インドでお風呂は、癒しではなくミッションです。
日本での年越しを恨めしく思いながらインドで年を越しました。インド留学中のいのうえです!
以前記事で紹介した日本マニアの陶芸家と私
「ホット・ホッタ―・ホッテスト」と言われているインドにも実は冬があります。私が住んでいるインドのシャンティニケタンでは、寒い時は気温が2〜3度まで下がり、しかもシャワーからは水しか出ません。
「それでもお湯を使いたい」という想いから編み出した、「お風呂の日選び」から始まる独自の入浴プロセス(5つ)を紹介します!
夜にお風呂に入ると風邪を引くようになってしまったので、ここでは日中に入ります。そしてなるべく日差しが強い日を選びます。なぜなら、水道管が温まり、水が気持ち程度にぬるくなるからです。
お風呂の日の朝に、水を汲んだバケツを日のあたりの良い場所に置いておきます。自然の力は偉大で、人肌ほどまで水温が上がります。
日光のおかげで湯沸かしの時間が短縮できるものの、30〜40分はかかります。早く湯を浴びたい気持ちをグッと堪えます…!
ちなみに湯を温めるコーヒーヒーターの先端の部分は、たった15センチほどと小さめ。
お湯はそのままだと熱すぎるので、蛇口から出る水で1:1に割ります。お湯にかかる前に、髪などはこの水で洗ってしまいます。
洗濯場も兼ねた寮のシャワールームで、首筋から体にゆっくりとお湯をかけ、できるだけ長く温まれるようにしています。ここまでくるのに約半日かかりました…。
日本では「お風呂=癒し」というイメージですが、お湯が出ない場所で暮らしている私にとっては、最早、こなすべきミッションと化してしまっています。蛇口をひねればお湯が出る…日本で当たり前だった暮らしがとても恵まれた環境だったことを、心身共に実感しているいのうえでした。
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