インドの孤児に味噌カレーを作ってみた

2014.02.05 09:00 
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こんにちは、Miaです!世界各地で味噌汁をふるまう様子をレポートするMISO SOUP IN THE WORLDも6回目に突入しました。今回も引き続きインドから。味噌汁ならぬ、味噌カレーを作ったもようをお届けします。

 

 

インドは世界的に希に見るスピードで経済成長を遂げていることで有名ですが、同時に貧困層の人口の多さでも有名です。そんなインドに貧しさが著しい州があることをご存じでしょうか。今回味噌カレーをふるまったのは、ビハール州のスジャータ村にある孤児院の子どもたちです。ビハール州は、成長から完全に取り残された最貧困の州と言われています。
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スジャータ村には、日本のNPO法人ニランジャナセワサンガによって運営される学校があります。数人の生徒との青空教室からはじまった学校は徐々に規模を拡大し、現在は500名程の生徒が通う学校にまで成長しました。
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の学校には約25人の孤児が相部屋で寝泊まりをしています。親がいない子や、家が遠すぎて通えない子など理由は様々だそうです。
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「教育を受けた子どもたちが大人になったら、収入を村に持って帰ってきて欲しい。それによって家族が食料、医療、福祉を享受し、よりよい生活を営んで欲しい。さらにはスジャータ村という枠を飛び越えて、ビハール州、インド全体、そして世界にもその輪が広がることを願う」という思いから運営者は学校を立ち上げたそうです。
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前置きが長くなりましたが、味噌カレーはこの子たちに振る舞いました。孤児院の食事は毎食カレーです。そこに味噌をいかに登場させるか悩んだ結果、カレーに味噌を混ぜてみよう!と思いついたわけです。味噌って結構何にでも合うんですよ~。
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パートナーはこのお母さん。毎日3食、子どもたちのためにご飯を作っています。
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キッチンはお世辞にも清潔とは言えません!が見て見ぬふりをします。
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まずは、カレーに入れるジャガイモを切ります。
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見てください、この量。なぜかインドでは切ってから野菜を洗います。
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欠かせない唐辛子
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丸々とした茄子
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トマトも入れちゃいます!
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火の通りにくい野菜から徐々に炒め、数種類のスパイスを加えます。
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蓋をしてさらに加熱し、たまにかき混ぜます。
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ここで登場するのが……味噌です!
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お母さんに「味噌の味見をするか?」と聞くと首を横に振りましたが、「子どもたちの健康に良いんだ!」と力説すると、味噌カレーにする承諾をくれました。
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煮立ったカレーにエイッと味噌を投入します。ん~スパイスと混ざっていい香り!
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米は30合分くらい炊きました。みんな食べ盛りですからね。
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子どもたちが「まだ~?」と言わんばかりにキッチンにやってきます。
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配膳はセルフサービスです。米を盛り、ダルという豆のスープをかけ、カレーを皿の横の方に盛ります。
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味噌カレー完成!白米、ダルとの相性はいかに!?
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「体に良い味噌を入れたんだよ!気づいた?」と聞くと、みんな「いつもと違う!おいしい!」と答えてくれて一安心。
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私が届けたかったのは、味噌の「味」ではありません。健康にすくすく育って欲しいという「想い」なのでした。それにしてもみんな本当にかわいい子ばかりでした。将来が楽しみです!

 

文・写真:mia

 

 


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mia
カナダの大学を卒業後、なぜか秋葉原のバナナ屋さんで怒濤のネットショッピング運営を担当。自らの運命により再び世界へ。味噌汁を振る舞うおもてなしの旅をしながらデッカくなりたい! ブログ:味噌玉世界旅 Take a Scoop of Miso with You

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