ウクライナでは1月に祝うクリスマス。実際にどんな雰囲気なのかを紹介します。
どうも!三矢(@hideto328)です。突然ですがクリスマスって何月何日かご存知ですか?
正解は1月7日です!そう、ここ、ウクライナではね。
By Rob984 – Location European nation states.svg, CC 表示-継承 4.0, Link
今日は1月に祝うウクライナのクリスマスを紹介します。
クリスマスといえば12月25日、これを読んでいるあなたもそれ以外ありえない!と思っていませんか?
僕も1月にクリスマスを祝う国があると知ったときは驚きました。
なんでも我々が普段使っているグレゴリオ暦とは異なるユリウス暦を使っている宗派(ロシア正教、ウクライナ正教など)は、その暦の関係でクリスマスが13日ずれ、グレゴリオ暦の1月7日にクリスマスを祝うというのです。
一月のクリスマス?どんな感じか気になったので実際に行ってみました。
クリスマスイブともなればみんな教会で熱心にお祈りをしているのだろうと思い教会に行ってみました。
ドイツなど他の国の教会でもクリスマス時期によく見かけたイエス生誕のシーンを再現したジオラマが飾られてます。
しかし、人の姿はまばら…。クリスマスと関係ない時期に訪れた時とほとんど同じくらいの人しかいませんでした。
これは…おかしい…!そう思った僕は街の中心にある広場にも行ってみました。ここなら当然盛り上がっているはず!
こんな有り様なのでレストランもほとんどやっておらず、いつもお世話になっていたスーパーもいつもより早く営業時間を終了し、何も買うことができませんでした。
事前情報ではウクライナ人がクリスマスに食べる12種類の料理があるということでした。
せっかくなので全部は無理でもその内のいくつかは食べたいなと思っていたのですが、一つも食べることができませんでした。南無。
どうやらウクライナ人はクリスマスイブの日は家に籠って家族でお祝いをしているようです。
ここまで読まれて、「あれ?ウクライナのクリスマスって楽しくなさそう……。」と思われるかもしれませんが、そんなことは決してありません。
クリスマスイブは閑散としていましたがクリスマスに因んだイベントは盛りだくさんなのです。
・クリスマスマーケット
クリスマスマーケットと言えばドイツが有名ですが、ここウクライナでもクリスマスマーケットはやっています。
12月25日を過ぎても人出の多いクリスマスマーケット、新年を迎えてもまだ盛況なクリスマスマーケットはなんとも不思議な感覚にさせてくれます。
・チャリティコンサート&出店
クリスマス当日は街の広場でクリスマスソングの演奏が行われていました。クリスマスイブの夜とは比べ物にならないくらい人がわらわらと集まってきています。
クリスマスソングの演奏はこんな感じでウクライナの民族衣装を来た人たちが楽しそうに合唱していました。
動画でもぜひご覧ください。
聞いたところではこのイベントはウクライナ軍へのチャリティイベントだそうで、収益は寄付されるのだとか。
ということであまりの寒さで僕が買ったホットワインの売り上げは写真左下の家の形をしたチャリティボックスに投入されました。
イベントでは老若男女問わず街行く人にこのようなプレゼントを配っていました。中身はクッキーでした。
・ミュージカル
今年はクリスマスが週末にかかっていたからか土日に街の劇場でミュージカルが行われていました。劇場内にはツリーが立ち、クリスマスに因んで冬の風物詩寒波じいさんと雪の精が登場しました。
寒波じいさんと雪の精については世界新聞でも過去に取り上げています。(参考: [キルギス・ビシュケク]クリスマスの街は「白いサンタ」で溢れていた)
ミュージカル自体は子供向けでしかもウクライナ語だったのであまり楽しめませんでしたが、子供たちが楽しそうだったので良かったことにします。
・教会でのクリスマスコンサート
1月だけどクリスマスなのだなあと一番実感させられたのが教会で行われたクリスマスコンサートです。
コンサートはクリスマス当日夕方のミサのあとに行われ、全部で3組のグループがクリスマスキャロルを合唱しました。
狭い教会内はコンサートが進むにつれて人で溢れ半分くらいの人が立ち見でコンサートを見学していました。
クリスマスは12月25日!と信じ込んでいた僕にとって、年が明けてから祝うクリスマスは世にも奇妙な物語でした。
南半球に行けばクリスマスは真夏ですし、こういう既成概念をぶち壊してくれる物事が世界にはまだまだ沢山あるなあと改めて感じました。
真夏のクリスマスについてはコチラ→ サミシマスのない世界へ〜夏のビーチで過ごすオーストラリアのクリスマスはこんな感じ
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