こんにちは!世界を旅する治療家カキザワです!僕が旅に出て(2015.4.10発)早くも1か月が過ぎました。
今まで部族最強の肩こりを持つ首長属の肩こりを治療したり、
本場タイのフットマッサージ屋で働いてみたり、
日本ではできない貴重な経験を積んできました。
「ネタになる人達ばかり施術してるんじゃないの?」。今までの記事ではそう思うかもしれませんが、そうではありません!現在までで世界で出会った45人の方の施術をしました。
では、知り合いもいない、土地勘も無い一介の旅人が一体どうやって世界の人々に施術を提供しているのか。今回は、僕の普段の施術の様子を「どんな所で?どんな人たちに?」行っているかについて書いてみました。
パフォーマンスをするには、まず場所の確保が必要です。僕たちはお客さんがきてくれてなんぼですので、まずこの場所決めが一番重要な要素であります。僕の場合は人の体を扱うので、やはり落ち着いた雰囲気や清潔な場所、体が横にできるスペースが必要ですが・・・そんな事を言っていられない場所があります。それはパフォーマンスの代名詞でもある「路上」です。
そう、実は施術をストリートパフォーマンス(路上)で行うという事は寝てもらったり、衛生的な面で相性が悪いのです!しかし大勢の人を集めるという意味では路上は外せません。最初は店を構えるのにメンタル的な根性が入りますが、出してしまえば逆に楽しくなり、自分に興味を持って足を止めてくれる人がいると会話が始まり、出会いに繋がります。これが路上での醍醐味かもしれませんね。
僕の場合、節約して旅をしているので基本安宿になります。安宿は長期の旅をしている旅人が多く、やはりみんな疲れています。そして落ち着いた雰囲気や清潔な場所、体が横にできるスペースが確保できるのが宿泊施設での一番の利点ですね。路上では2時間待っても人がこないケースもありますが宿泊先であれば、バックパッカーが大勢いるので施術しやすいです。後はホテルのスタッフも快く応じてくれて仕事そっちのけで頼まれることもあります。施術をするにはここが一番やりやすいですね!
マレーシアのドミトリー(相部屋)にて
ラオスのホテルにて
様々なストリートパフォーマンスがありますが、理学療法士で施術をしている人は僕以外見たことがありません。各々のスキルの特性上やりやすい場所、やりにくい場所があると思いますが、こればかりはやってみないと分からないです。まだ僕も旅に出て1か月しか経っていないので、これから先どんどん模索していきたいと思います!
今僕が旅している東南アジアは、歴史的に植民地だった事や隣国からの移民により国や街が形成されている所が多いです。マレーシアであればマレー系、中国系、インド系に分かれ、アメリカなどの多民族国家では「サラダボウル」と言われるくらい多くの人種の方がいます。なので施術対象は世界中の人です。僕は現在まで45人、10か国の方に施術を行ってきました。
台湾人の方にマレーシアのドミトリーにて
ロシア系シンガポール人の方にシンガポール、raffles place駅前にて
日本人にも行います!この方は、施術前、右肩下がりに対して
施術後、だいぶ上がったのが分かると思います。タイ、カオサンロード路上にて
世界中の人たちが対象になると問題はやはり言葉の壁です。英語を話せる方ならまだいいのですが、現地語しか話せない時が大変です!施術をするうえで、今の症状がどのくらいなのかを知るために一番重要なのが「問診」になります。ここがうまくいかないと、施術の効果にも差が出てしまうので、語学の部分のカバーも必要ですね。例えば・・・
手作り問診表。画力に関してはノーコメントでお願いします。笑
土地土地によって様々な工夫や配慮が必要になります。例えばイスラム教の女性の方はヒジャーブと言って頭や肌を布で覆っています。近親者以外には目立たないようにしなけらばならないという宗教的背景があるからです。このような場合は当然、女性は避ける配慮をしなければならないですし、場所によっては許可を得ないとパフォーマンスをしてはいけないなどの制約があります。自由な旅ではありますが、ルールとモラルは当然守らなければなりません。
何と言っても、「笑顔で喜んでもらえる」事です。
「今度うちの国にきたら泊めてあげるよ!」
「差し入れもってきたよ、頑張って!」
「明日もくるから、またやってよ!」
「facebook教えてよ!また連絡するから!」
など、施術が出会いになり、仲良くなる。元々自分のスキルを活かして旅が出来たら楽しいんだろうなぁ。と考えた企画でした。スポーツ、音楽には国境も人種も関係ないとよく聞きますが「施術」もそのうちの1つなんだな、と1か月が終わり振り返ると思います。
これからも旅は続きますが、施術を通して出会いや楽しい事を作って行きます!
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