今、本当に行くべき場所とは。消えゆく秘境「タイのリペ島」で考えた

2016.12.26 07:00 
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「アジアのモルディブ」「タイ最後の秘境」などと呼ばれているリペ島が気になりすぎて行ってみました。

 

世界から秘境が消えてゆく

こんにちは。旅人7年目、片岡力也です。

綺麗な海、綺麗なビーチと聞いてワクワクしない人はいないと思います。もちろん僕もその1人で、世界中の秘境と言われる場所を巡りをしています。

ただし、海の綺麗さと、人口の多さは反比例していると感じます。人が増えるとゴミ問題やリゾート開発により海が汚染されるからだと思います。

 

かつて秘境と言われたフィリピン屈指のリゾートボラカイ島(下写真)もその一つで、今は「秘境」ではなくなってしまいました。
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綺麗な海とビーチ故に、秘境として注目されたかつての秘境。数々のメディアで紹介され、多くの国から直行便が飛び、観光客が増え、海やビーチが汚れてしまうことが原因です。

他にも、アジア最後の秘境のひとつとして注目されるフィリピンのパラワン島も、注目されて以降、航空路線が劇的に増えています。

 

まだ秘境のタイの離島、リペ島

今回は、リゾート開発がされておらず、「東南アジアのモルディブ」とも呼ばれるタイの秘境リペ島に2016年11月に行ってきました。

 

リペ島は秘境なだけにアクセスは悪い

タイ南西沖に浮かび、縦3km横1.5kmと非常に小さく、空港も無いリペ島。故にマレーシア領のランカウイ島から1日2便しかない船で行くのが一般的なアクセス方法となっています。

首都バンコクからのアクセスは悪く、マレーシアの首都クアラルンプールからのアクセスも悪い。この近隣都市からのアクセスの悪さが今も尚リペ島が秘境でいられる秘訣なのでしょう。

 

今はまだ未開発なリペ島の様子

この東屋……なんとこれが島にある唯一の交番です。素朴で未開発な島であることを感じさせられます。
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屋台には取れたてのシーフードが並びます。
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人が少なく息を呑む程美しい海とビーチ (2016年11月時点)
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綺麗な海を眺め、波の音をBGMにして飲むビールは最高です(人が少ないので本当に誰にも邪魔されません笑)
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スーパーマーケットやナイトクラブ等は勿論、世界中のリゾート地に建設されている様な5つ星ホテルなどもありません。

島の中にはちょっとしたホテルやコテージが数軒あるのと、屋台が並ぶメインストリートが1本あるだけで、今現在は本当に未開発な島だと言えます。

 

これから着々とリゾート化していくであろうリペ島

今はあまり観光地化していないのどかなリペ島ですが、島内の至る所で一晩中建設工事が行なわれています。ダンプカーやクレーン車を見かける事もしばしば。
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数年前まで無かったセブンイレブンもこの小さな島に突如現れました。この島が秘境であり続けられるのも時間の問題かもしれません。
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島が小さいため空港が出来るとは思いませんし、週末のメインストリートでも人通りはそんなに多くありません。それでもリゾート開発は少しずつ行なわれています。

小さなメインストリートには、数え切れる程の店しかありませんが、それでも少しずつ古い店は新しい店に立て替えられています。

道路工事も進んでおり、道は増え、ホテル、レストンラン、コンビニなどはこれからどんどん増えて行くと思われます。

 

キューバよりも、今行くべきは減りゆく「秘境」

今まで数々の海に足を運んできましたが、リペ島の海は別格でした。地球上にこれほどまで綺麗な海が現存している場所は恐らく少なく、これからどんどん減っていくことは避けられないでしょう…。
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数年前までは、「今すぐ行くべき場所」といったら資本主義化する前のキューバをオススメしていましたが、ここ数年で面白かったキューバは既に激変してしまいました。

今現在、早く行くべき場所は、未だ手つかずの秘境に限ると思っています。人口が増え、海やビーチが汚くなる前に是非リペ島に行ってみては如何でしょうか。

 


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片岡 力也
旅人である祖父に影響され、18歳から現在まで60カ国を放浪。旅熱を捨てられず、新卒で入社した本田技研を退職し現在は田端と綾瀬にシェアハウス「hakunamatata」を経営。旅の節約術ならちょっと自信あり。 URL(シェアハウス)・ Facebookインスタグラム(個人)

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