あなたをハイジの世界へと誘う…スイス・アルプス怒濤の絶景まとめ

2013.11.15 17:25 
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アルプスの少女ハイジの物語は、険しくも美しいスイス・アルプスを舞台に繰り広げられています。子供の頃、ハイジの里に行けば同じ風景に出会えると思っていました。しかし現実のスイス・アルプスには、子供心に描いていた以上の雄大なアルプスの世界がありました。マッターホルンにサンモリッツに氷河鉄道などなど…絶景の宝庫です。

 

アルプス大好きタンデム(二人乗り)自転車世界一周のsawaです。
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今回は5回訪れ、3ヶ月間滞在したスイスの絶景を自転車で回ってみたいと思います。
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スイス走行図
Aティラノ、Bサン・モリッツ、Cトルン、Dアンデルマット、Eツェルマット、Fインターラーケン、Gグリンデルヴァルト

大きな地図で見る  

 

 

◆世界遺産ベルニナ鉄道と氷河特急

まずは世界遺産のベルニナ鉄道から。基点は、イタリアとスイスの国境の街ティラノになります。
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世界遺産「レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観」は登山鉄道で広く見られるラック式を採用していない粘着式鉄道としてはヨーロッパ最高地点を通る鉄道であり、20世紀初頭における技術的到達の優れた例証として登録されました。wikipediaより引用

 

結婚式に遭遇!世界遺産の路線を走る列車を貸しきるなんて……贅沢の極み!!
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続いて、有名な観光列車の氷河特急に接続します。こちらも一部路線が世界遺産として登録されています。お勧めはローカル鈍行電車。窓も開くし、空いています。そして料金が特急より安い!
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スイスは自転車にやさいしい国。電車にそのまま乗せる事ができます。自転車旅行初心者にもお勧めの国です。
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氷河特急

 

この路線はアルプスや景勝地を、ループ線(山間部にトンネルや橋梁を建設して螺旋状に線路を敷設することにより、急勾配を緩和してルートを形成する方法)を使い最急勾配で走行する事で有名です。
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皇室も訪れた、世界の王族ご用達のリゾート地サンモリッツです。美しい街並みと湖は、世界のセレブも納得です。
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ここよりルートは美しく雄大なアルプスの谷間に入って行きます。SANYO DIGITAL CAMERA

 

急勾配を列車は登っていきます。SANYO DIGITAL CAMERA

 

自転車の我々は氷河特急のルートから一旦離れ、九十九折の道を登っていきます。標高2400mの峠から見えたのは……
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ローヌ氷河です。
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かつて氷河特急の代名詞であったローヌ氷河を見る事ができました。現在、電車はトンネルを経由する為、氷河を見られるのは道路からだけです。SANYO DIGITAL CAMERA

 

氷河内部は透明な氷が真っ青に光っていて幻想的……。何万年前の氷河内に入れる貴重な体験。
またこの氷河解け水が美味いんです。
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◆エーデルワイス咲き乱れるマッターホルンへ

続いてマッターホルンを目指して狭い渓谷に入っていきます。SANYO DIGITAL CAMERA

 

マッターホルン観光の基点の街ツェルマットです。氷河特急の終着駅でもあります。
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街からはマッターホルンの雄姿が見れます。SANYO DIGITAL CAMERA

 

せっかくですので、標高3100m地点にある展望台に行ってみたいと思います。電車で行く事もできますが、ここは自転車で挑戦です。SANYO DIGITAL CAMERA

 

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スイスを代表する花エーデルワイスが咲いています!スイスの国花にも指定されています。00IMG_4219

 

途中、ヒツジが放牧されていました。真っ黒に日焼けした……ではなく、この地方特有の黒ヒツジです。
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やっと標高3100mのゴルナ-グラ-ト展望台に到着です。さすがに疲れましたが、標高4478mの雄大なマッターホルンを見れば疲れも吹き飛びます。とにかく空気は澄み空は青く、マッターホルンが空に突き抜けて鋭い姿を現しています。
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ここに泊まれば、マッターホルンを含め絶景アルプスを独り占めです。うらやましい。
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この展望台から見える有名な山はマッターホルンだけではありません。右手のブライトホルン(標高4164m)、中央の白い双子のような山のカストール(標高4228m)ポリュックス(標高4092m)……。山々からは氷河が流れています。
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モンテローザ山郡(標高4634m)です。山が綺麗に水に反射しています。54ツェルIMG_0612逆さモンテローザ(ツェル

 

ゴルナ-グラ-ト展望台より更に標高が高い、ヨーロッパ最高地点にある展望台へロープウェイで行きます。
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そこは尖がった岩クライン・マッターホルン(標高3883m)の岩中にある展望台です。
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ここからは360度、スイスアルプスだけではなく遠くはフランス、イタリアアルプスまで見渡せます。
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遠くにモンブランが見えます。55ゴルナIMG_3934ゴルナ

 

