュ機能が半端なかったです。
「案外イケる!」ひと言で感想を述べるならそんな感じ。作るのもすごく楽しかったです!
日本ではまだ馴染みのない青バナナや、プランテーンバナナ。世界には、バナナの熟し具合や種類に応じたレシピがたくさんあります。日本にはない楽しみ方でした。
しかしなぜ日本ではこうしたバナナがガツンと出回らないのか。ーー調理に手間がかかる割に、その他大勢の食材を押しのけてまで食べたいと思えるものではない。ーーそれが正直な感想です。と言いつつも今後も南米バナナ料理をいろいろ試してみたいです!
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