韓国・ソウルの無名の地で、観光地を自ら開拓するという冒険的な連載です。今回は、ソウル地下鉄4番線(宿が近かったから)の終点「タンゴゲ駅」付近を散策しました。
不定期連載「ソウル気まぐれ電車旅」始めます
안녕하세요(アンニョンハセヨ)!
極貧バックパッカー改め「オーストラリア出稼人だった」植竹智裕(うえたけともひろ)です。
現在は韓国に想いを馳せながら(韓国で働かせてくれる方リクルートして!)、東京某所で短期アルバイトをしながらどうにか暮らしています。
さて、いきなりですが……ネタが無ぇよ!って事で今回はこの前韓国に行った際にやってみた新しい企画をご紹介します。
ズバリ、ソウルの地下鉄沿線を歩いて各駅の周りの面白い場所を自ら見つける!というもの。
ネパールでも首都カトマンドゥから東西南北歩いてみたり、オーストラリアでもアデレードから行けるところまで歩いてみたり…。
観光地より隠れたスポットの方が俄然興味がある僕が、ガイドブックに載っていない韓国の面白いスポットをご紹介します!
…では早速行ってみましょう!
ソウル地下鉄4号線の終点へ
東京同様に、番号が付いている線、地名が付いている線、違う会社の線に乗り入れている線…と、
いっぱいあり過ぎて何が何やら分からないくらい地下鉄網が張り巡らされてるソウル。
今回はそんな中でもソウル地下鉄4号線の終点タンゴゲ駅へ行ってみました。
なぜ1号線から始めないかというと、宿が4号線沿いにあったからです(めっちゃ私情ですが悪しからず)。
ソウル地下鉄4号線の終点タンゴゲ駅
地下鉄とは言いつつも、都心から向かって倉洞(チャンドン)駅を抜けると地上に抜けます。
タンゴゲ駅から見た街並み。
韓国ならではの牛乳パックみたいな形の高層団地と荒涼とした山が並んでいてノスタルジック。
近くに水落山と仏岩山という山があるので、休日はハイキング客で賑わうそうです(東京でいう高尾山的な場所でしょうか?)
近くに軍隊の駐屯所もあるので降車客の中には軍服を着た兵役中の若者もたくさんいました。
街並みは至って普通の郊外
駅を降りてみると小さな商店街やコンビニがあったり、
おばあちゃんが路上で野菜を売っていたり(こういう光景がすごく好きです)、
公園ではおじいちゃんたちがボードゲームに夢中になっていたり。
ちょっと歩くとチムジルバン(24時間銭湯)があったりと、終点にしては意外と栄えています。
寝過ごして終電で流れ着いても翌朝まで何とか時間を潰せそうですね。
ただしさすがに都心のように日本語の看板はありませんでした。
「普通の街でした」ではこの企画潰れてしまいそうなので面白そうな場所を探してみましょう!
韓国式の仏教寺
しばらく散策してみると水落山鶴林寺という看板を見つけました。
韓国では儒教や赤い十字架のキリスト教が沢山見受けられますが、このように仏教の寺も各地にあります。
秋の紅葉の中早速行ってみましょう。
お寺までは舗装された山道(人っ気は無い)を歩いて30分ほど。
山中にハイキングコースも張り巡らされています。
そして辿り着きました。
日本の仏教とは何か違う
なんとなく日本のお寺とは雰囲気が違いますね。
お坊さんの山。
大仏様が居たのでお賽銭で100ウォン投入してきました(これから湯水のようにお金が入っていっぱい韓国に来れますように)。
お寺の庭には謎のポーズをとるお坊さんの像。
これを見てクスっとしてしまう辺り、日本とは違う文化という事でしょう。
謎の地下室への階段もありました。
韓国では日本のように黒や灰色の墓石が並ぶ墓地はあまり見かけません。
代わりに骨壺と思い出の写真等を飾る棚がびっしりと並んだ納骨堂があるイメージなので、この地下室もそういった空間なのでしょう。
下山後、大好物のスジェビ(韓国風すいとん)を食べて、隣駅の上渓まで約1.2キロ散策してみました。
ガイドブックには恐らく載っていないであろうタンゴゲ。特に秋は紅葉が奇麗なのでご旅行のついでにハイキングに来てみてはいかがでしょうか?
次回は上渓近辺で見つけた面白いものをご紹介します!
最新記事 by 植竹 智裕 (全て見る)
- 【グルジア】ロシア国境すれすれの雪山の上にある石の教会 - 2018/03/21
- 【ソウル気まぐれ電車旅】駅地下に小川!?ソウル地下鉄上渓駅を行く - 2018/03/15
- 【新連載】うっかり途中下車しっぱなしの「ソウル気まぐれ電車旅」始めます - 2018/03/09
- ロシアなど3か国の領土問題が入り乱れる「グルジア軍道」の渋滞レポ - 2018/03/05
- バラナシのボリウッド風ポルノ映画館には気をつけろ - 2018/02/05