イランと言えばペルシア絨毯。行けばたくさんの絨毯を見ることになるとは思っていましたが……。
編集部の武重です。
みなさんはイランにどんなイメージを持っていますか?わたしはイスラム教とペルシア絨毯を頭に思い浮かべながら入国しました。それは間違っていなかったのですが、まさかこんなに絨毯が活用されているとは思わなかったという話です。
イランが美しい2つの理由
イランは2つの意味で本当に美しい国です。
まず道にゴミがない。インドからイランに行ったわたしにとっては、余計に驚きでした。
そしてモスクの美しさ……。どこのモスクも美しいですが、ヤズドのジャーメ・モスクは夜のライティングも相まって筆舌に尽くしがたいものがありました。
余談ですが、イスラム教が国教でありイスラム教のルールがそのまま法律になっているイランでは、女性は公共の場で髪を露出させることはできません。だから、エスカレーターの乗り方にも全身を覆うチャードルが描かれています。
イランが誇るペルシア絨毯
そんな美しきイランが生んだ最高に美しい工芸品がペルシア絨毯です。その歴史はイランがまだイランと呼ばれていなかった、紀元前にまで遡ります。そんな歴史ある古い絨毯をマシュハドの絨毯博物館で見ることができます(博物館はエマーム・レザー廟の中にあります)。
貧乏旅行だったので買うことは叶いませんでしたが、目の肥やしに沢山の絨毯を見ました。
ある宿のオーナーがペルシア絨毯のコレクター(販売もしています)で、親切に広げて見せてくれました。模様の一つひとつに意味があり、その話は尽きることなく続きました。ちなみに価格は小さいものでも3〜4万円はするそうです。
絨毯博物館にも行き、コレクターにも見せてもらい、「ペルシア絨毯を満喫したな〜」なんて思っていたのですが……。
バスと鉄道にも絨毯!
なんと鉄道に乗ると、床に絨毯が!
人が入るとこんな感じになります。
ちなみに、長距離移動で利用したバスの通路にも絨毯が敷き詰められていました。
まさかの「バイク」に絨毯
「もう絨毯お腹いっぱい」と思っていたら、さらに生活に密着した絨毯を見つけてしまいました。
バイクです!カスタムポイントは2つ。
1 シートの絨毯化
2 サイドバッグ(後部の荷物入れ)の絨毯化
正式な「ペルシア絨毯」ではありませんが、“絨毯的”なカスタムを施されたバイクが町のあちらこちらで見られます。
恐らく、サイドバッグに使われている織物袋は、イランの遊牧民が動物に背負わせていたもの(をイメージしたもの)だろうと思います。歴史の名残を感じる光景ですね。
芸術としてのペルシア絨毯もステキですが、こういう「日常で使われている絨毯」というのはもっとステキだと思うのです。
イランに行かれる際には「日常で使われている絨毯」を探してみてください。
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