色粉を塗りあったり、色水を掛け合ったりして祝うインドやネパールの春祭り・ホーリー。カトマンズで参加したら、無地のTシャツがこんな有様に…。
どうもこんにちは、ヒマワリ侍です。
ネパールで起こった大地震から1年が経とうとしています。私にとってはもっと昔のことのように思えてしまうのですが、皆様はどうでしょうか?地震のニュースを見るたびに思い出したのが、カトマンズの「ホーリー」。私が参加したのは2013年のこと。今年のホーリーは3月23日に開催されます。
ホーリー祭(Holi)とは、インドやネパールのヒンドゥー教の春祭り。春の訪れを祝い、誰彼無く色粉を塗りあったり色水を掛け合ったりして祝う。ホーリー祭はもともと豊作祈願の祭りであったが、その後、各地の悪魔払いの伝説などが混ざって、現在みられる形になった(Wikipediaより引用)
最近は日本でも「Color Me Rad」等が流行っており、なんとなく「パーリーピーポーのイベント?」と思いがちですが、もともとは豊作祈願なんですね。
お祭りを目前に控えたカトマンズ。何とも言えない緊張感が漂っている気がしないでもありませんでした。ビールのポスターもホーリー仕様。
武器(水鉄砲)の売買も行われます。私は、白無地のTシャツと色粉、そして小さな水鉄砲を購入し、明日の戦いに備えました。
宿のスタッフに「どこに行けば盛り上がるか?」と尋ねたところ、有名観光地でもある「ダルバール広場」と教えてくれました。
宿泊施設が多いタメル地区からも歩いて行けます。
水浸しの道を人々が歩いていきます。一緒に行動していた人とはいつの間にかはぐれてしまったので、一人でダルバール広場に乗り込むことに。
「ここって世界遺産に登録されてたよな……」。
もはや世界遺産ではなく、「真っ赤に染まったディスコ会場」にしか見えませんでした。以前世界新聞のライターがポカラのホーリーについての記事を書かれていましたが、カトマンズは「赤一色」という印象でした。
爆音のクラブミュージック、放水、飛び散る色粉。家族連れ、友達同士で来ている青年、外国人観光客、子どもたち……全員で踊り狂います。「世界遺産でこんなことしちゃうんだ」と衝撃が走ります。
アンコールにかかった曲は「江南スタイル」。ディスコやクラブ経験なしの私でもガンガンに踊れました。これから先どこへ行こうとも、この曲さえ覚えておけばあらゆるシーンで踊れるのでは……!と、謎の自信を得ました。ここまで楽しめるとは!!
こんなに真っ赤に染まってしまいました。色粉はなかなか取れず、地肌や爪の中が赤く染まったまま会社に出勤することになってしまいました。
それから2年後の2015年4月25日、ネパールは大地震に襲われました。ニュースで見たダルバール広場は、あのときの面影もなく無残に倒壊しており、「赤いディスコ」と同一の場所と信じることができませんでした。
嘘だろ?マジで同じ場所かよ!ネパール地震前後「ダルバール広場」の写真が衝撃的だと話題に
— 面白ネタ・ニュース (@neta_omosiro) 2015年4月27日
http://t.co/q2oB4IHaLK pic.twitter.com/l1iguc2dvj
今年のホーリーは3月23日。一緒に踊り、飲み、声を枯らして叫んだ彼らのことを思い出しながら、またいつかネパールの皆さんと一緒に踊る日が来ることを願っています。みなさんも、心の中で少しだけ「ハッピーホーリー!」と祈ってみませんか?
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