原付バイク大国のベトナムでは、観光にも原付バイクが断然便利です。借り方、乗り方、観光にどう便利かなどを徹底紹介します!
こんにちは、SHINYAです。
今回はベトナムで原付バイクを乗る楽しさをご紹介したいと思います。
僕は訪れたハノイ・フエ・ダナン・ホイアン・ニャチャン・ホーチミンシティにおいて、ホイアンを除く全ての街で原付バイクを借りて観光しました。
その中で良かったことから気を付けなければならないことまでお伝えできればと思います。
ベトナムは原付バイクだらけ
まず最初にこんな記事を見つけました。
言わずと知れた原付バイク大国のタイ(保有世帯比率87%)に並ばんとする、もしくは追い越そうとする勢いのベトナム。
それほどまでに原付バイクが普及しており、皆んなが原付バイクを乗ることを当たり前の世界だと考えています。
なので街を歩いていると
確実に…100%…
道端に駐車してある原付バイク、道路を走る無数の原付バイクを目撃することができるし、逐一耳をつんざくようなクラクションの音が聞こえてきます。
カフェの前に停められた原付バイクたち。歩道内に入れてしまえば、大体どこにでも停めることができます。
昼夜関係なく、原付バイクは道路を占領するかのごとく走っています。歩行者は常に状況を確認しながら、注意して道路を横断していかなければならないのです。
原付バイクを借りてみる。
さて、実際に借りてみます!
僕は基本的に宿泊していたゲストハウスから原付バイクを借りていました。
ホーチミンシティのみ、ゲストハウスで原付バイクを借りることができなかったので、レンタルバイク屋さんにて直接借りました。
基本的には、料金さえ支払えば、特別何かを提出する必要はありませんでした。
ハノイのゲストハウスにおいては、借用書を記入しました。
ホーチミンシティのレンタルバイク屋さんでは、「パスポートかそれに准ずるものを預けて欲しい」と言われたので、国際免許証を渡しました。
(パスポートはゲストハウスに預けていたので。パスポートのコピーがあれば問題ないと思います。)
原付バイクを借りる料金
ゲストハウスごとに若干差はありましたが、およそ10,000VND〜12,000VND(約500〜600円)でした。これが1日の金額になります。
1日借りた場合、ゲストハウスであれば、次の日の朝までに返してあればOKでしたが、レンタルバイク屋さんでは「夜21時までには返すように!」と言われました。
借りる場所によってルールが変わるので注意が必要です。
半日だけ借りることも可能でしたが、どこも単純に半額になるわけではなかったので、1日借りる方がコストパフォーマンスも良く、時間にも余裕を持つことができるのでオススメかなと思います。
ハノイにて。最初に借りた原付バイク。
原付バイクから見る街中の様子。ぎゅうぎゅう詰めです。
ベトナムで原付バイクを乗るときに注意すべきこと
1番最初にガソリンスタンドを探すこと!
(原付バイクを借りると、まずガソリンがほぼ入っていません!!!)
なので、真っ先にガソリンスタンドで給油しなければなりません。ゲストハウスやレンタルバイク屋さんに聞けば、一番近所のガスリンスタンドを教えてくれますので、そこにまず行くべきです。
日本であれば、最初ガソリンが入った状態で借りることができ、最後返却するときにガソリン満タンにして返さなければなりません。
しかし、ベトナムはその真逆をいきます。最初にガソリンが入れなければなりませんが、返却時にはフルにする必要がありません。
そのまま返せば良いのです!(原付バイクは思いの外、燃費が良いのでガソリンを入れる量もある程度考慮すると良いかもしれません。)
絶対に着用すべきモノ
原付バイクを運転するにあたって、ヘルメットは絶対に被らなければなりません。
これはどの場所でも強く言われました。ベトナムで定められている法律なのだそうです。2人乗りをしていたとしても後方に乗っている人も絶対にヘルメットを着用していなければなりません。
原付バイクに乗ったことがある人はご存知だと思いますが、原付バイクはシートが開閉できるようになっており、ヘルメットなどの収納空間となっています。原付バイクを借りれば、必ずヘルメットもその中に入っているので、そのヘルメットを使用すれば問題ありません。
他にも運転していると2人乗り、3人乗りを見ることが珍しくありません。
道路について
ベトナムにおける原付バイクは、車やバス、タクシーよりも良い意味でも悪い意味でも幅を利かせているのではないかなと思います。
やはり圧倒的数の力でしょうか。ハノイやホーチミンシティの都会の中で原付バイクを運転するとなると、その他の原付バイクの数も相当量になり、少し大変です。
原付バイクが後ろの波から隙間を縫って割り込んできたりすることもザラにあります。
また、他の車に注意することももちろんなのですが、何よりも歩行者に対して気を張っておいたほうが良さそうです。
どこで道路を渡ってくるか分からないですし、細い路地のような場所であればなおさら注意を払いたいところです。
駐車に関して
ものすごく自由度が高かったなという印象でした。
