美しい街並みが広がる世界遺産の「麗江」からバスで約7時間。瀘沽湖への旅は湖の美しさはもちろん、中国の面白さ、奥深さに気づかされました。
麗江に「美人は3日で飽きる」
こんにちは!ヒマワリ侍です。中国の「麗江」という街をご存知でしょうか??
麗江市は中国雲南省西北部に位置する地級市。旧市街や玉龍雪山のロープウェイは人気のある観光地となっている。旧市街は古い町並みが整備・保存され、多くの建物が商店・飲食店・宿泊施設に利用され、内外から多くの観光客が訪れる観光地となっている。(Wikipediaより引用)
その独特な建築や街並みに価値を認められ、1997年に世界遺産に登録されました。
麗江のライトアップ。どこからともなくクラブミュージックが聞こえてきます。
ピザハットの看板にご注目。この地域に暮らすナシ族が使う象形文字で書かれています。
……と、確かに綺麗で面白い場所だったのですが、旧市街をそぞろ歩くのも次第に飽きてしまいました。「美人は3日で飽きる」ならぬ「美しい街並みも3日で飽きる」かもしれません。
麗江から6-7時間「瀘沽湖」へドライブ!
そんなある日、旅行中に出会った日本人男性に勧められ、四川省と雲南省にまたがっている湖へ行ってみることに決めました。その名も「瀘沽湖(ろここ)」とまるでヨーロッパの美術様式のような名前の湖です。
途中で立ち寄る魅力的なスポット
私は麗江からバスで向かいました(詳しい行き方はこちら)。乗客は私以外の全員が中国人。ドライバーは随時車を止め、見学する時間を取ってくれていました。以下はそんな道中のお楽しみポイントです。
1.長江第一湾
長江は青海省のチベット高原を水源地域とし中国大陸の華中地域を流れ東シナ海へと注ぐ川である。全長は6300kmで、中華人民共和国およびアジアで最長、世界でも第3位。(Wikipediaより引用)
ナイル、チグリス、ユーフラテス、インダス、ガンジス……かつて川のそばに文化が生まれ、川のおかげで人の生活がありました。きっとここも、チベットから流れてきた川がこの地形によって大きくカーブし、中国に注ぎ、人々の暮らしを大きく変えたのでしょう。自然と歴史の雄大さに、想像以上に感動しました。
2.つづら折りカーブ帯
私以外の乗客は全員、「確かにすごいけど!そこまで興奮するか!?」というくらい、激しく大興奮していました。
3.美しい民族衣装の人々
道中、ふかしイモを売ってくれたお姉さん。凝った衣装で素敵です。
年配の女性は黒くて四角い頭飾りをしているようです。独特な雰囲気を持っているなぁと感じました。瀘沽湖行きを勧めてくれた日本人男性は「『魔女の村』を通るよ」と言っていましたが…「魔女の村」とはこの事だったのでしょうか?
4.梅センター
トイレ休憩もかねて立ち寄ったお土産屋さん。ここは梅の生産が盛んな地域のようで、いろんな種類の干し梅が売られていました。試食し放題です。甘酸っぱさが疲れた心身に沁み、普段食べない干し梅が異常においしく感じられました。
のどかで美しい瀘沽湖
豊かな自然や文化に圧倒されているうちに、目的の湖に着きました……確かにきれい!透明度の高い、美しい湖です。
瀘沽湖(ろここ、ルーグー湖、Lugu Lake)
湖面の海抜は2,685mと高所にある。面積は48.5平方kmで水深は深く、最も深い部分で93.5mになる。周囲は高山に囲まれ、湖の中には8つの島が浮かぶ。Wikipediaより引用
その辺にあったハンモック。湖畔で春の日差しを浴びながらゆらゆら、うとうと……気持ち良すぎる!
道中のエキサイティングな景色から打って変わってのどかな景観。数日間ここでのんびりと過ごしました。
瀘沽湖に暮らす人々は「何族」?
瀘沽湖周辺には「モソ」と呼ばれる人々が暮らしています。彼らは自分たちのことを「モソ族」という一つの民族集団だと主張していますが、中国政府には認められておらず、ナシ族の支系として扱われているようです。
モソ族(摩梭族)は、現在の中国における少数民族の分類ではナシ族の一部として取り扱われている。ナシ族よりも強い母系社会を構成していて男性には相続権がない。(Wikipediaより引用)
チベット仏教の仏具であるマニ車を回しながらお祈りをしている女性たち。
おそらく彼女たちもモソの人だと思うのですが、確かめる術はありません……。よくガイドブックには「少数民族に会いに行こう!」なんて記述があったりしますが、政府の認定云々なんて考えたこともなかったので驚きました。
瀘沽湖はバスでゆっくり目指すのがオススメ
現在では周辺に空港が建設されたようで、アクセスは更に容易になったことでしょう。しかし私は、バスで行って良かったと思います。湖自体も美しいのですが、それ以上に道中の自然や文化が印象的でした。雄大な川の流れ、「魔女の村」(?)、梅センターでの試食なくして瀘沽湖は語れません!訪れる際はぜひ、バスでゆっくり、湖でのんびりと過ごしてみてください。
ヒマワリ侍
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