ヨーロッパの寝台列車に乗ったら衝撃の結末が…[ブダペスト→クラクフ]

2014.12.23 11:00 
LINEで送る
Pocket

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

無題
あのベッドに……奴がいたとはこの時は知るよしもなく……。

 

ドブリーデン(チェコ語でこんにちわ)!夫婦で世界一周中のRyutaです。今僕達はチェコのプラハという街に滞在しています。

ところで皆さんは寝台列車に乗ったことはありますか?僕は日本では1度も乗ったことがありません。というか、乗る必要が無かったというのが正しい表現かもしれません。しかし先日、ハンガリー→ポーランドの移動の時に初めて乗車した寝台列車がとても良かったので、注意点を含めて紹介したいと思います。

 

でも……お高いんでしょ?

寝台列車と聞くと、僕が最初にイメージするのが「値段が高そう」。そのイメージから日本での旅行の時も夜行バスだったりLCCなどを利用して「安く」済ませていました。正直、夜行バスなどに比べて「高い」と思います。しかし、横になって寝れたり友達と夜中おしゃべりしたり、列車によっては星空を眺めながらの移動も可能です。

参考:夜行列車で夢を見よう!日本で運行している寝台列車まとめ

 

ハンガリー(ブダペスト)→ポーランド(クラクフ)の寝台列車

僕達が乗車したのはハンガリーのブダペスト→ポーランドのクラクフまでの列車です。クラクフは有名なヴィエリチカ岩塩坑がある街で、またアウシュビッツ強制収容所へのアクセスの為に多くの旅行者が立ち寄る街でもあります。世界新聞記者も過去に訪れています。

グーグルマップで正確な道が表示されなかったですが、列車は大体このルートで運行しています。

 

これが特急券になります。2人で170ユーロ(約25000円)。IMG_5194

 

そしてこちらが寝台券。2人で60ユーロ(約9000円)。なので合計2人で230ユーロ(約34000円)でした。しかし、この値段は2ベッドルームです。この他に3ベッド、4ベッド、6ベッドと数が増えていくと値段も安くなるそうです。IMG_5193

 

寝台列車の旅、スタート!

出発地点はブダペストの主要駅の一つである「Budapest-Keleti Railway Terminal(通称:東駅)」。ここを20:05に出発します。

 

駅はとても綺麗で、国際列車が多く出発するので人も沢山いました。IMG_5181

 

内側の装飾も綺麗でした。ちなみに国際列車のチケットはこの駅で買えます。僕達は2日前に購入しました。
IMG_5180

 

この列車でポーランドまで向かいます。IMG_5182

 

2ベッドルームは完全なプライベート空間!

列車に乗る前に各車両に駅員さんが居るのでチケットを確認してもらい、そのまま駅員さんにチケットは渡します(最初騙されているかと思いましたが……)。

そして自分達の部屋に入ります。部屋は上から見るとこんな感じです(Go proで撮影)。シーツ、枕、かけ布団は常備してありました。片側(左側)に2段ベッド、もう一方(右側)は洋服かけや荷物置きという感じです。無題

 

ハンガーは4つあるので、十分でした。IMG_5188

 

上段のベッドに上がる用の梯子も設置されていました。
IMG_5189

 

冬の季節には必須の暖房も、もちろんあります。温度調整も出来るようになっていました。IMG_5187

 

そして500mlのペットボトルが4本と白い袋が2つ!暖房をつけると部屋が乾燥するので、お水はとても重宝しました。IMG_5183

 

それから朝食用にチョコクロワッサンが2つ。これが美味しくてビックリ。IMG_5184

 

先ほどの白い袋の中身は……ハンドタオルと石鹸でした!IMG_5186

 

どこで顔を洗うの?トイレ?と思っていたら……机の天板をあけると、小さいですが洗面台も!ちなみにトイレは各車両に1つ付いています。
IMG_5185

 

その洗面台の下はゴミ箱になっています。エコスペースですね。IMG_5208

 

お酒飲みの皆さんには必須の栓抜きも机の天板の端に付いていました。なんて便利な……。IMG_5209

 

もちろん充電も出来るようにコンセントも付いています。IMG_5191

 

