伝統料理を食べ、熊を眺め、待機児童について想いを馳せる…。ホームステイで体験した、観光では絶対味わえないアルメニアを紹介します。
アルメニアって?
こんにちは!自称マジシャンせがわーるどです。大学で勉強しているロシア語を使い旧ソ連諸国を周っていました。
一説によれば、男性の9割が出稼ぎを経験するとされるアルメニア。一般家庭の生活を垣間見るべく、カウチサーフィンをしてみました。
(旧ソ連だけ旅する連載のバックナンバーはこちら)
アルメニアは、南コーカサスに位置する共和制国家。東ヨーロッパに含められることもある。1991年にソビエト連邦から独立した。(Wikipediaより引用)
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ビザを取得する必要がありますが、美女が多く、街並みもきれいで、僕がとても好きな国の一つです。
アルメニアでカウチサーフィン!
このアルメニアで僕は現地の人の一般家庭へ泊まらせて頂く事になりました!カウチサーフィン(ネット上で旅人を泊めてくれる現地の人を探せるアプリ)を使いました。基本的に無料で、しかも食事ももてなして頂ける場合が多いので本当に至れり尽くせりです。
今回お邪魔させて頂いたのは、フラッシュさん一家!フラッシュさんと、娘のアリョーナ。
お邪魔して早々、娘さんのアリョーナが描いてくれました!僕の本名Yuukiって書いてくれました!嬉しい限りです。
アルメニアの伝統料理ラバッシュ!
アルメニアでは、基本的にお隣のグルジア料理が食べられており、頻繁にレストランでも見かける事ができますが、一般家庭ではどんな物が食べられているのかワクワクでした!海外に来たら、その土地の食べ物を味わうことが楽しみの一つですよね。
晩御飯に出てきたのは……生野菜に肉、卵そして、ツイスターのようなパン!アルメニアの伝統料理ラバッシュだそうです。
食べ方はというとまずはこのラバッシュを適当な大きさに切り、その上にお好みで好きな食材を載せていきます、そして塩を全体にまぶして出来上がり!まさしく素材の味です!
いただきます!現地人の家族と囲む現地の伝統料理。これぞカウチサーフィンの醍醐味です。
アルメニアのテレビ事情
食事中はビリヤードの番組を観ていました。なんでもアルメニアの人はビリヤードが大好きで結構メジャーなスポーツなのだそう。
その他にも、旧ソ連の名残でソ連時代の教育アニメがやっていたり、とロシア語を専攻する身としてはとても興味深かったです。
ちなみに言語は放送局により、アルメニア語とロシア語の2つの番組が選択でき、フラッシュさんの家庭ではロシア語が主に使われていました!
観光では、まず行かない場所
現地の人と行動を共にすると観光客が決して行かない所へに連れて行ってもらえます!僕が連れて行ってもらった中でもとびきりマイナーだったのは……「熊が確保されている場所」です(笑)
フラッシュさんに「熊に餌をやりたいか?」と言われ、ついて行くと、
檻があって、なんと中には熊がいました!本物じゃん!目が合ってしまった!
ある日、熊がいきなり現れて、山に返すのも怖く、それで街の人たちが檻に入れて管理しているとのことです。それが今となっては結構愛着のあるマスコットキャラになっているらしく、みんなが餌を与えているようです。
今回は砂糖菓子をあげました。すごい勢いです。まさかアルメニアでこんなに間近で熊を見るとは思いもしませんでした(ただ少しかわいそうだなという印象は受けました)。
おもちゃ屋さんは託児所。
続いては娘のアリョーナの要望でおもちゃ屋さんへ。フラッシュさんは仕事のため、僕とアリョーナで一緒におもちゃ屋さんへ残ることに。
おもちゃ屋さんですが託児所も兼ねており、多くの子どもたちがおもちゃで遊んでいます。
僕も(22歳ですが)ここに交じって遊ぶ事に。主に遊んでいたのはサンドアート。決められた枠に、色のついた砂を流し込んでいく遊びです。
いかに芸術作品を作るか、本気になりすぎてよくわからない方向へ行きましたが像です、像。久しぶりに童心に戻ることができました。
それにしてもこうやっておもちゃ屋さんのレベルで子どもを預かることができるなんて。もし日本もこういったことができたら少しは待機児童の問題とか解決して、女性も働きやすくなるのかも……なんていろいろ考えさせられました。
マイナーな国だからこそ、カウチサーフィンがおすすめ
フラッシュさん一家のおかげで本当に充実したアルメニア生活を送ることができました!
現地の人の生活を体験することができるカウチサーフィン。この2日間僕はお金を一切出していません。すべてフラッシュさんのご厚意で、食事から寝床まで提供して頂きました。
アルメニアの人が何を食べ、何を見て、どこへ行き、どう過ごすのか……ホステルなどでは決してできない体験もできました。
ホステルに泊まるのではなく、たまにはカウチサーフィンを使い現地の人のリアルを覗いてみてはいかがでしょうか?きっと素晴らしく貴重な体験となることでしょう。
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