200人の園児が一斉におやつを食べるエルサルバドルのモンスター幼稚園。元保育士として訪問してみると、気づいたことがありました。
こんにちは!はやとんです! 連載「元保育士が行く!世界の保育園訪問記」でお届けします。
…ところで、エルサルバドルではププサを頬張り、美女たちを見て目の保養をしておりました。
そうなんです!エルサルバドルは美人が多いんです!
そんなことはともかく!(いや、詳しくはブログに笑)サンタ・アナという街の公立幼稚園『Escuela de Education Parvularia Yolanda Ramirez de Dias』に行って来ました。
中心地から車で5分程でつきます。
(補足)エルサルバドルについてのおさらい
エルサルバドル共和国(エルサルバドルきょうわこく、スペイン語: República de El Salvador)、通称エルサルバドルは、中央アメリカ中部に位置するラテンアメリカの共和制国家である。
北西にグアテマラ、北と東にホンジュラスと国境を接しており、南と西は太平洋に面している。中央アメリカ5カ国のうち、唯一カリブ海に面していない。
首都はサンサルバドル。
カリブ海諸国以外の米州大陸部全体で最小の国家であるが、歴史的に国土の開発が進んでいたこともあって、人口密度では米州最高である。
Wikipedia「エルサルバドル」より。
まずはざざっとエルサルバドルの教育事情について。
【学校制度】
7歳~15歳が義務教育(小学校~中学校)
Educacion Parvularia (Preescolar: 幼稚園):4歳~6歳(年小組~年中組)
Educacion Basica (小学校):7歳~12歳(1年生~6年生)
Educacion Media (中学校):13歳~15歳(7年生~9年生)
Bachillerato (高校:普通科又職業科):15歳~17歳(普通科),15歳~18歳(職業科)
*就学前教育は4~6歳、とする。一部の私立はナーサリースクールがある。
【学期】
3学期制
1学期…1~4月
2学期…5~7月
3学期…8~11月
【特色】
学校数が少ないので午前と午後の2部制。午前は7:00~11:30、午後は13:00~17:30)
家庭の事情で不登校になる子が多い(グアテマラと似ている)
【費用】
授業料は公立の場合無し(幼稚園含む)。制服、教科書などは支給される(但し新品ではない)
【進学率】
小学校進学率…86.5%
高校進学率…30%
大学進学率…19%
外務省HPより引用。
一番の特色は、子供の数に対して学校が少ないから生徒によって午前に通う組と午後に通う組で分けられるという点でしょうか。
もはや地元の仲のいい友達とクラスが分かれてしまったとかそういう次元の話ではありません、生活時間帯すら分かつ脅威の教育制度。
グアテマラと変わらぬ進学率の低さと、支給される制服や教科書が見知らぬ誰かのおさがりというのも気になりますが。
今回僕が訪れた幼稚園は公立なのですべて無料。
8:30~11:00amと通う時間は短いですが、遊ぶだけでなく算数や理科などの授業もしています。
そして生徒数は200人!(今まで取材した幼稚園で最多)。
先生は10人。そのうち事務が2人なので1クラス25:1の割合でしょうか。
ちなみに男性の先生はいませんでした。
各クラスはこんな感じで子供が喜びそうなカラフルな飾りつけ。
3日前に卒業式があったのでお掃除中で、どのクラスにもルールやお約束の掲示がびっしりとあります。
それにしても色使いがラテン(笑)
200人の子供達が過ごす幼稚園なので園庭はとても広くサッカーコート、ブランコ、ホール、屋外トイレまでもあります。
伸び伸びと遊べるのは良いですよね!
このテーブルや園庭にある小さなテーブルで毎朝子供たちは幼稚園が提供するおやつを食べるのだそうです。
でもよく考えてみてください……200人がこの園庭で毎朝一斉におやつを食べるのですから、
おやつを外で食べるのは雨が日中ほとんど降らないエルサルバドルならではだと思います。
またお片付けや大きな声を出さない、静かにしようなどのモラルにもしっかりと取り組んでいるのは意外でした。
治安の良し悪しに関わらず、子供達にとっていい環境は作れることを再確認したのでした。
エルサルバドル、あなどれません…!
>> 連載「元保育士が行く!世界の保育園訪問記」の過去記事はこちら
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