長期バックパッカーともなると、毎日、ツアーや観光地に行くお金はございません。そんな時こそ市バスなのです。ローカル感満載のソレに飛び乗れば、新しい街の魅力が発見できるかも!?
格安で新たな旅の魅力を発見できる方法
サワディーカップ、世界一周中のShimoです。僕は9月末からバックパッカーの聖地とも名高いカオサン通りに10日程滞在していました。いきなりですが皆さん、バックパッカーの日常はどういうものか想像つきますでしょうか。少なくとも僕は基本的に暇です。
最近、ライターのYUNAさんが書いた「聖地と呼ばれる「カオサン」で旅人は一体何をしているのか?」も、いかに時間に余裕があるかわかるような内容ですよね!
お金も節約しないといけない為、毎日ツアーを組んでどこかに行く事もできません。また、長い間海外に出ていると体力の問題か、真新しさを感じなくなるからか、なかなか遠出までして観光をする気になってきません。
そこで今回は僕が実践している、格安で新たな旅の魅力を発見できる方法を紹介します!はい、気ままにバスに乗るだけです。セルフ世界の車窓からを楽しみます。
バンコクには何があるの?
タイの首都であるバンコクには、有名な涅槃仏(写真)があるワットポーや、王宮、少し離れた所には世界遺産のアユタヤなどがあり、首都でもありながら多くの観光資源に恵まれています。
バンコクは広いです。
有名な観光地に関してはネットやガイド本から得られる前情報があるが故に、既知感や「想像と違う」等、単純な感動を得にくくなってしまっているのかも知れません。そこでこの状況を打破する為に、自分だけのオリジナル観光を作り上げましょう!
市バス旅のルール
バンコクでは市バスが縦横無尽に張り巡らされています。エアコンの有無や路線によって値段は異なりますが、安いものは6.5バーツ(約21円)からあり、最後まで見分け方は定かでは無かったですが稀に無料のバスも走っているため、貧乏パッカーの強い味方です。
市バス旅のルールはただ一つです。街の新たな魅力を見つける事が目的である為、目的地を設定しないことです!
迷子にならない為に準備すること
市バス旅をしていて、一番不安なことはやはり迷子になる事です。見知らぬ土地で情報が全くない中バスに飛び乗ると、ほぼ100%迷子になります。そこでバスに飛び乗る前に、帰宅できるバスの番号を確認しましょう!
ちなみにタイでは、上の写真のようにバス停に止まるはずの番号が記されていますが、実際にその番号のバスに乗りこんでも帰れないことが何度もありました…。30分程バス停に留まり、実際に停車するバスをメモするのが一番です。
それでも不安な方は若干冒険度は下がりますが、確実に出発地に帰ってくるために、乗り込んだバスと同じ路線のバスに乗る事です。
迷子対策として、バスが曲がる角を写真におさめておく事を強くオススメします!
バスで通った道をたどって徒歩帰宅もできますが、その際にもどこで曲がったかを写真におさめておく事で迷わず帰宅する事ができます。記憶とは曖昧なものなので「ここ見た事あるかも…?」と曲がっていくと大抵迷います。
迷子になる可能性はありますが、それも楽しむ位の気持ちでまずは車窓から見える景色を楽しみましょう!
市バス旅の3つのメリット
ツアーを組んで観光したり、ガイドブックを頼りに観光地を訪れると、その場所を深く学ぶ事ができますが、市バス旅の醍醐味は未知との遭遇です!バスの車窓から見えた、興味を持った場所に自分のタイミングでいつでもアクセスできるのはツアーでは味わえない興奮があります。
偶然、日本食チェーン店を発見したりできます!(もちろん貧乏パッカーとは無縁ですが…)
特に東南アジアでは雨期のシーズンだと、スコールが何度も降ったり、1日中雨が降る事もあります。ツアーは雨天中止がありますが、市バス旅は自分次第で雨天決行です!
僕が市バス旅をしたこの日も雨が降っていましたが、そんな中でも開かれている、すごく美味しい地元の屋台を見つける事ができて大満足でした。
数千円のツアー代金に比べ、市バスの乗車チケットの方が遥かに安上がりである事は間違い無いのですが、バックパッカーを静かに蝕むもの……それは入場料や休憩代です。
遺跡に入る入場料はツアー代金に含まれていない事もありますが、町中の緑のオアシス、公園に入る時、入場料をとられる心配はありません。バンコク中心部で見つけたLumphini公園では、現地の方に混じって日本人の方もランニングしていました。皇居ランのような賑わいです。
また町歩きをしていても、特に暑苦しい東南アジアでは2時間も歩いていれば休憩がしたくなるものです。その度にカフェでコーヒーを飲んだり、ファーストフード店などでソフトクリーム等を食べていると、300円程消費してしまう事になります。
しかし、市バス旅では疲労せずに夜まで観光する事ができます!夜には夜賑わう場所も見つける事ができました。
そんな市バス旅にも弱点が…
安く、街の新たな魅力を発見する事ができる市バス旅ですが唯一弱点があります。今までの写真からお気づきかも知れませんが、走る車内から写真を撮る事は難しいです…。
塀で隠れている上に、ぶれぶれの写真になったりします。ちなみにこちらは最初にご紹介したワットポー(の屋根)です。
現地の新たな魅力を見つける事ができる市バス旅は、お金をかけずに旅を続ける僕にとって、大きなアクセントになっています。
特にタイでは市バスが発達している為、比較的容易に利用する事ができました。
どの都市にもある程度のバス網は整備されていますので、皆さんも市バス旅にチャレンジしてみては?
文・写真:Shimo
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