HTTPやWWW(ウェブ)の発祥地とも言われるCERN(セルン)。スイス・ジュネーブに存在する世界最大規模の素粒子物理学の研究所であり、そこでは毎日無料で見学ツアーが行われているということで参加してきました。
CERNの見学ツアーは毎日開催&無料
こんにちは、2号です。
スイスのジュネーブにはCERN(セルン)という世界最大規模の研究機関があります。科学にちょっとだけ興味のある私はCERN見学ツアー参加してきましたので、詳細をレポートしていきます。
CERNは素粒子分野での研究規模が世界最大。通称LHCと呼ばれる全長27km円形の装置があり、スイスとフランスの地下に設置されています。ちなみにCERNのロゴはそのLHCを模したものです。
欧州原子核研究機構(CERN: the European Organization for Nuclear Research)
欧州原子核研究機構(おうしゅうげんしかくけんきゅうきこう、CERN) は、スイスのジュネーヴ郊外でフランスと国境地帯にある、世界最大規模の素粒子物理学の研究所。文献の検索および連携のために考案された言語であるHTML 、インターネット通信のために定めた規則(HyperText Transfer Protocol 通称:HTTP)、 World Wide Web(通称: ウェブ)発祥の地としても知られる。Wikipedia「欧州原子核研究機構」参照。
アクセス:ジュネーブ駅から18番トラムで「CERN行き」で、乗り換えなしで行けます。又はジュネーブ空港より車で訳10分。
住所:CH-1211 Geneva 23 Switzerland
CERNの見学ツアーは毎日開催されていて、全て無料です。非常に人気のツアーなので早めのご予約をお薦めします。(CERNのHPより予約可能)
CERNが研究している事をざっくり言うと…
CERNが研究していることは「宇宙の始まりを解明する」こと。
世の中にある物質は、色んな物質がくっついたりして出来上がってきました。では逆に、物質を究極まで小さく分解して観測できたら、一番最初の状態(宇宙が始まった瞬間と同じ状態)が分かるのではないか?ということです。
そのためにCERNは装置を使って、疑似的に宇宙の始まりの瞬間を作り出そうとしているのです。
実際にCERN見学ツアーに参加してみた
午後1時ツアー開始。まずオリエンテーションで「出来るだけたくさん写真を撮ってください」と言われました。ガイド1名と、その他参加者と一緒に周っていきます。
CERNの歴史を知る
この建物内部ではCERNの歴史を知ることができます。CERNは1954年に設立され、現在まで研究が行われています。
世界中がこの研究に参加、協力しています。もちろん日本もこの研究に協力しています。
CERNの頭脳を見る
続いて訪れたのは装置のコントロールセンター。前面の壁には装置の状態や結果が映し出され、ここで世界中の科学者が実験、解析を続けています。
装置は地下にありますが、操作などは地上で行います。CERNの頭脳とも言えますね。
CERNのガイドによる講義
CERNの頭脳を見学した後は、ガイドによる講義が始まります。装置の概要や、これまでの研究結果など色々説明していきます。もちろん全編英語…。これはさすがにハードです…。
講義で分かったことは、「これまでに通称”ヒッグス粒子”と言われる非常に小さな物質?が見つかっているが、まだまだ謎の物質が多い」ということ。宇宙の始まりを知るには果てしない研究が必要なようです…。
講義の後は、参加者による質問タイム!…でもごめんなさい。私はもう、ついていくことが出来ませんでした。
プロジェクションマッピングも
さて、気を取り直して次は研究装置の模型です。実際の大きさを体験したり、見ながらの説明が始まります。
意外にもここで装置へプロジェクションマッピングの投影がありました!最後にちょっと堅苦しかった雰囲気が和んだ瞬間でした。
これにて見学ツアーは終了です。
CERNを見学して感じたロマンと反省
宇宙の始まりの解明に少しずつ近づいているとは言え、まだまだ謎は多いです。しかしその謎を解明するために全世界が協力して研究するという大きなロマンがCERNにはあったように思えます。
難しい単語が多かったので、予習をしてツアーに参加することをお薦めします…!
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