みなさん、おはようございます！連載・みんなのあさごはん！、水島早苗です。前回はフィレンツェでの朝食だけをピックアップしました。
イタリアは美食の国としても有名ですよね。美味しいパスタやビザは有名で、今や世界各地で食べられているもので、想像に難くないと思います。しかし、朝食はまだ未開の地ではないでしょうか。
そんなイタリアから個性豊かな朝食を見つけました。新たなイタリアのイメージが伝わるといいなと思います！
１．アイスハンバーガー ＠パレルモ
えっ！朝からアイス？！と思う方もいらっしゃると思います。実際、私もそうでした。朝からアイスを食べたのは後にも先にもここで食べた以外ないと思います。
この朝ごはん、街行く人が食べていたのです。これは朝ごはんを追いかける私としては食べなければ・・・！と思い、チャレンジしました。
３００円
あいにくの曇り空で寒くもあったのですが、パレルモ名物のピスタチオ味のアイスを挟んでもらいました。アイスの味がピスタチオそのまま！フレッシュでとても美味しかったです。パンなのでコーンとは違って食べごたえがあり、ここに住む人々が朝ごはんに選んでいる意味がなんとなく分かる気がしました。
アイス売り場の様子です。コーンとカップの他にパンが選べます。確かに、暑い夏だとアイスバーガーはいいかもしれません！
２．クリームが入ったクロワッサン ＠ナポリ
イタリアではクロワッサンのことをコルネットと呼ぶそうです。クロワッサンをください、と言うと「これはクロワッサンなんかじゃない！コルネットだ！！」と指摘されました。クロワッサンと呼ぶ以上、用意してくれなさそうな雰囲気を察して、私はコルネットをひとつ・・・と言い直しました。イタリアにはこのような職人気質の頑固一徹な人も多く、こういった人々がイタリア独特の食のレベルの高さを守っているんだろうなぁと感じます。
ちなみに、コルネットはイタリアの中でナポリが一番美味しいと言われているんだそうです！
さて、クロワッサンならぬコルネットの中にはチョコやクリームが入っているものが多かったです。クリームの入った甘いコルネットにビターなエスプレッソがよく合い、とても美味しかったです！
１個１３０円
こんなふうにバルには朝、コルネットなどのパンが勢ぞろいしていて、仕事や学校に向かう人が買い求めて行きます。
３．パンの街の「パン」 ＠アルタムーラ
イタリアにパンの町で有名なところがあると聞いて私鉄電車に乗り、アルタムーラという町まで買いに行ってきました！
そこで買ったパンがこちらです。初めて見るパンの形です。ドーム状に膨らんだパンを二つに折って焼くため、こんな形みたいです。私は初めて見たとき、このパンを小人のブーツみたいな形だと思いました！
１キロのパン１個３５０円
実はこのパン、イタリアの高級レストランに卸される人気のパンのようです。
イタリアには法律で決められた地域の材料を使い、製法を守っているという認定規格があり（デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ）、主にワインで使われる認定なのですが、その認定をパンでは珍しく受けているものなのです。
編集長おすすめ予約サイト
バターが入っているわけではなく、もともとの小麦の色が黄色くこのようなパンができあがるんだそうです。むっちりとしていて味がしっかりしています。外の表面の香ばしさは今まで食べてきたパンの中で最高の美味しさでした！どうしてこんなに味わい深いのでしょうか。
パン屋さんには大きな窯と近くで取れた薪が積まれていました。この窯にヒントがあるのでしょう！高級レストランで扱われているのも納得な美味しさでした。
４．ロレッタさんの朝食 ＠ローマ
ロレッタさんは B&B（ベッド・アッド・ブレックファースト）を経営しています。イタリアの家庭料理にも興味があったので、ローマではロレッタさん宅でお世話になりました。
面倒見のいいロレッタさん。朝から観光するのにお腹が空かないようにと、次から次へといろんなものを食べさせてくれます。
食べきれません・・・！！
朝食は宿泊費（一部屋４５００円くらい）に込み
中でも美味だったのが、赤いオレンジの生絞りジュースでした。朝から元気になる味です！！
５．アルマーニデザインのパン屋さんのパン ＠ミラノ
プラダなどの高級ブランド発祥の街・ミラノですが、同じく高級ブランドのアルマーニが建物をデザインしたと言われるパン屋さんを見つけました。洋服だけでなく、パン屋さんもデザインするんですね！
こちら、Princi bakeryというパン屋さんです。
さすが高級ブランドデザインなだけあって洗練された雰囲気で、人気店のようです。翌朝のパンを買い求めに夕方遅くに行ったのですが、まだまだお客さんがいっぱいでした。本物のオレンジで彩りを添えるなんて素敵じゃないですか！
パン屋さんであるだけでなく、ケーキやコーヒーなども売られていました。
肝心の朝食のパンは、チョコチップと甘い生地のパン。優しい味でおいしかったです！高級ブランドがデザインしたというと、いかにも敷居が高いのですが、値段はとてもリーズナブルです。人気店になるのも当然かもしれません！
１個７５円
美食の国・イタリアの朝食はなかなかインパクトのあるものが揃った気がします。個性も豊かなイタリアの食の旅ができたと思います！
「みんなのあさごはん！」のバックナンバーもどうぞ
・砂漠の民に「砂のパン」を焼いてもらう【みんなのあさごはん！】
・本場モロッコでミントティーの作り方を教えてもらう【みんなのあさごはん！】
編集長おすすめ予約サイト
最新記事 by 水島早苗 (全て見る)
- [ベオグラード→ポドゴリツァ]たまたま乗った鉄道が絶景ルートだった話 - 2016/02/27
- ゴミ処理場さえアートに変える！ウィーンのフンデルトヴァッサー建築3つ - 2016/02/10
- コーヒーが一番美味しかった国は？コロンビアの農園でわたしが見たもの - 2016/01/27
- シベリア鉄道に「鶴」が舞った日 - 2015/12/05
- まるで朝から1日が輝き出す…！ 「朝食がおいしいホステル」17選 - 2015/10/22