電気のスイッチも上から全灯、半灯、消灯、ナイトモード、駅員さん呼ぶボタン、車内アナウンスの音量調整となっています。
IMG_5192

 

ちなみにベッドの頭側に個別ライトが設置されていて、IMG_5216

 

ナイトモードにした時に、ボタンで光るようになっていました。LEDなので結構明るい!IMG_5217

 

窓には2つのブラインドがあり、2つとも閉めると全く外は見えませんでした。IMG_5190

 

ブラインドを開けておくと、外からも丸見えです。駅員さんからは寝るときは必ずブラインドを閉めるようにと言われました。駅に停車してる時に覗かれてたりしたら嫌ですもんね。IMG_5219

 

そして忘れてはいけないのが、部屋の鍵!しっかり2重ロックで安心です。IMG_5215

 

と、設備ばかり紹介してしまいましたがこうして外の景色を眺めるのも楽しかったです。光の玉がヒュンヒュン目の前を通り過ぎていく感覚はゲームみたいでした。IMG_5213

 

こんな感じで1時間程ボーっと外を眺めながら色々考えていました。人生とは何か……嘘です。眠くなりました。
IMG_5214

 

気が付けば翌朝6:00

クラクフの駅に着く予定時刻は6:30。大体30分前には駅員さんがドアをノックして起こしにきてくれます。慌ただしく準備しながら外を見ると、街灯の数も多くなって駅に近づいていることを知らせてくれます。そして、無事予定時刻通りにクラクフの駅に到着しました。
IMG_5218

 

暇つぶしには最適の駅!

夜行バスや寝台列車で次の街に着いた時、朝早すぎると荷物はあるし、お店は閉まってるし、ネット使えないしで困った事ありませんか?

ここクラクフの駅はその悩みを全部解消してくれる駅でした。とても綺麗で、警官が巡回していて、ネットもサクサク、中は暖かいし、コーヒーショップも開いていました。僕達は予約していたホステルが8時過ぎから入れたので2時間程駅でのんびりしていました。
IMG_5222

 

そしてここポーランドはユーロではなく、ズオティ(zloty)と呼ばれる自国通貨なのですが、お金を降ろすATMも駅構内にあるので便利です。
IMG_5223

 

とても良い思い出になった……と思っていたら!?

今回とても快適に移動できたので、2人で楽しく会話してたら……ムズムズ……ムズムズ。ん?痒いぞ!

そうです。ダニにやられました。今まで宿などでも、噛まれた事がなかったので油断していましたがやはり居るところには居るんですね。
IMG_5317

 

対策としては、自分たちの寝袋を敷いて寝るとかウインドブレーカーを敷いて寝るとか。肌の露出を避けて寝れば大丈夫かと!指先噛まれたら仕方ないですね。痒い!!IMG_5318

 

いかがでしたか?流石ヨーロッパの寝台列車と言う程、設備は充実していました。ダニはアタリハズレがあると思いますが、対策をするに越したことはないと思います。それ以外はとても良かったので、また日本でも寝台列車に乗って旅をしてみたいと思いました。寝台列車は世界各地にありますので、皆さんも旅をする時の一つの選択肢にしてみては?

 

文・写真:Ryuta
松田帳Facebookページはこちら
松田帳Twitterはこちら

 

関連する記事
風を感じよう!海外ではあえて鉄道の旅をオススメする3つの理由

【国境攻め】インドからネパールは最短何時間で行けるのか?

インドの列車で女1人が一晩を明かすとどうなるのか?

 


2018rank
The following two tabs change content below.
Ryuta
2014年6月19日から夫婦世界一周ハネムーンの旅をスタートさせたRyutaです♪ネット上で何でも見れる便利な世の中ですが、実際に自分達の目で見て、肌で感じて、色んな経験ができればと思っています。旅人見習いの二人ですが、どうぞよろしくお願いします。 HP:松田帳~the world trip log~

脳内トラベルメディア - 世界新聞

世界新聞の最新情報をゲット 世界新聞の最新情報をゲット


2018rank

crownRANKING

24時間記事ランキング TOP10

月間記事ランキング TOP10

累計記事ランキング TOP20