寝室で夜になると踊り出すこのおっさん、僕にとっては天敵でした……あの時は。
こんにちは!世界一周休止中の極貧バックパッカー植竹智裕(うえたけともひろ)です。
今まで僕は何度か記事を通して「沢山の出会いがあるのも旅の魅力だ」と力説してきました。でも、旅だって人生の一部です。いい人にも悪い人にも変な人にも出会います。今回は僕が2年前にカザフスタンのアルマトイで出会ったちょっとお茶目で厄介な、出稼ぎのおっさんとの出会いのエピソードをご紹介します。
カザフスタン共和国南東部の都市。カザフスタンの経済、教育、文化の中心地であり、「南の首都」とも呼ばれ、ソビエト連邦から独立した中央アジアの国家の中で、アルマトイは最も経済的に発展した都市である(Wikipediaより引用)
僕がアルマトイで泊まっていたホステルがこちらです。
Hostel 74/76(カザフスタン・アルマトイ)
ドミトリーには他に、カナダ・ロシア・カザフスタン・タジキスタンなどバラエティー豊かな出身国のおっさん達が泊まっていて、そのほとんどは旅人ではなく、アルマトイで働く出稼ぎ労働者。旅人が知らないような話も聞けるのでは?と楽しみにしていました、この時は。
到着した晩に、誘われてベッドから出てみると、つまみ(写真)を片手にウォッカパーティーが始まっていました。「歓迎会だ!」と言われ、最初は悪い気はしなかったものの……これが悪夢の始まりでした。
毎晩、何度断ってもめげずにウォッカを勧められ、すっかり酔っ払って目が据わったカザフスタン出身のおっさんには「ハラキリを見せてくれよ」と果物ナイフを渡される始末。
普段は性格も穏やかでお茶目なタジキスタン出身のおっさんも、お酒を飲むと豹変します。毎回スマホで音楽をかけ始めたかと思えば……
この有り様です。一人で踊っていてくれる分には微笑ましい光景なのですが、「一緒に踊ろう」と言って、こちらが寝ていてもベルトの端を引っ張って起こしてきます。ああ鬱陶しい!対する僕はどれだけ引っ張られても意地でも動きませんでした。
結局、相容れる事なく、僕が宿を出て関係は途絶えてしまったのですが、今でも時々(5カ月にいっぺんぐらい)、このタジキスタン出身のおっさんの事を思い出して不思議に思う事があります。「そもそも、あの時なぜ僕は一緒になって踊らなかったのか」。
同じアルマトイでも一人の時はこんな事しちゃうくらいテンション高かったのに……。
もっと違う状況で会っていたら凄く仲良くなれたのかも知れません(毎回この写真見る度に癒される気がしてしまうのも事実)。
もしかしたらおっさんは今日も同じ宿で酔っ払って狂喜乱舞しているのかも知れません……。もしお近くにお立ち寄りの際はぜひ相手してあげてください。僕ももしまた何処かで会える時があれば、今度はおっさんをどん引きさせる勢いで踊りたいと思います。
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