-フィリピン英語留学-子ども2人を連れて行ってみた

2013.11.10 14:08 
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「英語が話せるようになりたい!」と2人の子どもを連れて、8ヶ月フィリピンを旅した家族が安達家です。現地語学学校に通い、その後の旅を通じて英語を磨く日々。果たして安達家は英語が喋れるようになったのか!?

 

◆安達家とは?

 

アルマ 4歳
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スペイン語で「魂」の名前を持つにふさわしいエネルギッシュな野生児。父親の仕事の関係で様々な文化や人種に囲まれて育つ。わんぱくすぎていつも迷子になり、館内放送の常連。

 

凪 2歳
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長男アルマのエネルギッシュさに一抹の不安を覚え、おとなしい子に育ちますようにとの願いを込めて凪。いつも冷静沈着で、都合の悪い時には「言葉がわからないフリ」。

 

成紀 (ナリキ)
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10代後半にバンドに目覚め、ロンドンのライブハウスでライブを行ってしまうほどの行動派。40カ国以上の国を旅した経験あり。職業は大道具。

 

ヨシエ
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旦那成紀とはグアテマラのヒッピータウン沈没中に出会った。妊娠7ヶ月まで気付かず中南米横断の旅を続けた真性ウッカリ者。

 

 

◆なぜ英語でフィリピン?

 

ーー旅の目的は? ※回答はすべて母・ヨシエさん 
お金をかけずかつ最短距離で英語が話せるようになれたらと思い、2歳と4歳の子どもを連れてフィリピン国内13カ所を巡る旅です。

 

ーーなぜフィリピン?
『お金がかかるのも、楽しくないのも、温かくないのも嫌』で白羽の矢が立ったのがフィリピンだったんです。実はフィリピンは、世界で3番目に英語を話す人が多い国なんです。

 

ーー今、フィリピン英語留学は注目されていますね。
フィリピン国内には100を超える語学学校が存在しており、一般的なスタイルとして全寮制3食付きマンツーマン授業1日8時間程度で、1か月約10万円~15万円という低価格で勉強する事が可能です。

 

ーーどういった旅のスタイルだったんですか?
最初に5ヶ月滞在したドゥマゲティで各自学校に通い、英語の基礎を勉強。その後の3ヶ月はフィリピンを周遊しながら、旅の中で実践するというスタイルをとりました。家族全員英語初心者と思ってもらって大丈夫です(笑)

 

◆フィリピンでお勉強スタート!
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最初に5ヶ月滞在したドゥマゲティは『物価が安く、海が近く、治安が良く、病院があり、学校がある』人口の3分の1が学校関係者と言われるアジア有数の学園都市。
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ドゥマゲティはこのあたり。フィリピンはルソン島・ヴィサヤス諸島・ミンダナオ島などを中心に、大小合わせて7107の島々から構成される多島海国家です。

より大きな地図で Dumaguete を表示 

 

お家を借りて各自英語の勉強スタート!新築の家具付きでなんと……1ヶ月1.1万ペソ(約2.2万円)
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アルマは現地のインターナショナル幼稚園へ。
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クラスメイトは全部で7名。校内に小学校から高校まであるクリスチャンの学校です。
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英語の話せないアルマに専属の先生を付けてくれました。
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4歳でもmath、writing、readingから始まります。
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名前書いてます。
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 writingのテキストの中身
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子どもの世界に言葉の壁は存在しません。
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クラスメイトのお誕生日パーティ。主役がホストとしてみんなに振る舞うスタイル。日本に比べてものすごく豪華に行われます。
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アルマの終業式にて。1ヶ月2000ペソ(約4000円)の費用でした。
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フィリピンには現地の子どもが無料で通える公立の学校と、有料(1ヶ月2000〜4000円程度)の私立の学校が存在します。私立は期間に関係なく、基本的にお金さえ払えば入学出来るシステムをとっています。

私立では幼稚園の頃から全ての授業が英語で行われ、休憩時間に現地語を話すと罰則のある学校も。公立では休み時間やHRは現地語で話すなどの違いが存在します。

ちなみに、現地小学校高学年のテキストで日本の高校卒業レベルなので、日本人よりは遥かに英語を理解します。

 

