[ケブル(ユムシ)韓国]直訳すると「犬のちんちん」を食べてみた

2014.04.13 12:14 
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旅に出ると、日本ではありえない珍味に遭遇することがありますが、お隣韓国に「犬のちんちん」を意味する「ケブル」という食材があります。果たして「ケブル」とは一体何なのか?そのものなのか?そして……その味は?

 

photo by Ryan Bodenstein

 

「犬のちんちん」という名の海洋生物

こんにちは!植竹智裕(うえたけともひろ)です。

唐辛子を使った激辛料理や焼き肉がポピュラーな韓国料理ですが、韓国には「フェ」という生肉食の文化もあります。生肉食というと少し恐い表現ですが、日本の「お刺身」とほぼ同じ概念で、日本でも有名なユッケは肉(ユク)+フェを発音通りに表記したもの。

 

日本と同様に沿岸部を中心に魚介類も生で食べられていますが、食材は少し日本と異なっていて、なんと……「犬のちんちん」という意味の海洋生物も食べられているそうです。どんな生物で、どんな味なのか?気になって夜も眠れなかったので釜山を訪れた際に探し歩いてみました。

 

とはいえ、何処へ行けば食べられるという確かな情報が無かったので、韓国国内最大級の海産物市場・チャガルチ市場に行ってみました。
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韓国最大級の漁港で捜索開始

釜山駅から地下鉄1号線で3駅目のチャガルチ(자갈치)駅で下車。駅前はカラオケやコンビニ、飲食店が密集している繁華街ですが、海産物料理や刺身専門店が軒を連ねているのが特徴的です。
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駅から歩く事5分。海に面した通りは海産物を扱う露天商で賑わい、2006年にチャガルチ市場ビル(写真右奥)が新規オープンした後も、その賑わいは変わりはありません。
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国が変われば魚も変わる

市場の中は、隣の国なのに「こんなにバリエーション違うの!?」というくらい得体の知れない生物でいっぱい。
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おなじみコチュジャンで海産物を漬け込んだ調味料の屋台。
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ワタリガニをビンに押し込んでタレと唐辛子で漬け込んだもの。普通に美味しそう!
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「国産」と書かれた魚がびっちりと並んでいます。
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日本ではあまり流通していませんが、エイは韓国で「ホンオ」と呼ばれ売られています。エイの肉を発酵させた「ホンオフェ」はアンモニア臭が強い事で知られ、知らずに食べたら拷問だと勘違いするレベル。「口に含んで深呼吸すると失神する」とすら言われています。僕も日本の韓国料理屋で一人で挑戦した事があり、失神こそしませんでしたが、人を殺せる可能性は十分にあると思う危険食材です。
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アンコウは、ご丁寧にアン肝の大きさがわかるよう店頭に並んでいます。
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謎のイボイボ。根っこのような部分があるけど何だろう……。これも見た目からして得体が知れませんが、少なくとも「ケブル」ではありませんでした!
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限界は近い……

目新しい生き物に気を散らしつつも、お目当てのケブルを見つけられないままチャガルチ市場ビルへ。2006年に建て替えられ新装開業した地上7階、地下2階建てのランドマークです。ふたつのアーチが交差している外観はカモメをイメージしたもの(らしい)。
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海に面した遊歩道からは釜山の港が一望できます。
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何処へ行けばケブルに会えるのだろう……。
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船の汽笛に対抗して鳴り響くお腹の音。限界は近い……。
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絶対これだ……!

確かな情報を得られず諦めムードが漂う中、チャガルチ市場ビル内部に潜入!ネコザメと思しき魚。ここでも日本ではあまりメジャーではない魚が多く、またしても気が散る一方です。
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カニが脱走を図っております。そして次の瞬間……
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うわ!絶対これだ……!ザルの中で見た事もない生物がただ静かに揺れてました。「犬のちんちん」、ケブルです!ケブルの正体はユムシ科の海産無脊椎動物です。
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生まれてこの方、ペット飼育禁止の住環境で育ってきた僕は、本物の犬のそれをまじまじと観察した事がないので何とも言えないのですが、ケブルは全体的にぷるんとしていて、強いて形容するなら「極太ミミズ」「イボイボのないナマコ」「やや色のくすんだソーセージ」という印象。

いずれにせよ食欲をそそる要素は皆無。しかし、普段食べられないものは何でも食べてしまうのが僕の性(さが)です。

 

買った食材を調理してもらえるサービス

お店のおばちゃんの誘惑に乗って、小ぶりのカキやムール貝、アワビなどと一緒に2万ウォン(約2000円)程度で購入。2階へ行くとそこは食堂になっていて、1階の店舗で買ったものを調理してもらえるシステムになっています。修学旅行のメッカ・沖縄の牧志公設市場と同じ仕組みですね!
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待つ事数分で食卓の上は皿だらけに!おかずの種類が多いのも韓国料理の魅力です。貝類は全てフェ(刺身)にしてもらいました。
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ちんちん探しに疲れ果てたのでハイトビールで一人酒!
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無残にその姿を変えたケブル

では早速、ケブルがどうなったのかを見てみましょう!参考までにもう一度調理前の姿を……生前はこんなにぶるんぶるんしていました。
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あれ!?ケブルはいずこへ……。
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消去法で考えていくと、きっとこれなんですが、あまりの変貌ぶりに言葉を失います。どうやらケブルの体は水風船のような構造らしく、体内の海水や内臓を取り除くとこうなるようです。それにしてもこんなに小さく切り刻まれてしまって……沈痛な気持ちになるのは男性だからでしょうか……?では、
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ケブル、実食!
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味・食感ともにミル貝のよう。コリコリしていてお酒にも合ってなかなかの美味。でもまた食べたいかと言われると……ミル貝で別にいいかな。

 

Wikipediaによれば、ユムシは日本でも別名コウジと呼ばれるほか、北海道ではルッツ、和歌山ではイイ、九州ではイイマラなどとも呼ばれ、北海道など一部では刺身、酢味噌和え、煮物、干物などにされ食べられているそうですが、あくまでも珍味として食べられる程度で一般的な食材ではないそう。

 

日本ではそうそう見かけない食材にチャレンジできるのも旅の醍醐味。ケブルはチャガルチ市場ビルで売られているので、釜山を訪れる際は旅の思い出として挑戦してみてはいかかでしょうか!?

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植竹 智裕
1986年、東京都多摩市生まれ。会社を辞めて早5年、世界一周・旅行記出版を夢に俳優業など手を出しつつゆるやかに資金を貯めてきた植竹、ついに日本を飛び出し世界から色々な体験記をお届します! 帰国後のお仕事のご相談もお待ちしております。 ブログ:週刊!植竹智裕の気ままに世界探検ブログ  Twitter:@hiro_uetaken

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