中国といえば「椅子とテーブル以外の4本脚なら全部食べてしまう」と言われるほど食文化が豊かな国。爬虫類が苦手な典型女子の私ですが、せっかく香港にいるので蛇のスープを試してみました。
そうだ、ヘビ食べよう
はじめまして。海外ノマド女子の豊永奈帆子です。今月から1年間、パソコン1台で働きながら、1ヶ月毎に違う国に住む生活を始めます。
香港は私のノマド生活のスタートの国。何事もスタートが肝心です。どうしたらこれから1年感、運良く過ごせるだろう?
考えに考えた結果、へび年の私は、蛇を食べて運を手に入れることにしました!早速インターネットで「蛇 香港」を検索して、一番初めに出てきたお店へいざ出発。
蛇料理屋さんのある駅に到着。香港はどこに行っても人で溢れています。
探す必要もありませんでした。普通の看板に比べて目立ち過ぎな「蛇」の看板。
蛇だらけの店内
今回訪れたのは蛇王協というお店。まずは一枚、お店の前でパシャリ。まだ余裕の表情の私。
お店に入って、まず目に入ったのは蛇革のカバン。ちゃんとした物は3000HKD(4万円)以上はするようです。安物思考の私には、理解できません……。
そしてその横に……いました!!!お目当ての「蛇」。
しかし、ここで問題発生!ガラスが汚くて写真がちゃんと撮れません。人だかりができないように、わざと汚いままにしてるようにしか思えません……。
一番有名そうで、さらに安かった「蛇スープ」(約570円)を注文することにしました。8割の人が飲んでいたので間違いないはず。
待っている間に店内をキョロキョロ。棚の漢字が「毒蛇」だらけなのが気になります。まだ死にたくありません……。
棚の上には蛇の瓶漬けと、ワンピースのマスコット。蛇を食べる前に、お客さんの心を落ち着かせるのが目的なのでしょうか。
テーブルの上には、蛇スープの効用の説明。よく分かりませんが、漢字から判断するに体に良さそうな文字が並んでいます。
自衛隊も食べている!蛇のお味は?
「ドーン!!!」10分後には蛇スープがやってきました。見かけが思ったより「普通」で拍子抜け。
蛇食
“中国の広東省や広西チワン族自治区では、毒蛇を含む蛇の料理を伝統的に食べている他、近年は他の省でも料理を出す店が増えている。
陸上自衛隊のレンジャー訓練を初め、陸軍における遊撃戦要員を養成する訓練の多くでは、作戦行動中に食糧が尽きた場合を想定し、教育の一環として用意されている蛇を調理して食べることがある。”
wikipediaより引用
へー自衛隊も食べるんですね。でも、いざ食べるとなると……勇気が出ない……。
心を落ち着かせるために、ひとまず隣の香港人とおしゃべり。ハローキティ大好きな香港人。よく日本人に間違えられるそうです。
心を決めてスープを掬うと、早速蛇の皮を発見。お店の人曰く、スープは1日煮るけど、「蛇」は皮を剥いでスープに入れてから5分くらいしか煮ないそうです。大丈夫なんでしょうか……。
でも、ここまで来たら食べるしかありません。
気になるお味は……「無」。スープに加えられたレモングラスに押され気味で、特に味は感じられませんでした。食感は、ビーフジャーキー並の噛みごたえ。呆気なく今日の任務終了……。
へび女子はまだ終われない
味も見かけも想像していたよりインパクトがないままで、何か物足りない私。それが伝わったのでしょうか。お店のおじさんが「蛇を触るか?」と聞いてきました。
このままでは終われない……。
そんな気持ちでいっぱいだった私は、「イ、イエス」。
蛇に噛まれないか心配でアタフタする私を尻目に、おじさんは「知らん顔」お決まりの展開なんでしょうか?
笑顔が明らかに引きつっている私。私があまりにも「キャーキャー」言っているので、後ろの席のお客さんにガン見されました。
文・写真:豊永奈帆子
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