どこでも止まりたいなと思ったら、路肩で止めて地図を見て位置を確認することもできましたし、駐車したければ歩道にバイクを上げてしまえば比較的どこにでも駐車できたように思います。
(時々、人が常駐しており、管理している駐車場もありました。
おそらく月極駐車場のような契約した人だけが停めることができる駐車場だと思います。交通量の多い街中だけだと思いますが、注意が必要です。)
ベトナムの交差点は特に注意
ベトナムの道路を走っていて感じたのは、信号機がないラウンドアバウトと呼ばれる交差点(円形交差点になっており、そこからいくつもの道が接続している。)がとても多く存在していた印象でした。
ラウンドアバウトでは右折しかできません。右折からサークル内に入理、行きたい道で曲がっていきます。
便利な交差点だとは思うのですが、ベトナムの場合、そのサークル内に車・タクシー、バスに加えて、数え切れないほどの原付バイクがグルグルしています。
その中で運転するのは大変でした。突然、前方に大型バスや車が出てくることもあります。
サークル内での運転は相当慎重にすべきだと思います。
なので、ラウンドアバウト内ではスピードを出さず、ゆっくりと進んでいき、曲がりたいと思っている道に少しずつ寄せていくのが得策かと思います。
スピードもそこそこにしておいた方が良さそうです。
原付バイクを借りて良かったこと
ここからは原付バイクを借りたことによる、僕が感じたメリットをお伝えします。
ちょっと離れた観光スポットに寄ることができた
原付バイクを借りたことで、街中心部から少し距離のある観光スポットに行くことができました。
フエでは、入りくんだ旧王宮内を原付バイクで走り回ることができたり、10kmほど離れた場所にある有名なお墓やお寺、橋を見ることができました。
ダナンでは街を離れて海を眺めながら海岸線を風を切って走ることができましたし、巨大なレディブッダを拝むこともできました。
ニャチャンでも、有名なお寺や塔を原付バイクのお陰で訪れることができました。
小回りが利く
原付バイク自体それほど大きいものではないので、とても小回りが利きます。なので、行動範囲が広くなるのに加え、ちょっとした近くの場所も素早く移動することもできました。
上記でも触れましたが、街の中では割と自由度が高く原付バイクを駐車することができました。
ハノイやホーチミンシティなどの大都市では、中心部に訪れてみたい場所が点在していましたが、原付バイクによって移動時間を短縮することができたと思います。
つまり名所をできる限り多く見られる
タクシーなどをその都度捕まえて移動するより、ずっと手軽で安上がりだと感じました。
また、原付バイクであれば、借りている時間は自分が所有しているので、多く時間を割きたい観光スポットでは長居し、イマイチだと感じればすぐに離れることも可能でした。
少し変わった世界を体験できる
原付バイクを乗ることで、いつもの旅とは少し違った風景を見ることも感じることもできました。
タクシーやバスに乗っていたり、歩いていたりする感覚とは違って、直にその街の道路を走ることで見え方が全然違いました。
第一に風を切って運転するのは気持ちが良い。第二に車やバス、歩行者の存在にこんなにも注意をしていなければならないことを痛感。
いつ何時でも運転する際は常に気を付けていなければならないのですが、ベトナムにおいては、それを超えてさらに気を張って運転しなければなりませんでした。
それを知ることができたのは実際に運転を経験したからだと思っています。
第三にベトナム人の原付バイクの乗りこなしを直に見ることができた。
クラクションはひたすら鳴っていたように感じるし、2人乗り、3人乗りは当たり前でした。
さらに、原付バイクに乗りながら路上市場で買い物する人やエンジンつけっぱなしで路肩に止まってウィンドウショッピングをする人をよく見ました。
また、前方の運転手の姿が見えないくらいの荷物を後方部に積んだまま運転している人(こちらが荷物の心配をしてしまうくらいでした。)や自動車学校の教科書くらいでしか見たことがなかった手信号を巧みに使いこなしているベトナム人たちは中々見ることができない景色だったのではないかと感じます。
特に手信号は道路内で入り乱れている原付バイクや車の人たちに「左折しますよー」と合図するのは、とてつもなく重要なことなのではないかと気付きました。
良いことも悪いことも面白いことも全て原付バイクの上から発見することができました。そんな視界を一度味わってみてもいいのではないでしょうか。
手信号で合図する2人乗り原付バイカー。
いかがだったでしょうか。
気を付けなければならないことがいくつかはありますが、それらを補っても余りあるくらいメリットがある原付バイク。
ぜひベトナムを訪れたなら、原付バイクを借りて乗り回してみて下さい。一段変わった体験をすることができると思います。
僕は次回ベトナムに行ったら、1台の原付バイクでベトナム中を縦横無尽に走ってみたいと思っています!
SHINYA KOSAKA
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