旅人なら、一度は行きたいモンゴル。普段テンション低めな僕が、かなり放牧高めな国に行って感じたことをお伝えしていきます。
こんにちは。webクリエイターをしている masuyama です。
モンゴル相撲が見たくて、モンゴルに行ったのですが、いろいろと先入観が壊れました。
モンゴル人がヒップホップ
モンゴルの首都ウランバートルの駅に到着した時は、馬にまたがった遊牧民が馬頭琴を持っているイメージだったのですが、実際は黄色いハマーに乗ったモンゴル人が、思いっきりヒップホップを聞いていました。
別にいいんですけど、こっちのイメージも少しぐらいは大事にしてほしいものです。日本に来たら武士や忍者が見れると勝手に思い込んでいる外国人の気持ちが少し分かりました。
筋肉ムキムキのオカマ
駅から安宿までタクシーで向かいます。なぜか運転手は日本語がペラペラでした。訳を聞くと大学で英語か日本語を勉強するらしく、しゃべれるとお金になるらしいです。
その運転手が突然「ダメダメ!見ちゃダメ!」というので、窓に目を向けると筋肉ムキムキのオカマが女装して車道から通りかかる車にウィンクをしていました。「新宿二丁目だっけ、ここ?」と、一瞬、考えましたが、車内から見る通行人の8割ぐらいが朝青龍の顔をしていたので正気に戻りました。
モンゴルっぽくゴビ砂漠ツアー
安宿に到着して、さっそくゴビ砂漠ツアーに申し込みます。ツアー内容は「砂漠でらくだに乗ったり、恐竜の遺跡を見たり、ゲル (移動式住居) に泊まったり、夜は星空を眺めたりして、4泊5日過ごしましょう」という、自然満喫ツアーです。
やっとモンゴルっぽい経験ができそうと、はしゃいでツアー前日に飲みまくったおかげで当日の朝に3回吐いて出発しました。
僕が今まで世界各地で吐いてきたものを結ぶと、ゲロの大三角形が出来きると思うので、恋人と冬の夜空で探してもらえると吐いた甲斐もあります。この車に乗って二日酔いのまま、ツアー出発です。
金持ちゲルがある
ツアーは自分の糞がしっぽについてるので、永遠と糞の香りがするらくだにまたがったり、別のツアーの欧米カップルが触りすぎて割れた恐竜の化石を見たり、ゲルにも金持ちゲルがいて中には大型テレビがあることを知ったり、夜に満点の星空のもとでする野糞はそれはそれは神秘的だったりとモンゴルを満喫できる内容でした。
らくだに乗り続けると、腰が痛くなります。
欧米カップルがきまずそうに去ったあとに見たら、恐竜の化石が割れていました。そもそも、誰も管理していません。
日暮れの砂漠はたいしたものです。
独断と偏見で生きる
ツアー参加者にみんなからハッシーと呼ばれる日本人男性がいました。実年齢は27歳らしいけど、見た目はどう見ても40過ぎ。「自分、不器用ですから」と、かたくなに童貞を貫いていそうに見えます。
バイクで世界中を周る予定らしく、ゴビ砂漠もバイクで周るはずだったらしいのですが、砂漠に迷ってこのツアーに参加したようです。人生にも迷っているように見えました。
そんなハッシーに何の仕事をしていたか聞くと「そうですね …探偵」と、童貞のくせに不倫調査などをやっていたらしいです。童貞に職業差別はないけど、もう少し童貞のイメージを大事にしてほしかったです。
モンゴルについて書いていたら、テンション低めな僕が、独断と偏見で生きていることに気付きました。
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