グルジアいいとこ一度はおいで〜♪
海外に出たら感じるお風呂のカルチャーショック
こんにちは!極貧バックパッカーの植竹智裕(うえたけともひろ)です。世界一周中の僕は、現在グルジアの首都トビリシに居ます。
ところで、海外に出て受けるカルチャーショックのひとつに「お風呂」があるかと思います。「海外には日常的に湯船に浸かる習慣が無い」、「ハダカで公衆浴場に入るのは日本人ぐらいだ」と思っていませんか?僕もそうでした。しかし……僕がグルジアで目にしたものは、日本のそっくりの銭湯文化でした。
「東欧に含まれる事もある」という曖昧なグルジア
グルジア
「西アジア北端(東ヨーロッパに含まれる事もある)にある旧ソビエト連邦の構成国。1991年独立。首都はトビリシ。南側にトルコ、アルメニア、アゼルバイジャンと隣接し、何度も他民族の支配に晒されながらキリスト教信仰などの伝統文化を守り通してきた」(Wikipediaより引用)
アジアとヨーロッパの狭間のような地域にあり、正直、旅に出るまで何処にあるのかすらよく知らなかったグルジア。
街並みは、これまで抜けて来た(中東方面からきました)国々とは打って変わって西洋的。「東ヨーロッパに含まれる事もある」という曖昧な表現にも頷けます。
グルジアで一番特徴的な建物がこちらです。このように、ちょっと歩けば教会だらけ!今までの国はイスラム教のモスクが多かったのですが、ここへ来て一気にキリスト教めいてきました。
人々の顔立ちもまだ中東っぽさがありますが、ロシアや他のヨーロッパ系と見分けがつかない人も増えて来ました。
湯船に浸かれるですって?
僕がグルジアについて調べた時、どんな遺跡や教会よりもまず目を引いたのが温泉です。なんと首都トビリシには硫黄温泉があるというのです。しかも、どうやら湯船に浸かれるようなのです。
地理的に近いイランやアゼルバイジャンでも、ハマムと呼ばれる入浴施設はありましたが(写真はアゼルバイジャンの首都バクーのハマム)、サウナがメインでした。久々に湯船に浸かりたい!
早速入浴しに行ってみた
到着したその日に早速、温泉があるエリアへ向かってみました。温泉郷のようになっていて、広場にはほのかに硫黄臭が漂っていました。よーく見ると、
ドーム状の突起がありますよね?これは全て浴室の天井だそうです。
残念ながら改装中でしたがイラン風の外装のハマムもありました。
通された先はなんと……
広場に面していくつかお風呂がありますが、まず目に飛び込んできたのは50ラリという値段表記。これ、日本円に換算すると2750円。グルジアの物価からすると、めちゃくちゃ高い!リゾート温泉ばりの値段設定です。
広場に面している場所は立地が良いから高いんだ……と推測してちょっと坂を登って行くともう一軒ハマムがありました。こちらは30ラリ(約1650円)。高いですが、やっぱり広場のハマムよりも若干安めです。ここに入ってみましょう。
なんと他の人の目を気にせず入れるプライベートバスでした。キリスト教徒が大部分を占めるグルジアですが、造りは何処となくイスラム世界の影響を感じさせます。
人の目なんて気にしないんだけど……なんて思いながら久々の湯船を楽しみました。硫黄の香りがプンプンしてます。いいお湯でした。しかし……
同じ宿の旅行者に聞いたところ、なんと広場沿いに3ラリ(約165円)で入れる大衆浴場があるというじゃないですか!貧乏バックパッカー、一心不乱に湯船を求めるあまり、知らず知らずの内にめちゃくちゃ贅沢をしてしまったようです。
全裸のおっさんたち
翌日、小銭を握りしめて3ラリの大衆浴場にリベンジしてみました。お店はこちら。思いっきり広場に面してます。表にあるから高いっていう訳では無いんですね。
受付でお金を払って中に入ります。タオルは2ラリ(約110円)でした。ここからは裸の世界。
こちらも硫黄泉の浴槽とサウナがありました。日本の一般的な銭湯とほぼ変わらない設備です。僕が驚いたのは湯船だけではありませんでした。海外の温泉では水着を着て入る場所が多いのですが、グルジアの入浴スタイルは全裸です。毛むくじゃらの豊満な体つきのおっさん達が一糸まとわぬ姿で歩き回っていました(画:植竹智裕)。
浴室にいくつかこのような台が設けられ、追加料金を払うとアカスリや体を洗ってくれるサービスも受けられます。お値段は10ラリ(約550円)との事。毛むくじゃらのおじさんが毛むくじゃらのおじさんにアカスリをされている姿は圧巻でした……。
何も身に着けずに湯船に浸かり、世間話に話を咲かせる現地の人々。疲れを癒す場として、そして社交の場として、グルジアのハマムは日本の銭湯とまるで変わらない印象を受けました。人種も宗教も文化も違う異国の地で見つけた日本とそっくりの文化。毛むくじゃらのおじさんだらけでしたが、日本人のように気持ちよさそうにお湯に浸かって湯気を立ててる姿はちょっと微笑ましい光景でした。
文・写真:植竹智裕
HP:週刊!植竹智裕の気ままに世界探検ブログ
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