凪はまだ小さいので、お家でお勉強。
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成紀は3ヶ月間語学学校へ通学。
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1日マンツーマン授業5h×週5日で授業料は1ヶ月17500ペソ(約3.5万円)
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ティーチャーズ
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語学留学先として、韓国や中国ではフィリピンはもっともポピュラーな場所であり、それを象徴するかのように語学学校も約8〜9割が韓国人が経営する学校です。

フィリピンでは、寮に入り語学学習をするというスタイルが一般的であり、母娘だけで留学、現地校(幼稚園〜大学まで)に通い、足りない部分を語学学校で補習する、といったことがスタンダードになってきているようです。

 

家探しの際に出会ったrizza(リッザ)という女の子に、家庭教師兼ベビーシッターさんとして来てもらいました(男性はリッザの彼)。母ヨシエと凪は、彼女たちと世間話をすることで英語習得を目指しました。1日5h×週5日で1ヶ月3000ペソ(約6000円)
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◆国中秘境だらけ!自然豊かなフィリピン
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5ヶ月の勉強を終え、フィリピン周遊の旅へ。日本ではあまり知られていませんが、フィリピンのもうひとつの顔が、豊かな自然!特にビーチの美しさは世界屈指です。国中に「秘境」と呼ばれるスポットがあり、手つかずの自然に触れることができます。

 

Siquijor(シキホール)島
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ドゥマゲティからフェリーで40分。日帰りでも行けるフィリピン最後の秘境と呼ばれる、黒魔術師が住む島。貸し切り状態のビーチで日が沈むまで遊ぶ日々。
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MoalBoal(モアルボアル)、Cebu(セブ)島
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モアルボアルはセブ島中西部に位置し、浮き輪とゴーグルさえあれば子供でも見事なドロップオフを見ることができます。村はダイビングショップと宿が15軒だけある小さなもの。
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フィリピンでメジャーな交通手段トライシクルで移動。
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Oslob(オスロブ)、Cebu(セブ)島
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セブ島南部に位置する野生のジンベイザメ生息地です。子どもでも浮き輪とゴーグルさえあれば、ジンベイザメと一緒に泳げます。
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否が応でもテンションの上がる瞬間!ビーチからそれほど遠くない沖にジンベイザメがうじゃうじゃいます。
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ジンベイザメとぱしゃり!
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ここはドゥマゲティから1時間もあれば着いてしまうのでショートトリップに最適です。
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Bais(バイス)、Negros(ネグロス)島
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引き潮になると島が浮き上がるサンドバーと、ドルフィンウォッチングが人気の街です。この日は完全に潮が引くことはなかったので、1m程度の深さのサンドバーで我慢……。
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フィリピンでアイランドホッピングと言えばパンプボート。交渉して船頭さん付きで借りるスタイル。
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パンプボートは子どもたちのアスレチック状態。
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panglao(パングラオ)島、Bohol(ボホール)
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ボホール島はチョコレートヒルズと呼ばれる円錐形の山が1268個も並ぶ世界遺産のある島。
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フィリピンと日本はアクセスがいいので毎月のように誰かが遊びに来てくれました。
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拾った大きなヒトデを寝てる凪の上に置いてくれと言うアルマ。自分は怖いから触りたくないけど見ていたいらしい。
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Apo(アポ)島
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アジアダイビングスポットTOP10にも選ばれたダイビングアイランドです。一緒に行った韓国人の青年に遊んでもらうふたり。
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Siargao(シャルガオ)島
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サーフィンの世界大会も開かれる程のサーフスポットながら、フィリピン最後の秘境(2箇所目)と呼ばれるほど圧倒的な大自然が残る
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朝日とともに目覚め、夕暮れとともに寝る生活。
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宿からのサンセット
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Baler(バレル)、Luzon(ルソン)島
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首都マニラからバスで6時間。ルソン島東部に位置する山と海に囲まれたサーフィンの街。家電製品一式を盗まれ、一ヶ月近く体調を壊すという災難にあってしまいました……。
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シーズンオフのバレルはビギナーサーファーのアルマにも丁度いい波。
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El nido(エルニド)、Palawan(パラワン)諸島
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フィリピン最後の秘境(3箇所目※恐らく国内3分の1が秘境)エルニドはフィリピンを旅する人にはあまりに有名な場所。高く切り立った大理石の奇岩に囲まれ、別名「神々の島」と呼ばれる。
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パンプボートに乗って5箇所ほど無人島を巡るツアーが人気。ギアととっても美味しいご飯付きで大人1000円程度。子供は無料!
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エルニドの宿はちょっと贅沢に一泊1250ペソ(約2815円)
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◆肝心の英語はできるようになったのか!?

