かつての激戦地で行われる飛び込み大会 【旅人は見た!】

2015.06.22 10:55 
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写真をよーく見て。

 

ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルという街。20余年前、この街は激戦地でした。同じ言葉を話し、同じ街に住んでいながら宗教が違うために3つの民族の名前があり、現在はネレトヴァ川を隔てて別々に暮らしています。

川に架かるトルコ橋が、スタリ・モスト(世界遺産)。この橋は紛争によって破壊された過去を持ちます。殺戮が繰り返された結果、川を隔てて暮らす民族同士は今でも、橋を渡ることはおろか、対岸すら見たくないという人もいます。

 

この橋では、勇気ある青年たちが川に飛び込む度胸試しが見られます。
私の泊まったホステルにも今日飛び込みにチャレンジする!というアメリカから来た青年がいて、彼の飛び込みを見に行ってきました。

 

橋の上でたくさんの観客が見守る中、彼は橋の淵に立つと、一呼吸おいて飛び込みました。
そして、川に身体が入った瞬間、バッチャーン!!と大きな音を立てました。

 

「調子は悪くないんだけどね、腕の周りがヒリヒリする。」

翌朝、飛び込んだ青年はそう言いながら、ホステルの壁に、飛び込んだ証である賞状を貼り付けました。壁にはいろんな日付のいろんな国から来た人たちの彰状が貼られていました。

飛び込み大会は、定期的に行われているのです。

 

当たり前ですが、飛び込めば痛みが残ります。だけど、この度胸試しが繰り返し行われることで、「外国人が何か面白いことをやっているみたいだ」と川を隔てて暮らす人々が、もし、見に来てくれたら。

外国人だから、部外者だからできることがある。

橋から次々と飛び込む青年を見ながらそう感じました。

 


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水島早苗
ドイツでパン修行のあとヨーロッパ一人旅をし、帰国後は再就職。自分のお店を持ちたい!という夢を持ち、世界のあさごはんとケーキを巡る旅に再出発。そこでウィーンのザッハートルテに魅せられカフェ修行をしました。帰国後の夢はウィーン風のカフェを作ること!あさごはんを巡る旅も続けます! ブログ:Da bin ich! -わたしはここにいます- facebookページ:みんなのあさごはん!

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