イタリア側の街が見えます
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それでは、せっかくここまで自転車できたので、一枚!ヨーゼフ(セントバーナード犬)に興味をもたれてます……。
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◆アルプスにそびえ立つアイガー北壁

再び峠を越えて次のアルプスを目指します。
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インターラーケンにやってきました。湖の綺麗な街です。SANYO DIGITAL CAMERA

 

まず谷間をグリンデルワルド目指して登っていきます。62グリIMG_3900ラ歌ーブル念

 

世界中から観光客が訪れ、日本人にも有名なグリンデルワルド(標高1000m)の街です。65グリIMG_0954バーと

 

グリンデルワルドにはアイガー北壁(標高3970mが聳え立っています。難所として登山家達に知られ数多くの歓喜と悲劇の舞台となってきた有名なアイガーをはじめ、4000m級の山々が見渡せます。
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グリンデルワルドの街を滑走

 

右の絶壁の道を登っていけば……
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雪山と氷河が目の前のバーレック小屋へ。67グリ656-3バーと

 

アルプスを見ながらのサイクリングもお勧めです
 

 

シュワルツホルン(標高2900m)から。正面に見えるシュレックホルン(標高4078m)に手が届きそうな場所です。
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69グリIMG_2477しゅわ

 

アルプスの谷にミューレンという街があります。72ミューレンIMG_4033ミューレン

 

ミューレンではこの界隈で最も美しい三つの山アイガー、メンヒ(標高4099m)、ユングフラウ(標高4158m)、が綺麗に並んでいるのを見る事ができます。
72ミューレンIMG_0481ミューレン

 

美しい高山植物の花畑としても有名です。00IMG_1079

 

ミューレンの絶景を走る

 

一番人気のハイキングコースを紹介したいと思います。75グリIMG_4074

 

アイガー北壁を正面にハイキングするルートです。どんどん巨大な北壁が迫ってきて圧巻なハイキングです。
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◆欧州最高地点にあるユングフラウヨッホ駅からの眺め

トレッキングの苦手な人でも、標高の高い位置にある景勝地まで交通網があるのがスイスです。
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標高2060mのクライネシャイデック駅。この先ユウグフラウヨッホ展望台(画面中央の山と山の間)までは開通100年経つユングフラウ鉄道か、一流のアルピニストでないと登れません。
74グリIMG_2628メンリ

 

展望台は山岩の上に建っています。列車はここまで岩山内のトンネルを進むのです。IMG_0817_blog

 

電車は、標高3454mの展望台まで登ります。イメージとしては、富士山に山頂まで駅と線路を作ってしまった感じです。そんな発想を100年前に実現している事にびっくりです。
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 それでは、展望台目指して出発です。IMG_0838_blog

 

79グリIMG_1367アイがイー

 

電車はまずこのアイガー北壁の岩山の中を進んでいきます。IMG_0471blog

 

なんとアイガー北壁の中に駅があって、しかも窓があるんです。どこに窓があるかわかります?
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ここです。この部分だけ窓を長方形にくり抜いてコンクリートで固めているので、色が違います。まずはこのトンネル途中駅を目指します。
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電車はトンネルを進んで行きます。
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アイガー北壁内にあるトンネル途中駅に到着です。
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こちらがアイガー北壁の窓からの景色です。眼下にグリンデルワルドの街が見えます。電車以外で登ろうとしたら、この北壁を登るわけです。一流のアルピニストだけがなし得る業です。
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ついに列車は展望台の真下にある駅に到着です。ヨーロッパ最高地点にあるユングフラウヨッホ駅です。
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展望台より外に出てみます。標高は富士山山頂とほぼ同じです。
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先ほどいたクライネシャイデックの駅が小さく見えます。IMG_1975_blog

 

遠くはドイツまで見渡せます。
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展望台には夏でも雪が残っています。
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 「乙女」を意味する美しい形のユングフラウを真横に見る事ができます。IMG_0231_blog

 

さらに展望台の最上階にやってきました。メンヒが正面に見えます。87IMG_2540

 

世界遺産のアレッチ氷河です。アレッチ氷河はヨーロッパ最大の規模を誇ります。3つの氷河が合流している珍しい氷河です。
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世界遺産「ユングフラウ – アレッチ – ビーチホルン」はアレッチ氷河の中でもユングフラウなどの各山頂を含む一帯が登録されています。  その後、シュレックホルン、アイガー、メンヒなどの各山が追加登録されました。wikipediaより引用

 

雄大な景色に圧倒させられるスイスアルプス。かつて登山家達だけの景色だったスイスアルプスを、100年以上前からスイス人達の手によって観光客でも見れる様にしてきました。スイス人の山に対する努力と発想にはただただ驚きです。

文・写真:hirokazu sawa

 


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運動オンチな嫁さんを騙しふたり乗り自転車「タンデム」で世界一周旅行へ。点と点ではなく、線で繋ぐ人力によるのんびりふたり旅。バックパッカーとも一味違う目線から世界をお届けします。 ブログ:へたれタンデムチャリダー○○行く

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