荘厳なプナカ・ゾンのある美しい景観のプナカ。でもそれよりも気になったのは、街に溢れる男根(ファルス)の数々…。プナカ・ゾンだけでなく、ブータンの男根崇拝の総本山「チミ・ラカン」にも行ってきました。
こんにちは!ヒマワリ侍です。
たった1週間のブータン滞在は非常に興味深いもので、首都ティンプーだけでも定番観光スポットやカラオケ、怪しい店巡りなど非常に充実しておりました。
しかし、見どころは決してティンプーだけではありません!今回は車で3時間ほど東へ行ったところにある「プナカ」という街の魅力をお伝えしたいと思います。
プナカ(Punakha)は、ブータン王国・プナカ県の都市。1955年に首都がティンプーに移されるまでは、同国の首都であった。ティンプーからは約72kmの距離で、車で3時間ほどかかる。ティンプーと違って冬は暖かく、夏も暑い。標高は約1200m。Wikipedia「プナカ」参照。
プナカ(Punakha)
道中、標高3,140mのドチュラ峠を通ります。晴れていればこの案内板のようなヒマラヤ連峰を拝めたそうですが……
煩悩の数だけあるという仏塔も、私が訪れたときはこの霧!リアルに「一寸先は霧」状態でした。
ドライバーが突然車を止め、助手席に座っていたガイドが露店へ向かいます。
かなり大きなキュウリ(棚の一番下)を手に戻ってきたガイドは、縦に4等分したものに塩をかけて食べさせてくれ、ドライブ中のいい水分補給になりました。彼らは唐辛子パウダーを大量にかけて食べていました。
雲の合間から射し込む光はとても美しく、車酔いするのも忘れるほど。
川に架かる橋も、どこか十津川村(奈良県)のような日本の風景を思わせます。
この「プナカ・ゾン」は、前回紹介した「プリクラ切手」の背景にもなっています。
プナカ・ゾンは、プナカの行政の中心地。ブータンで2番目に古い/大きいゾン。1955年に首都がティンプーに移されるまではまではブータンの行政の中心地だった。Wikipedia「Punakha Dzong」参照。
ブータン一美しいゾン(僧院)とも言われているようです。正装をしたブータン人や僧坊がたくさんいました。
プナカにある古刹チミ・ラカンは子宝の寺としても有名だそうです。こんな道を登っていくと…
チミ・ラカンに到着です。内部は撮影不可でしたが、人間の赤ちゃんより一回り大きいくらいの、男根をかたどった木彫りがありました。
「聖なる変人」の異名を持ち、ブータンで男根を広めた「ドゥクパ・クンレー」によってチミ・ラカンの仏塔が建てられた。本人がチベットより持ち帰り、内部に保管された木製の男根は、人々を祝福し、女性の子宝を恵むとされている。Wikipedia「Chimi Lhakhang」参照。
ドゥクパ・クンレーは、日本の一休宗純のようなさまざまな奇行の逸話で知られており、伝説の瘋狂聖人として今なおブータンの民衆に親しまれている。Wikipedia「ンガッパ」参照。
ガイド曰く、赤ちゃんを抱きかかえるようにして男根の木彫りを抱えてチミ・ラカンの周囲を回ると、子宝に恵まれるそうです。
そういうわけでプナカでは男根信仰ともいうべきいろいろなものを見かけました。日本でも男性のシンボルは五穀豊穣・子孫繁栄を願っていたりしますが、ブータンでは魔除けの意味もあるそうです。
ブータンで見かける男根(ファルス)の絵は秘義的なシンボルであり、プナカのチミ・ラカンが発祥。ブータンでは、男根は陰口をはねのけ、魔除けの効果があるとされる。Wikipedia「Phallus paintings in Bhutan」参照。
お土産屋さんにも。この男根には目が付いていますね。信仰を通り越して、ブータン人自らも楽しんでいるような気さえしてきます。そんなおおらかさも、魅力かもしれませんね。
ガイド強制のブータンを旅行する際に3、4泊以上の日程を組むと、プナカを訪れる事になるかと思います。最短2泊でも旅行できちゃうブータンですが、美しい景色の数々と、信仰のおおらかさ(?)を含んだプナカに、ぜひとも立ち寄ってみてほしいです!
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