2016年にフランスへ海外旅行に行った際には、クレジットカード、海外プリペイドカードを持って行った編集部のLeeです。
海外旅行初心者の中には、どのようにしてお金を持って行ったり管理したりしようか、トラベラーズチェックと海外プリペイドカードで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
かつては、トラベラーズチェックがおすすめと断言できましたが、現在では海外プリペイドカードがおすすめです。
というのも、現在、日本国内でトラベラーズチェックを購入することができないからです。
この記事では、トラベラーズチェックと海外プリペイドカードを徹底比較するとともに、特におススメのキャッシュパスポートを紹介します。
※トラベラーズチェックは販売終了になりました
私が初めてフランスへ海外旅行に行ったのは、1997年のことでした。
その頃はお金の管理方法について自分で考えられずに、周囲の意見に流されるがまま、フランスフラン建てのトラベラーズチェックを購入しました。
自分の意見ではなかったものの、結局トラベラーズチェックは大活躍して、それ以降の海外旅行でも必携アイテムとなったのです。
しかし、2016年にユーロ建てのトラベラーズチェックを購入しようと、ゆうちょ銀行を訪れた際、「トラベラーズチェックは販売していない」と言われました。
実は、2014年3月31日をもって、日本国内でのトラベラーズチェック販売は終了していたのです。
トラベラーズチェック後継アイテムである海外プリペイドカードがおすすめ
トラベラーズチェックという頼れるお金の管理方法を失った私は、他のお金の管理方法を模索しました。
その結果候補に挙がったのは、「クレジットカード」「国際キャッシュカード」「海外プリペイドカード」でした。
結果として、クレジットカード2枚(VISA、マスター)、海外プリペイドカード1枚の合計3枚を、新たなお金の管理方法としたのです。
このうち、最も頻繁に利用したのが海外プリペイドカードでしたが、それは以下のような理由からです。
見た目がスマート
私は、貴重品を旅行用腹巻に入れて持ち歩いています。
トラベラーズチェックも例外ではありませんが、多額のトラベラーズチェックを持って歩くと分厚くなり、特に薄着の時期は服に響いてしまいます。
また、蒸れてしまうため、トラベラーズチェックを利用しようとすると、紙がふやけていることがよくありました。
一方の海外プリペイドカードは、どれだけ多額をチャージしても財布のカード入れにすっきり収納でき、非常にスマートです。
レートの良い時に外貨に両替できる
トラベラーズチェックで適用される為替レートは、購入時のレートが適用されます。
購入時点の為替レートが悪ければ、損をしてしまいますね。
一方、海外プリペイドカードは外貨両替時点の為替レートが適用されます。
一見、トラベラーズチェックと同じようですが、海外プリペイドカードの両替は、日本出国前はもちろん現地でも行えるため、よりレートの良い時に外貨に両替可能です。
私も、海外プリペイドカードの両替タイミングは、経済ニュースを見ながら真剣に行ないました。
国際ブランド搭載でショッピングもできる
トラベラーズチェックを利用するには、利用可能なお店で利用するか、銀行や両替所などで事前に換金してから利用する方法の二択です。
私がフランス旅行に行った際、トラベラーズチェックをそのまま利用できるお店は皆無でしたので、銀行や両替所、郵便局で換金してから利用していました。
しかし、日本と同様、海外の銀行は平日しか営業しておらず、営業時間も長くありません。
銀行窓口の人がしっかり昼休みをとる分、日本の銀行よりも時間が短いかもしれません。
両替所は大都市や観光都市にしかなく、地方の小さな街にはありません。
一方の海外プリペイドカードは、VISA、マスターカードなどがついているので、いつでも世界中でショッピングができます。
さらに、海外プリペイドカードは現地ATMを利用して現地通貨を引き出せるので、非常に便利です。
口座残高に気を使わなくてよい
トラベラーズチェックの代替候補である国際キャッシュカードは、「口座の残高=利用限度額」です。
もし、その口座が公共料金やクレジットカード料金の引き落としに使われているとしたら、注意しなければなりません。
国際キャッシュカードを使いすぎると公共料金の引き落としができず、公共料金の引き落とし額が多額だと国際キャッシュカードが利用できません。
一方の海外プリペイドカードは、口座とは関係ないので引き落としなどに気を使わず利用可能です。
トラベラーズチェック・海外プリペイドカード比較表
こうして、トラベラーズチェックの後継として海外プリペイドカードを選んだ私ですが、他の項目はトラベラーズチェックと比較してどうなのでしょうか。
両者の機能を表で比較してみました。
海外プリペイドカード |
トラベラーズチェック |
|
なし |
なし |
|
再発行 |
○ |
○ |
有効期限 |
なし |
なし |
払い戻し |
○ |
○ |
現地で使い切った際の追加 |
○ |
× |
主な対応通貨 |
9通貨(キャッシュパスポートの場合) |
6通貨(ゆうちょ銀行の場合) |
ショッピングでの利用 |
クレジットカードと同様に利用可能 |
一部店舗のみで利用可能 |
利用方法 |
暗証番号入力、サイン |
パスポート提示&目の前でサイン |
現地の銀行ATMを使った現地通貨引き出し |
○ |
× |
紛失・盗難の際の利便性 |
スペアカードを引き続き利用可能 |
再発行まで利用不可 |
トラベラーズチェックのメリットは、海外プリペイドカードにも引き継がれている上に、トラベラーズチェックにはないメリットも追加されています。
初心者にはキャッシュパスポートがおすすめ
海外プリペイドカードは数あれど、私が特におススメするのが「キャッシュパスポート」です。
ここでは、トラベラーズチェックとの比較を交えながら、キャッシュパスポートをおススメする理由を紹介しましょう。
年齢制限・審査・緊張なし
トラベラーズチェックもキャッシュパスポートも、年齢制限や審査がないのは変わりありません。
違いがあるとすれば、緊張の度合いです笑。
私が初めてトラベラーズチェックを購入したのは、10万円分でした。
人生でそれだけの大金を持ったのは初めてですし、仕組みも当時はよく知らないトラベラーズチェックを購入するのですから、相当な緊張状態でした。
一方のキャッシュパスポートは、自宅に居ながら簡単にインターネットで申し込みができます。
精神的なストレスははるかに少なかったです。
欲しい通貨がすぐにチャージできる
初めてトラベラーズチェックを購入した1997年当時、フランスの通貨はフランスフランでした。
フランスフラン建てのトラベラーズチェックを購入しようにも、近所の銀行や郵便局には取り扱いがありませんでした。
結局、車で30分ほど行った郵便局で、トラベラーズチェックを購入しました。
別の時は、フランスフラン建てのトラベラーズチェックはあったものの、在庫があまりなく、2回に分けて購入しましたので、二度手間でした。
キャッシュパスポートは、9つの通貨をインターネット上でチャージすることができます。
もちろん、在庫切れなんてありません。
紛失・盗難でも安心
トラベラーズチェックは、不正利用の心配がないので確かに安心でした。
しかし、便利かというと疑問符が付きます。
トラベラーズチェックの紛失・盗難の際には再発行できますが、その間は当然、紛失したトラベラーズチェックを利用することはできません。
一方のキャッシュパスポートには、メインカード以外にスペアカードがあります。
万が一、メインカードが紛失・盗難の被害に遭っても、スペアカードがあれば現地通貨の引き出しはもちろん、ショッピングもできるため利便性は損なわれません。
もちろん、メインカードを利用停止すれば不正利用も防げるのです。