街に常設のサーカス場があるほどサーカス文化が根付いているロシア。本場で観たサーカスはありとあらゆる芸術が盛り込まれたエンターテインメントの集大成でした。
サーカス文化が根付いたロシア
こんにちは!マジシャンのせがわーるどです!勉強中のロシア語を駆使しながら旧ソ連諸国を周っています。
ロシアと言えばバレエ、オペラなど様々な大衆芸術を持っていますが、日本人にも知名度が高いのはボリショイサーカスに代表されるサーカス!今回は首都モスクワで観られる本場のサーカスについてご紹介します!
僕が向かったのはモスクワ地下鉄ソコーリニチェスカヤ線のуниверситет 駅(大学駅)を降りてすぐ目の前、徒歩3分くらいにあるグレートモスクワサーカスという常設のサーカス場。
By User:Simm – Own work, CC BY-SA 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1964428
場所はこの辺りです。
チケットは一番安くて500ルーブル(約750円)から。僕はあまりに楽しみだったので、4倍の2000ルーブル(約3000円)の席を購入しました。
寒い国ならではの無料サービス
施設に入るとまずはクロークがあります。ロシアの劇場にはどこにでもあり、上着を預かってもらえます。もちろん無料!寒い国ロシアならではのサービスです (帰り混雑しそう……)。
いざ!会場へ
さあ!いよいよ会場に入ります。30分前から開場します。ワクワクドキドキ。会場にはスクリーンがあり、開演までずっと映画などの宣伝がありました。
天井の照明を使って「元気玉!」などと日本人らしい自撮りをして時間を潰していると、ブザーとともに会場が暗くなり、会場が煙に包まれました!いよいよ開演です!
ハイレベルなショータイム
見とれていたら、いきなり踊り子が飛びました(ワイヤーがついていたのに気付かず……)!サーカスっぽくなってきました!
今度は一人の人間の上に数人がしがみついてポーズを決めています!ハイレベルな組体操!派手な衣装を着ながらの組体操……相当の技量と体力が要るに違いありません。
ペガサスが登場!?
サーカスと言えば動物のショーも目玉の一つです。ワニが登場し、仰向けに寝っ転がるパフォーマンスを見せてくれました。こうして見るとワニも可愛いものです。
次に出てきた、おそらくウマ科のこの生物。ステージいっぱい駆け巡ってくれました!
クマがキックボードに乗っています。これ以外にもダチョウやヤギなどいっぱい出てきて各々パフォーマンスを見せてくれました。
マジックもある…
人が入った箱にグサグサと剣を刺していきます。サーカスにマジックショーのコーナーがある事に驚きましたが、「自称マジシャン」の僕にとっては大興奮でした。僕も出れるんじゃないかな……!?(冗談です。)
サーカスに参加できる
このサーカス、ただ単に各々がパフォーマンスをしていくだけではなく、ストーリーに沿って行われていて、観客は観るだけでなく積極的にこの演劇に参加する事が出来ます。
僕が観たのは「予知夢」という劇で、あまりあらすじは分かりませんでしたが、例えば王様が毒杯を飲むシーンで観客はみんな「ネペーイ!」(ロシア語で「飲むな!」の意味)と叫んでます。僕も混じってって叫んでいました。こういうのが合間合間にあるのですごく楽しめました。
エンターテインメントの集大成
どれもこれも素晴らしく見応えがありましたが、それらをより引き立てていたのが音楽、照明、映像の3つの要素でした。
優雅な音楽、木の葉が映し出されたスクリーン、淡い色の照明。これらが組み合わり、空中ブランコのショーはまるで森で妖精たちが遊んでいるのを観ているかのようでした。
また、空中バレエでは壮大な神秘さをまじまじと感じさせるような音楽、水中をイメージしたブルーの照明、映像……心がうっとりです。最新のテクノロジーを使った演出はまさに圧巻です。
演劇、ダンス、マジック、音楽、動物園、バレエ、ありとあらゆるエンターテイメントを織り込んだもの。それがロシアのサーカスです。生で観る本場のサーカスは非常に感動的でした。圧巻のショーの全容はYoutubeでもご覧いただけますが……、
ロシアへ訪れる機会があれば、ぜひサーカスへ足をお運びください!
最新記事 by せがわーるど (全て見る)
- 旧ソ連オタクが旅行先にゴリ押ししたい美女大国ベスト3 - 2017/06/17
- ウクライナで350kmヒッチハイク!〜物価安だから金を請求されても平気〜 - 2017/06/10
- 「命のビザ」で世界に知られる杉原千畝の記念館に行ってきた(リトアニア・カウナス) - 2017/04/22
- 欧州最貧国であるモルドバの児童養護施設で1か月ボランティアをして考えた - 2017/04/09
- ロシア語圏を旅するロシア語専攻の僕が本当に便利だと思うロシア語5つ - 2017/02/18