アメリカのクレイジーな祭り「バーニングマン」で元理学療法士の僕が施術。お客さんは男女問わずほぼ裸でした笑
こんにちは!旅する治療家カキザワです!この連載では日本で理学療法士だった僕が、旅をしながら世界の人々を癒す様子をお届けしています。
僕は今、アメリカはロサンゼルスにいます。あれ?前回の記事ではインドにいなかたっけ?ここで急に東回り?と思うかもしれませんが、アメリカに飛んだのには理由があります。そう、知る人ぞ知る世界一のバカ騒ぎイベント「バーニングマン」で施術するためです!
今回は、そんなぶっ飛びイベントで遭遇した驚くべき人々について書きたいと思います。
毎年8月の最終月曜日から9月の第一月曜日にかけて、アメリカ・ネバダ州北部のブラックロック砂漠にて開催され、
イベントの最後に約30mの木造人型オブジェ「MAN」を燃やす(Burning)事が通例となっています。
1986年に開催されたこの祭りは瞬く間にその過激パフォーマンスで人気を博し、今では参加者6万人に対し先行チケットが50分で完売します。
参加者は各々キャンプを作り、「MAN」を中心に砂漠に広大な街が形成されます。
"BM 2010 Centre Camp" by Mike Q Victor – 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.
基本的なルールとして「誰もが自己主張し傍観者にならないこと」があり、砂漠の街にはアーティスト集団が作った大小様々なアートが置かれ、奇抜な形と極採色のアートカーが走り、至る所でDJが音楽を爆音で鳴らしています。
桁違いのアートの数々!
火炎放射器を搭載した「アートカー」がそこら中で走っています…ってもはや映画の世界!!
夜通しばか騒ぎのCLUBがいくつも出現します…!
マッドマックス2「サンダードーム」の再現もありました!
バーニングマンでは、GIFT精神として貨幣の流通が禁止されており、食べ物でもお酒でもハグでもキスでも…無料で大盤振る舞いされます。
そこに住む住人を少しだけご紹介します。
はい、もはや変態集団です。笑
しかし、バーニングマンではこれが当たり前。なぜなら「自己表現」する事が、この街でただ一つのルールだからです。
女装するのもよし、オッパイでててもよし、全裸になるのもよし。後半から「服を着ている方がおかしいんじゃないか?」と錯覚し砂漠のど真ん中で全裸で寝ました。
早速施術をしようと店を構える準備をします。しかし店といってもここは砂漠。ストームが吹き荒れ、5m先の視界すら無くなり、テントを吹き飛ばしていくそんな場所です。
普段ストリート施術で看板として使っているペラペラな紙では、一撃で吹き飛ばされてしまいます。
そこで、出店場所に選んだのが日本人キャンプ。バーニングマンの日本人の参加者は70人くらいいます。その中の50人ほどでキャンプを組み生活しているのです。
C3POがDJをする日本キャンプ。なかなかにシュール。
その一角を借りて、余っていた角材をもらい頑丈な看板を作る事にしました。
カキ「しかし、こんな猛者たちがいる中で何て名前で店を出すかぁ、、、」
カキ「うーん。。そうだ!ここは自分の世界を表現する場所、そして俺は世界の人々を癒している最中!、、、おぉ!これっきゃない!!」
逸る気持ちを抑えつつ看板作成にとりかかります。
…そして、完成!
著作権上等!しかし世界共通かつ間違いない店名でしょう。これならどんな猛者でも来るに違いない!
僕が店を出したのは、8日ある期間中のなか日にあたる4日目、5日目。朝から晩までお酒や音楽で騒ぎまくる人々にも疲労の色が見え始めてくる時期です。
みんなが興味を示し始め…ついに記念すべき一人目来店!!
なんという破壊力!!!
日本人だという彼は、テントも持っておらず住む場所も決めていないという屈強な男でした…。その後どこかのキャンプにお世話になり砂漠生活を乗り切ったとの事。
さすがバーニングマン。しかし既に感覚がマヒしている僕は通常運行で施術します。そして次から次へと凄い人たちが来ます。
※施術とは、人の身体の細かい検査(姿勢、バランス、柔軟性、筋力)を行い、痛みや不調の本質的な問題を取り除く事を言います。
このお姉さんも上半身は裸…持っていたパーカーを着させました。
このお兄ちゃんは危ないシロモノで終始ご機嫌でした。
その後も、揉む!
揉むッ!!
2日間、10時から3時までぶっ続けで施術した人数は25人。来てくれた皆、満足して喜んでくれて本当に良かったです。元気になって感謝されるのは気持ちがいい事ですね!
しかし、僕のバーニングマンはまだこれで終わりではなかったのです…。
バーニングマンにはキャンプと言われる様々な趣向を凝らしたキャンプがあります。それこそ何でもありなので、様々なジャンルのキャンプがあるのですが、今回、友人を訪ねて訪れたのがこの「comfort and joy」。ゲイキャンプです。
200人ほどで構成されたこのキャンプはとにかく凄い。砂漠なのにお湯がでるシャワーや豪華な調理場、そして何よりその解放感。男女が惹かれあうが如く気になる相手がいれば、アグレッシブに声をかけあいその場で発展していきます。
普段なら戸惑いが生じるはずの場所ですが、このバーニングマンにおいてそれは愚問です。ちなみに僕も○玉もまれました(僕はゲイではありません)。ここでは書けない事ばかりなのでご想像にお任せしますね。
そんな中、僕が理学療法士という事を知り施術を依頼されます。この方は長年腰痛に苦しんでいるとの事で、巨大コンテナを貸し切った簡易部屋に移動し、細かく身体を検査しセルフケアの仕方などをアドバイスしました。
40分程で施術は終了し「身体がとても軽い!」と喜んでもらいました。
本来、施術をする場合はその症状がどのように変化するのか経過を追えれば一番いいのですが、僕のように旅をしているとそうはいかず、…。facebookで連絡先を交換し「その後、身体どうですか~?」と聞くことが多いです。幸いにもこの方は1か月経った今でも腰痛は再発していないようで教えたセルフケアも行ってくれているようでうれしい限りです。
こうして見返すと、僕のところに来た人は大概裸ですね。笑
バーニングマンではそのイベントの性質上、色々な方がいます。
「可愛い女の子を施術しても何も思わないの?」とよく聞かれますが、全く何も思いません。「カッコつけんな」と思われるかもしれませんが本当です。理学療法士という仕事に誇りを持っているので、どんな人が来ても対象者に集中します。例えば、カメラマンが被写体に集中していなかったらいい写真なんて取れるはずがないですよね。
記事の流れからして「こいつはゲイなのか?」と勘違いされそうですが、安心してください。僕は女の子が大好きです!
これからも新しい出会いを求めて施術の旅は続きます。
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