photo by coolinsights
こんにちは!世界一周中のMiaです。世界中の人々に味噌汁を食べてもらう様子をお届けする連載「MISO SOUP IN THE WORLD」の第3回は、タイのバンコクにて味噌汁を振る舞ってみました!
今回、味噌汁を食べてくれたのは、トイさんと言うタイのお母さん的女性です。私の古い友達の母で友達不在にも関わらず、数日間バンコクの家に泊まらせてもらうことになったのです。
トイさんは最近退職したばかりの60歳。連日、退職パーティーに誘われては忙しく出かけていく中、時間を見つけていろいろな場所に連れて行ってくれました。
タイ名物水上マーケットにて
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私が3針縫う怪我をしたときも、素早く病院に連れて行ってくれました。
私の足が治り外出できるようになると、「バンコクで一番美味しい!」と噂のお粥屋さんに連れて行ってくれたり。
お世話になったトイさんに「お別れの前に必ず味噌汁を作るよ!」と堅い約束をしたのです。
その国の食文化を理解した上で味噌汁作を作るのが私の流儀。日本人になじみのあるタイ料理ですが、少しおさらいしてみましょう!
タイ料理と聞いて多くの人が思い浮かべるのが……トムヤムクンではないでしょうか。唐辛子で辛く、ライムで酸っぱく、レモングラス・香草で香り高く、パームシュガーで甘く……と、はちゃめちゃな味付けなのですが、何故かこれがやみつきになるんですよね。世界三大スープを誇るタイに味噌汁の介入余地があるのかは謎ですが……。
忘れてはいけないのがココナッツの存在。まるで日本人が米を使って麹を作り、酒から味噌まで作ってしまうように、タイ人もココナッツで酒、砂糖、ミルク、なんでも作ってしまいます。
その中でもよく目にするのはココナッツミルクでしょう。味全体をまろやかに仕上げてくれる優れものです。例えばグリーンカレーのあのコク。何種類ものハーブを使ったカレールーを炒めた後、ココナッツミルクでのばすことでまろやかさを引き出します。
そんな甘さと辛さと酸っぱさが織りなす華やかな食文化を持つタイ。それでも味噌がウケるのでは?!と感じさせる調味料を発見しました。
それは大豆ベースの調味料で、麹は使用せず醤油と味噌の中間のような味です。醤油のように汁っけが多いのですが、みじん切りされた大豆が原型を残している様は味噌のようでもあります。それを大量の生姜の千切りと唐辛子、砂糖、ライム汁でつけ込んであります。グリルしたチキンにかけたりとお好みで使用します。
そして味噌汁作りの日、買い出しに向かったのは近所のローカルマーケット。足は東南アジアをツーリングしようとタイで買った中古のホンダの120cc!
毎日午前中のみ、野菜売りが道路をはさんで両脇の歩道に店を連ねます。
この日は平日で地元の人で大賑わいです。何が売られているのかな?
仏教への信仰が厚いタイではあらゆるお店でお坊さんに捧げる募金を募っています。これは、募金箱ならぬ募金竿!?
タイ語の勉強不足が原因で支払いのやりとりに苦労します。なんとなく払って足りなかったら「もっともっと!」と言われるし、多かったらおつりを受け取ります。ぼったくられても気付く事はできません。でも、そんなやりとりも旅の醍醐味です。
結局、何かと万能そうな菜っ葉や、オクラ、丸茄子を購入しました!日本では馴染みがない野菜でどんな味がするのか不安半分でチャレンジしてみます!
取りかかりま~す。ちなみに今回は味噌汁の他に、茶碗蒸しと肉じゃがを作ります。
購入した丸茄子。現地では「アクアポッ」という名前らしいです。歯ごたえがあり、タイでは主にカレーの具として、生食としても食べられているそうです。
切ると、種の周りが日本で食べられている茄子と似ていて、確かに茄子なんだという事がわかります。
食卓へ運ぶと、トイさんが「小皿がすてき!」と一言。タイでは大皿を分け合うので新鮮だったようです。
そして、トイさんは具沢山の味噌汁に驚いてしました。というのも、タイの日本食レストランで食べる味噌汁は豆腐とネギしか入っていないため、味噌汁とはそういうものだと思い込んでいたようです。※写真はタイ語の日本料理の本
「油なしで野菜をたくさん食べれるのでヘルシーでいいわね!」と、ニコニコ食べてくれたトイさんを見て、味噌汁の可能性を感じたのでした。
文・写真:Mia
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