ブータンは幸せの国だから、誰もが仲良く楽しく暮らしているのだろう…。そんなイメージを抱いてブータンを訪れると違和感を感じる3つの光景をご紹介します。
幸せの国・ブータン=「幸せな国」?
クズサンポーラ!(ブータンの公用語・ゾンカ語で「こんにちは」)。ヒマワリ侍です。
みなさんはブータンと聞くと何を思い浮かべますか?イケメンな国王?閉鎖的な国?…バックパッカー的には「旅行費用が高い国」かもしれません。
しかし、何といってもブータンを語るうえで外せないキーワード、それは「GNH(国民総幸福量)」。ツアー案内を見ていると、必ずといっていいほど「幸せの国」という謳い文句とともにGNHの概念が紹介されています。
「本当にブータンは幸せなのか?」という問いには、たった1週間旅行しただけでは答えることはできませんが、実際に行ってみると「幸せの国」というイメージとは少し違った側面を見て感じる事になります。
ブータン
ブータン王国(通称、ブータン)は南アジアの国家。国教は仏教。民族はチベット系8割、ネパール系2割。公用語はゾンカ語。首都はティンプー。長年鎖国政策をとっていたが、1971年に国際連合加盟。翌年に国民総幸福量という功利主義を採用した。参照:Wikipedia「ブータン」
幸せの国・ブータンで感じた違和感その1 インド人への感情
首都ティンプーで見かけた人だかり…。ガイドに聞くと、「インド人労働者だ」とのこと。ガイド曰く、「ブータン人は日光を浴びて働くのが嫌い」だそうです。自分たちのやりたくない外仕事を、低賃金の外国人労働者に任せているのかな…と思わせるような口調でした。
ガイドやドライバーの青年だけでなく、ホームステイをした先の小学生の男の子でさえ「インド人は××だから嫌いだ」と言っていました。××の部分はあまりにひどい言葉なので書くことができません。
労働者だけでなく観光客もインド人が多いようで、サリーを着た団体の観光客も大勢いました。そこでもブータンの青年はいろいろと悪口を言っていました。
「幸せの国」の人々は、きっと誰とでもニコニコ仲良くやっていると勝手に思い込んでいました。しかし、人の心はそう単純なものでもなさそうです。
幸せの国・ブータンで感じた違和感その2 物乞い
首都ティンプーにて、物乞いの方を見かけました。ティンプーから車で東に3時間の距離にある街プナカでも、夜のダンスバーの前に物乞いの方がいました。
「幸せの国」の人々は、きっと経済的に不自由することがない、もしくはお金がなくても幸せだという考え方なのだと勝手に思い込んでいました。しかし、お金に関してはそう一筋縄ではいかないようです。
幸せの国・ブータンで感じた違和感その3 動物に対する行動
舗装されていない道を車で通っていると、目の前に牛が現れました。ドライバーが車を停め、助手席に座っていたガイド一緒に外へ出ていくので、「牛にどいてもらおうとしてるのかな」と思っていたのですが…
なんと、ガイドの青年が「Bull fighting(闘牛)!」と言って、木切れを牛に投げたり、追いかけたりして遊び始めたのです。はじめのうちは嫌がっていた牛も、だんだん興奮状態になり、こちらを目がけて走ってきました。みんな急いで車に飛び乗り、慌てて出発しました。
仏教国は動物を大切にしていると思っていましたが、中にはこんな事例もあるようです。
幸せの国・ブータンは普通か幸せか?
どこどこの国は嫌いだと言う人がいたり、物乞いがいたり、動物にちょっかいをかけたり、という場面は日本を含め世界中で目にすることと思います。そういう意味では、ブータンの「普通の側面」と言えるかもしれません。
しかし「幸せの国」のあったブータンで見た光景としては、違和感を感じずにはいられませんでした。
ヒマワリ侍
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