イチゴ畑から始まり、牛の屠殺工場、共同生活、分裂と、数々のドラマを生み出してきた迷走兄弟。遂に最後の迷走を始めました。
牛肉工場辞めました
アンニョンハセヨ!極貧バックパッカー改め「オーストラリア出稼人」の植竹智裕(うえたけともひろ)です。
最近日本語を話していてもとっさに韓国語が出てきます(ルー大柴状態)。
最終回 家族を失うということ。異国の地を共に生きた仲間が教えてくれたもの
13週目 オーストラリアの牛肉工場・屠殺場勤務の苦悩と初任給
12週目 1日665頭の牛を殺すオーストラリアの屠殺場勤務、初日の感想
11週目 惚れてまうやろ!3ヶ月共同生活してわかった韓国人男子の魅力
10週目 【オーストラリアのワーホリ】家賃・月10万以下の一軒家で暮らすとこんな感じ
7週目 韓国人5人とオーストラリアで仕事探し中の僕、シトラス農園でほめられる
6週目 韓国人5人とオーストラリアで仕事探し中の僕、家を手に入れる
5週目 韓国人5人とオーストラリアで仕事探し中の僕、184km先のトマトをつむ
4週目 韓国人5人とオーストラリアで仕事探し中の僕、つかの間の幸せを見つける
3週目 韓国人5人とオーストラリアで仕事探し中の僕、情報通おじさんに出会う
迷走兄弟が分裂してから早くも1ヶ月半。
無事に借家のミニマムステイも終えたので、残された3人+1人(後半一緒に通勤したり、家を行き来していた新しい弟・21歳)も牛肉工場を辞めてシドニーへ向かう事になりました。
最後のロードトリップは観光も兼ねて
せっかくなのでシドニーに直行するのではなく数か所物見遊山しながら向かう事にしました。
1・ウォーナンボル(Warrnambool)
こちらでは運が良ければクジラやイルカが観られるそうですが、残念ながら白波なんだかクジラなんだかよく分からず、写真だけ撮って次へ。
2・グレートオーシャンロード
メルボルンからツアーで訪れる人が多い観光名所です。
余談ですが、数か月ぶりに日本人を見かけて末っ子と一緒になって「わー日本人だー!」とはしゃいでしまいました。
3・メルボルン
かつて長い事住んでいたメルボルンも彼らにとっては初。
観光スポットを案内したり(写真の場所は韓国ドラマのロケ地だったとか)、
4・キャンベラ
見所が少ない事で有名な首都キャンベラ。
第二次世界大戦や朝鮮戦争の資料もあるので、「Hiroと行ったら俺たち歴史問題でケンカするんじゃない?笑」 なんて冗談を飛ばしながら。
もちろんケンカなんてしませんでしたけど。
未だに日韓政府同士は時々揉めてますけど、我々戦争未経験の若い世代の民間人がするべき事はケンカじゃなくて普通に仲良くなったら友達として善い関係を築いていく事でしょう?(持論)
5・シドニー
そしてロードトリップのゴールは先に出て行った3人が暮らすシドニー。
ソジュ(韓国焼酎)飲み過ぎて記憶を飛ばした為、後半カラオケに行ったのは本当に夢だったのかも知れません。
それぞれの道へ
こうしてようやく7人が揃いましたが、別れはすぐにやって来ました。
6ヶ月間最後まで一緒に暮らした2人は親のコネで永住権を取りにブリスベンへ、新メンバーの末っ子は韓国へ帰国。
再びバラバラの道です。
最後の日は末っ子を空港まで送ってからご飯を食べて駐車場で別れました。
シドニーまで来たのに結局最後まで韓国料理……この子達、本当に冒険しないですね(笑)
またひとりになりました
こうして再びバラバラになり、僕はというと、見知らぬ人しか居ないバックパッカーで暮らす道を選びました。
・1ヶ月間だけ仕事をしてみるか
・メルボルンに帰って元々働いていたジャパレスで働くか
・いっそ日本に帰るか
悩んだ挙句……10月3週に韓国経由で日本に帰る事にしました。
まぁどういった経緯でそう決断したのかは別の機会に書きますが、1週間はシドニーで暮らす弟達と会える時に遊んで、次の一歩を踏み出したいと思います。
結局、僕はこの先の人生もう少し迷走しそうです(笑)
この半年、迷走も楽しかったですが、どうか大切な弟たちがこの先迷走せずに、お金・海外での暮らし・永住権・夢など各々目指すものに無事辿り着けますように。
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