孵化しかけた卵、あなたは食べられる…?フィリピンの名物珍味「バロット」の正しい食べ方

2016.07.29 07:00 
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孵化直前のアヒルのゆで卵、バロット。フィリピンの名物珍味ということなのですが、バギオのナイトマーケットで発見したので挑戦することに!でも孵化直前ということは雛になる一歩手前ということで、つまりちょっと鳥になっているということで…、生き物が苦手な方は閲覧注意です。

 

孵化直前のゆで卵「バロット」、フィリピンでは庶民の味

はじめまして、こんにちは。お酒と冒険が好きなmilkchocolateです。海外の居酒屋を放浪しながら生きています。

フィリピンで「ビールに合う珍しいおつまみといえばなんだろう?」とフィリピン人に聞いてみたところ「バロット食べなよ!」と笑いながら教えてくれました。

 

バロット(タガログ語: balut)は、孵化直前のアヒルのゆで卵。孵化前の卵を茹でて食べるので、殻の内部では雛の姿がある程度出来上がっており、羽や嘴が形成された状態で出てくる。wikipedia参照。

 

「ある程度出来上がっており」…?!

…それはともかく、バロットはフィリピンでは一般的な食べ物らしく、時別なレストランへ行かなくとも、道端の屋台で購入することができます(「バロット!」と叫びながら売り歩くおじさんもいます)。ということで、今回はバギオのバーナム・パークで毎晩開催されるナイトマーケットで挑戦してみることにしました。ちょっとコツのいるバロットの食べ方も紹介します!

 

バーナム・パーク(Burnham Park)

 

アクセス:バス停「Ohayami Bus Terminus」ほか、最寄り駅多数。

 

ナイトマーケットで普通に売られるバロット

ナイトマーケットではおもちゃからスマートフォン、古着に至るまでなんでも売っており、連日フィリピン人で大変賑わっています。
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その中にある屋台エリアの一角で行列ができていたお店がバロット屋さんでした。
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こちらがバロット。外観は普通のゆで卵と変わりません。1つ15ペソ(約38円)というリーズナブルな価格で買うことができます。
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おいしいバロットは、卵を振った時にカタカタとほんの微かに音があるもの。まだ卵と雛の中間くらいの段階で、かつ茹ですぎていないものがベストです。

 

では早速いただきます。

バロットの食べ方その1 謎の汁を吸う

卵の尖っている方を、テーブルの角にぶつけてヒビを入れます。
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そこから殻をむいて穴を開けると、ゆで卵では決して見えるはずのない、血管の浮き出た謎の黄色い固形物が見えます。なにかの臓器でしょうか…。cover

 

さらに、ゆで卵では決して見えるはずのない、謎の汁が満ちているのがわかります。卵白ではなく、完全に汁。この謎の汁をあまり深く考えずに、吸います。
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意外にも、透き通ったさらさらの謎汁に臭みはなく、鶏ガラスープのような味がして予想以上にとてもおいしい!!

 

ちなみに調味料は塩とビネガーです。
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バロットの食べ方その2 孵化しかかった中身を食べる

謎の汁を全て吸い尽くし殻をさらにむくと、鳥になりかかってました…。「ある程度出来上がってる」っていうか、もうほとんど出来上がってます。この子に先ほどの塩と唐辛子ビネガーをふりかけ、勇気を出して食べてみると…
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…! うまい!!

 

ゆで卵よりも濃厚な味で、鳥のうまみが凝縮しています。ひと噛みするごとに強めの卵の味が口の中に広がって癖になる味。塩を多めにかけるとビールに合う!
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血管や臓器のかけら?のようなものが少し見えますが、黒ずんでいる黄身だと思えば黄身。形こそほとんど出来上がった状態の鳥でしたが、食べていて羽毛や骨、内臓を感じることはありませんでした。

生臭くもなく、ただの味の濃いゆで卵です。おいしい、おいしすぎる。

 

フィリピン人にも大人気で、バロットの屋台の列が絶えることがありませんでした。
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意外にも美味だったバロットは1日1個まで

実はバロットは栄養満点で、滋養強壮に良いとされています。特に男性におすすめです(いろいろな意味で)。しかし栄養価が高すぎるため1日1個までと言われており、毎日食べるのも良くないとのことでした。

確かに、夜中に食べると目が冴えてしばらく眠れなくなりました。

バロットはフィリピンのどの地域でも簡単に買うことができるので、勇気を持ってぜひチャレンジしてみてください!

 


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milkchocolate

お酒と居酒屋と人間が好きです。世界で一番お酒がおいしく飲める場所を探し求めて、海外の酒場を放浪しています。最貧スラム街から天空ルーフトップバーまでお酒が呼べば何処へでも。未知との遭遇とお酒の誘惑という快楽の奴隷であること以外はごく普通の女の子です。たぶん、おそらく。

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