ウルルン滞在記はむずかしい inマダガスカル(後編)

2016.04.18 11:00 
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「伝統的な暮らしを訪ねる旅」と聞くと、村人との交流、子どもたちとの笑顔の写真、涙の別れ、などを想像しませんか?しかしアフリカのマダガスカルではさまざまな葛藤を味わいました。前編はこちら

 

伝統的な暮らしを今でも続ける「ザフィマニリ」

マダガスカルの中でも伝統的な暮らしを今でも続けているといわれている「ザフィマニリ」というエリアに行くツアーに参加した話の後編です。前編はこちら

 

ザフィマニリはマダガスカル中央高地に存在する一地方、またはそこに住む人々。標高600-1800 mに位置し、その間に点在する数百の村々は開発から取り残され、電話も電気も車も存在しない。木彫りが盛んであるが、特に幾何学模様を配した抽象的な文様を彫るとして民俗学者から注目を集めている(Wikipediaより引用)

 

現地の食事が心配なほど質素

ツアー2日目は3つの村を訪ねる予定。1日目に泊まった村から数時間歩いて辿り着いたこの日最初の村で、のんびりとした時間を楽しみます。
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昼食時には、昨夜の事もあり「村の人と一緒に、同じものを食べたい。ひとりで豪華な食事をするのは嫌だ」とガイドに伝え、民家で昼食を食べるようアレンジをしてもらいました。提供されたのは、乾燥トウモロコシを煮てお粥にしたもの。実際に食べてみると、お粥はあまり美味しいものではありませんでした……。

味もさることながら、育ちざかりの子どもたちの食事としては栄養が足りないだろうなと気になりました。
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現地にお金を落とすのはプラスなのか

次に訪れた村は、観光土産用に木彫り工芸を売って生計を立てていました。ザフィマニリは木彫りが有名ですが、点在しているすべての村で木彫りをしているわけではないそうです。
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オッチャンの実演。1つ2万~3万アリアリ(約680~1020円)のようでした。3点ほどをまとめて購入しました。
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観光客が来て木彫りを購入し、お金を落とすことが、彼らの教育や医療につながる」とガイドは言いました。しかし、外部との接触やお金の流入がきっかけで、彼らの伝統を壊したり、格差が生まれてしまうのかもしれない……。自分の落としたお金がいつか彼らの生活を変えてしまうかもしれないと思うと、観光って難しいなと感じました。

 

最後の夜はラムで酒宴

この日最後の村。ザフィマニリ地域の中でも一番大きなこの村で宿泊です。
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荷物を置き、しばし散策。夕食の準備でしょうか。
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ザフィマニリ女子は、この帽子と編み込みヘアが定番のようです。
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ガイドや村の人たちとラムを飲みながら団欒。ラムは地元で作られており、貴重な現金収入となっているようです。そして市販のものよりもキツイです。いつしか日はとっぷり暮れ、疲れと酔いでバタンキュー。
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楽しみだったお土産屋さんでもモヤモヤ

朝起きると二日酔い。朝日が目に沁みます。
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2泊3日はあっという間に過ぎ、アンボシッチャへ帰る日です。帰り道に通過した小高い岩からの眺めは爽快!奥に見えるのは大きな十字架。この一帯はキリスト教が普及していて、イースターの時期にはイエスの再現として、数日かけて十字架を背負って歩くそうです…こんなところにまでキリスト教が!と驚きました。
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ザフィマニリエリアの拠点となった村、アントゥエチャに戻ってきました。子どもたちが「学校へ行くため」、青年たちが「家計を支えるため」と、お土産を盛んに勧めてきます。気持ちは分かるけれど、もちろん全部のお店で購入するなんて不可能。かといってひとつのお店でのみ購入するのは不公平かも……と、考えてしまいました。
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「ウルルン滞在記」はむずかしい

今回のツアーでは、ザフィマニリの人々の伝統的な暮らしをほんの少し覗かせてもらうことができました。見慣れない異国人(私のこと)の来訪に恐怖を感じて泣き出す子どももおり、胸が痛みました……。

食事のときやお土産を買うときなど、旅をしているといつかどこかで直面するであろう、正解のないモヤモヤを感じました。出会いあり別れありの感動的な「ウルルン滞在記」からは程遠いかもしれません。しかし、結果としては、マダガスカルの多様な文化に少しでも触れられてよかったと思っています。

 

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ヒマワリ侍

ヒマワリ侍

信州生まれ浪速育ち。A型に見えないA型、一人っ子に見えない一人っ子。 小学生のときに家族でアラスカを旅行したのがきっかけで、海外に興味を持ちました。 旅先で苦労するのは食べ物(好き嫌いが多い)、野良犬(エジプトで追いかけられた)。 北アルプスの山小屋で住み込みバイト→大阪でOL→2016年春から無職→???

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