「猿寺」の異名を持つネパールの世界遺産、スワヤンブナートの実態

2016.07.06 07:00 
LINEで送る
Pocket

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

FotorCreated22
ネパールの首都、カトマンズに存在する世界遺産の寺院、スワヤンブナート。ネパール最古の寺院とも言われる由緒正しい寺院なのですが、あまりの猿の多さに、「猿寺(モンキーテンプル)」とも呼ばれています。そんな猿寺、スワヤンブナートの実態に迫ります。

 

ネパールの猿寺、スワヤンブナートの実態とは

こんにちは、ドイツ在住のはるぼぼです。

そのエキゾチックな雰囲気に憧れて訪れた、ネパール・カトマンズの寺院「スワヤンブナート」。ネパール仏教にとって最重要の仏塔があり、ネパール最古かつ世界遺産という由緒正しき寺院なのですが、実は他にも注目される理由がありました。

スワヤンブナート、別名「猿寺」。猿に翻弄されるネパールの寺院を目の当たりにしたのでした…!

 

スワヤンブナート

 

スワヤンブナート(Swayambhunath/あるいはスワヤンブー)は、ネパールのカトマンズ盆地にあるネパール仏教寺院。「カトマンズの渓谷」の一部としてユネスコ世界遺産に登録されている。400段弱の石階段の上にある頂上の寺院中央には、ネパール仏教にとって最も重要な仏塔があるWikipedia参照。

アクセス:スワヤンブナートはネパールの首都・カトマンズから西へおよそ3キロ。私はタクシー(約200ルピー/約180円)を使いましたが、カトマンズ中心部のタメル地区から40~60分かけて徒歩で行くことも可能です。

入場料:200ルピー(約180円)

 

400の階段を登り、スワヤンブナート頂上の仏塔を目指す

スワヤンブナートの入り口にはさっそく「ザ・ネパール」な光景が。まずはここから400段近い階段を登り、仏塔を目指します。
IMG_4771

 

頂上を目指す途中では、カトマンズを一望できました。ちなみに、ドラマ版「深夜特急」で大沢たかおが眺めた風景がこれだそうです。
IMG_4777

 

こちらがスワヤンブナート頂上の、ネパール仏教最重要と言われる仏塔…!仏塔の目のようなデザインは、森羅万象を見通す力をもつ「仏陀の知恵の目」だそうです。仏塔の4面に描かれていました。
IMG_4824

 

また、塔の先端が13層になっているのは悟りの13段階を表しているのだとか。ネパール独特のエキゾチックな光景に心を奪われてしまいました…。

 

しかしスワヤンブナートにはこの仏塔と同じくらい存在感を放つものが…

スワヤンブナートの頂上で見た「猿寺」の実態

金の仏塔よりも猿が目立っていました…。
b

 

どこにでもいます…。

IMG_4808-crop

 

スワヤンブナートの中心の仏塔周辺だけでも軽く20匹以上の猿がおり、「猿寺」の名に違わぬ盛況ぶり…。
z

 

もはや動物園に寺院があるかのような感じ…。神聖な仏塔に登ったり仏像に抱きついたりと、やりたい放題の猿たち。
IMG_4830

 

現実世界の「犬猿の仲」

猿寺のスワヤンブナートにいたのは猿だけではなく…
IMG_4801

 

猿の宿敵(?)、犬の姿もありました。
IMG_4821

 

「犬猿の仲」と言われる犬と猿ですが、スワヤンブナートでは、我が物顔の猿の行為を犬が大人しく見ているといった様子でした。数で圧倒的に劣る猿に遠慮しているのでしょうか…。時には両者が喧嘩する様子も見られましたが、猿と犬がゆるやかに共存しているかのような、不思議な勢力の均衡がありました。

 

仏をも恐れぬ、スワヤンブナートの猿が起こした事件

敷地内のカフェで一休みしていた時のことです。観光客丸出しのシャツを着ている私のパートナーの後ろで、不穏な動きをする猿が…
IMG_4831のコピー

 

観察していると、「あっ!」と思う間もなく砂糖を容器ごと持っていかれてしまいました…。さすが仏をも恐れぬ猿…大胆不敵な犯行です。
IMG_4832のコピー

 

スワヤンブナートで特別扱いされる猿にはご用心

スワヤンブナートは別名モンキー・テンプル(猿寺)と呼ばれ、猿も信仰の対象となっている。このため訪れた旅行客の荷物を奪うなのど被害も発生しているが、駆逐対策は実施されていない。Wikipedia参照。

 

ネパールの「猿寺」の異名を持つスワヤンブナート…。実際に行ってみると、名前以上に猿のパラダイスと化しているようです。スワヤンブナートを訪れる際は、くれぐれも猿にご用心…。

 


2018rank
The following two tabs change content below.
はるぼぼ
和歌山出身。大学進学を機に上京。東京でのサラリーマン時代に当時19歳のドイツ人「ダーリン」と出会い、恋に落ちる。「なんとかなる」をモットーにドイツ移住を決意し、退職。5か月のアジア横断の旅を経て、現在はドイツ南西部で奮闘中。日本をこよなく愛するダーリンと、日本で美味しいものを食べまくるその日を楽しみにしている。 ▶ブログ ▶フェイスブック ▶Twitter  

脳内トラベルメディア - 世界新聞

世界新聞の最新情報をゲット 世界新聞の最新情報をゲット


2018rank

crownRANKING

24時間記事ランキング TOP10

月間記事ランキング TOP10

累計記事ランキング TOP20