アルマ (4歳〜5歳)
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Helloも知らないレベルからスタート。学校で色、形、big〜smallなどを教えてもらい、3ヶ月で「let's play!」「 come here」「wait for me!」などが言えるように。とにかく知ってる単語を組み合わせ、15個くらいのセンテンスを使い回すまでに成長。子供用クイズ番組に向かって答える事ができ、叱られると「doesn't matter!」(笑)や珊瑚が死んじゃうからと泳いでる人にいきなり「Don't stamp coral because it will dead」等文章を作る事もできるようになりました。おかげで各地に友達ができ、歩けば「Hey alma!」と声がかかり、人の家でご飯を食べ、昼寝をし、知らない人に「アルマ知ってる?」と聞くと誰かは必ず所在を知っていました。

 

凪 (2歳)
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日本語のさしすせそすら微妙なレベルからスタート。寝ている子に向かって「シーズスリーピン(she's sleeping)」や、喉が渇けば「コードウォータープリーズ(cold water please)」危ないものに近寄る子に向かって「ビーチェアフル(be careful)」と注意も出来るように。しかし「 Don't touch.It's イタイ」などルー語化が激しい。「wash your hands」と言われれば手を洗いに行き、「where are you going?」 と言われれば行き先を答える事も出来る。リスニングの方が得意。彼女の英語力はベビーシッターのフィリピン人と5ヶ月一緒に居た時に養われたもの。

 

父・成紀
中学卒業も微妙なレベルから開始。最終的に新聞は読めないが、政治経済、歴史の話など少し突っ込んだ話が出来るレベルに成長。週5回のマンツーマン授業5時間と、毎日自主勉強3時間の成果。単語数も飛躍的に伸び、文法もしっかりとした骨組みになった。自宅では毎週のように英語版ジャンプのワンピースを調べながら読み、気のあった友人を作っては飲みに行った。

 

母・ヨシエ
「I haven't apple」と答えdoesとdoの使い分が出来ないレベルからスタート。正しい正しくないよりも伝わる英語を目指し、とにかくしゃべり続けた。分からなかった事は家に帰ってノートに書き記す or ベビーシッターの友人に聞くことを習慣化。おかげで辞書が無くても買い物、トラブル処理、病院、学校の連絡、電話でホテルの手配から交渉までこなすことができるまでに。TOEIC模擬テストでは対策等しない状態で420点だった。

 

◆かかった費用は8ヶ月で150万円
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ヨシエさんの旅の感想

英語を勉強としてではなく、コミュニケーションのツールとして触れることができたのがよかったと思います。私も英語をロールプレイングゲーム感覚で学ぶ事ができ、主人も英語圏で働く事を視野に入れての旅でしたが、とても満足できるものになったそうです。

Experience without learning is better than learning without experience
学問なき経験は、経験なき学問に勝る ※イギリスのことわざ


英語について……子供達はきっと使わなければ忘れてしまうけれど、家族で過ごした夏の記憶はずっと残って行くと思います。アルマの描く夢は『世界中にあるスピノサウルス(恐竜)の骨を探しに行く旅をすること』彼の描く世界地図にはいつも必ず大きなフィリピンがあります。

かかった費用は
8ヶ月で約150万円(VISAや外国人登録証代:約20万、海外旅行保険:約25万、食費、学費、家賃、アクティビティ、渡航費全て込み)フィリピンはとにかくコストパフォーマンスに優れていると思います。

自然が豊富で、人がすごくいいので子連れで旅をするのには最高の場所だと思います!

 

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写真・取材協力:安達家

文:デスク

 


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デスク
世界新聞の通称「デスク」。株式会社世界新聞代表取締役。これまでに35カ国以上を訪れる。 2011年〜1年間の世界一周旅行へ。ブログ村世界一周ランキング1位。2013年、世界新聞を立ち上げる。 著書に「世界一周できませんと思っていたらできちゃった」(幻冬舎) 海外旅行に関する講演もちらほら。

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